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【不安解消】テント泊メインでも、車中泊用の装備は必要?!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
私がキャンプを始めたのは1980年代ですが、そのころからキャンプには車で行くことが普通でした。
キャンプ場に行けばやはりメインはテント泊ですが、雨の時には、車のシートを倒して車中泊をすることもよくありました。
最近は軽自動車の屋根にルーフテントを載せてキャンプ場に出かけ、車中泊かテント泊をその日の気分で使い分けて楽しんでいます。
今回は、これから車でキャンプへ行こうとしている方へ「車中泊の装備も用意するメリット」についてご紹介します。
どんな時に車中泊の用意もしていて助かったと感じたか
車中泊の最大のメリットは、設営と撤収がテント泊に比べて格段に速くできることです。
装備も基本的にはテント泊の用具を使用しながら+αすることでおおむね対応できます。
この項では具体的に、車中泊の用意もしていて助かった場面を紹介したいと想います。
雨など悪天候の時
まずいちばんはやはり悪天候のときでしょう。
テント泊では、雨が降ることを想定して水はけのよい場所を選んだり、テント内に雨が入らないようにテントの周囲に溝を作ったりしますが、それでも雨風が強くなればテント泊を維持することは難しくなります。
長年テント泊をしていると、風でテントが倒壊したことも何度かありました。
なかでも怖いのが突風で、一瞬でテントを持っていかれることがあります。
そんなふうになると右往左往しながら車に避難して、しばらく様子を見て収まらなければそのまま車中泊することになります。
疲れた時は無理せずに
私はキャンプに行った先でよくカヌーに乗ります。
特に夏の海や川での水遊び後は、思いのほか疲れてしまいます。
体が重いと感じたら、テント泊を早々にあきらめて、車中泊でゆっくり体を休めて、翌日からまたテント泊に戻すことも可能です。
よっぽど疲れたときは風邪などの予防の意味合いもあって栄養剤を飲んだりもしますが、まずは体を休めて無理をしないのが一番だと思います。
予定通りいかない時もあります
何年キャンプを経験しても予定通りいかないことは、ままあります。
予定通りいかない代表的な例は、テントの設営。
テントの設営は慣れないと時間がかかります。
テントが壊れていたりして不具合があるといつまでたっても設営が終わりません。
そんなときはあきらめて車中泊を選択するのが賢明です。
不測の事態はつらい
不測の事態でよくあるのが、テントの部品の忘れ物です。
テントはフライシート、テント本体、ポールなどがセットになっています。
そのなかで忘れやすいのはポール(フレーム)です。
ポールのショックコード(ポールの中を通って、ポール同士を連結しているゴム )の交換をした後に収納するのを忘れることがよくあります。
ちょっと余談ですが、ルーフテント泊の不測の事態としては、昇降用のハンドルバーを忘れてきてしまうことがあります。
ハンドルバーがないとルーフテントが開けません。
寝具やその他の荷物もルーフテントに入れているので、何も取り出せなくて慌てます。
キャンプ場まで行っても何もできなくて引き返したこともありました。
車中泊に変更した時、役立つグッズ
途中で車中泊に変更しても、基本的にはテント泊の用品で共用できるものがほとんどですが。
しかしやはりテントと車内では違いもあるので、こんなものがあれば便利だなと思うものが出てきます。
参考までに私が車中泊に変更した場合に車内で使用するものは、
①寝具
テント泊はコット(簡易ベッド)+シュラフなので、予備の寝袋を車中泊で使用しています。
②衣類
雨に降られて車中泊に移行したのであれば、上着が濡れてしまうので別のアウターとしてヤッケ(フード付きの防寒着)もあったほうがいいでしょう。
車内が濡れるのでタオルはたくさん必要です。
③飲み物と食料
滞在時間によりますが、インスタント食品やレトルト品を持ち込むので、水も適量必要です。
④バーナー
車内だと大がかりなキャンプ料理は難しいです。
その際は、インスタント食品とレトルト食品で済ませることが多くお湯が必要になるので、シングルバーナー+燃料を車内に持ち込みます。
なお、バーナーはジェット・ボイルがおすすめです。バーナーとクッカーが一体になっているので、車内でも安定して使えます。
ほかにもこんなものがあると便利……適当な大きさの板
車中泊で車内でバーナーを使いたいと思うのですが、テーブルの上を片づけるのも面倒で、車内を見渡してもほかに平らなところが無いことに気付くことがあります。
ダッシュボード、シート、どれも微妙にカーブして何を置くのも座りが悪く、表面もつるつるしています。
高さ的にはシートに置きたいと思うのですが、シートはお尻が収まる形状なので、安定しません。
そんな時、平らな木の板があれば助かります。
予めシートの幅に合わせた大きさに細工した木の板を用意します。
木の板は特別なものを用意する必要はありません。
木材産地の道の駅や特産品コーナーなどで、販売している端材で十分です。
大きさが合わないときは、お願いすればその場で適当な大きさに切ってくれるところもあります。
衣類を置くにはカーゴネットが便利
車中泊は、スペースが狭いのは承知の上です。
ただ、タオルや衣類の濡れものは絞って乾かしたいものです。
そんな時、天井にカーゴネットを張れば干すことができます。
濡れものを干さないで持ち帰る場合はビニールに入れて、ネットに置くと、狭い車内のスペースを有効に使えます。
また、見栄えは悪くなりますが、収納力が足りないようであれば、濡れものなどを吊るす用としてインテリアバーを設置するというのもありだと思います。
シートクッションがあれば助かる
体に直接触れるマットはテント泊と同じもので、200㎝×60㎝くらいでいいと思いますが、軽自動車などで前列・後列のシートをフラットにして車中泊する場合はシートの凸凹を埋める物が必要になります。
おすすめは、低反発タイプの車のシートクッション。
車中泊のときのシートの凸凹埋めクッションとして代用できます。
そうすれば別途用意することもないので、スペース的にもよい選択です。
低反発タイプの車のシートクッションは、丸めてシートのくぼみなどへ置くと高さ調整ができるので、荷造りベルトなどで丸めて使用します。
カップホルダーもあると便利
リラックスタイムで気になるコップの置き場所です。
座席の位置を考えてカップホルダーが配置されているのですが、車中泊でマットを敷きその上に座った時にカップホルダーがいい位置にないことに気付きます。
缶コーヒーを車内の不安定な場所へ置いて、何度もこぼしたことがあります。
ドアに掛けるタイプの百均の物で十分ですが「カップホルダー」はあると便利です。
なお、私が車中泊する軽自動車にはドアポケットにもドリンクホルダーがありますが、車中泊の寝床を作ると隠れてしまうので、やっぱりカップホルダーが欲しいところです。
車中泊をあきらめる場合も想定
例えば少しの雨の場合。
「もう面倒だから」と、このままでテント泊にしようと考えること、これが間違いの元だったりします。
確かに折角テントを張ったので、ここでゆっくりしたいのですが、まわりの状況や体の状態、これからどうなるかなどを考えて、適切な判断をしたいものです。
特に命にかかわる状況の変化には、十分な注意が必要です。
例えば、河原でのキャンプで雨にあったときなどは、急激に水かさが増えることがあります。
上流にダムなどがあれば、サイレンや河川事務所からの巡回スタッフのアドバイスには耳を傾けましょう。
そんな時は車中泊もあきらめてその場を離れるのが得策です。
まとめ
キャンプには車で行くことが断然多いと思いますが、必要な装備や用具も車なら十分に確保して運ぶことが可能なので、準備には時間を掛けて万全の態勢で出かけたいものです。
ただそうは言っても、予測できない事態は起こるものです。
何かがあってテント泊が不安になったら迷わず車中泊に切り替えましょう。
そのためにも、日ごろから自分なりの車中泊用の便利グッズを探しておくのはどうでしょうか?使うか使わないかはその時の運。
不測の事態が起こっても大丈夫という「安心感」は心強いものです。
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ライター:kenjii
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