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スマートループとは?VICS渋滞情報との違いや費用と登録方法&iPhone利用についても

スマートループとは?

高速道路
©iStockphoto.com/ chinaface

スマートループとは膨大な渋滞予測データと現在の道路状況・交通情報を分析し、ドライバーに最適な情報を提供する新しい情報ネットワークサービスのことです。
パイオニアのカーナビ「カロッツェリア」を購入した人が使える、より理想的なルート検索ができると話題になっています。

「渋滞を避けるために通った裏道が混んでいた」「駐車場の入口がわからなくて同じ道をぐるぐる回ってしまった」といった不満もスマートループでスムーズに。
この記事ではスマートループの詳細を紹介していきます。

スマートループの歴史

スマートループの歴史は10年以上前にさかのぼります。
2006年にサービスが開始され、2007年にパイオニア カロッツェリア・サイバーナビに採用されました。
2013年にはスマートループアイというサービスも開始。特定地点の画像を共有して情報を把握できるサービスで、利用者間で画像が共有できるため現地の混雑・渋滞状況を画像で確認できます。

これからもスマートループは進化を続けるでしょう。さらなるドライバーのサポートの充実に期待です。

カロッツェリアの楽ナビとサイバーナビの違いとおすすめは?価格や性能と評判を徹底比較!

スマートループはVICSと違うの?

VICS 光ビーコン受信画面
Takaboy パブリック・ドメイン
出典 : https://ja.wikipedia.org/

渋滞情報というと「VICS」を思い浮かべる人も多いでしょう。
スマートループにはVICSのデータが含まれているため、違いがあるというよりはVICSの情報も使ってスマートループの情報は作られているといえます。

VICSとは

VICS(Vehicle Information and communication System)は、渋滞や事故、環境対策を解決する目的として国が推進している「高度道路交通システム(ITS)」の一貫です。
一般財団法人道路交通情報通信システムセンターが運用・開発しています。
道路管理者や警察が収集した道路に関する情報を集め、カーナビに伝送、渋滞情報や所要時間情報を提供します。

スマートループ渋滞情報はVICS WIDE対応

スマートループ渋滞情報は通常のVICSの情報サービスよりもより幅広い情報が取得できる「VICS WIDE」に対応しています。
FM多重放送を利用し、詳細な最新渋滞情報・規制情報を取得、気象情報や津波の発生などの特別警報情報も取得します。

全国のVICSデータも活用

スマートループ渋滞情報では、オンデマンドVICSデータを利用可能。通常取得できないVICS情報が取得できるため、さらに詳細な交通情報を活用できることも魅力です。

カーナビに付いているVICSとは何?その仕組みと使い方を解説

スマートループは複合的な情報で構成されている!

自動運転 イメージ画像
©iStockphoto.com/ Chesky_W

スマートループ渋滞情報は、蓄積された過去の渋滞データとVICSを含む以下の3つの情報を活用して作られています。

走行中の車のリアルタイムなデータ

カロッツェリアカーナビユーザーの車からの通信を通して、スマートループサーバーに走行履歴データが送信されます。

さらにホンダ、日産、三菱電機、JVCケンウッドのプローブ情報にも対応。登録されている車1台1台がセンサーのような役割で情報を収集、データの精度はさらに向上します。

スマートループ アイ

行き先のリアルタイム情報を画像で共有する、クラウド型情報共有サービス「スマートループ アイ」が活用されています。

VICSでは配信していない高速道路のジャンクション、交差点の混雑状況や形状、突発的な交通規制など、リアルな情報を元にした独自の道路情報を共有できます。

VICS渋滞情報データ

先ほど紹介した渋滞情報でおなじみのVICSも活用しています。

このようにスマートループは複合的な情報を使い、より精度の高い渋滞予測と目的地への案内が可能になりました。

いつでも最新情報に更新!スマートループの便利機能を紹介

高速道路
©Shutterstock.com/Sean Pavone

スマートループ付きのカーナビは従来のカーナビよりも優秀、ということがわかってきたでしょう。
ここからは具体的にどのようなことができるのか紹介します。
従来のカーナビにスマホで検索するような情報を組み合わせた、新しく便利なサービスが盛りだくさんです。

【便利機能1】最速で目的地へ「スマートループ渋滞情報 全道路対応」

スマートループを使った目玉機能となるのが「スマートループ渋滞情報 全道路対応」です。
これまで、混雑しているので裏道を使ったら余計に混雑していた、高速に乗ったのに事故渋滞にハマってしまったという経験がある人も多いでしょう。そんなイライラを解消できる機能です。

スマートループは単にルート検索するだけでなく、全道路の渋滞情報をチェックできるので、複数の候補ルートから所要時間を算出、もっとも早く着くルートを提案してくれます。

さらに長距離ドライブにも力を発揮します。これまでのカーナビは周辺の道路状況しかわかりませんでしたが、スマートループは遠くの交通規制まで確認できる驚異の情報網が特徴です。
たとえば東京から名古屋に行くときに、静岡で通行止めが発生していても従来のカーナビは気づかず、通常ルートで案内、現地近くで規制情報に気づきルート変更が必要になることがよくあります。
スマートループは全国の交通規制情報を網羅、出発の時点で交通規制を考慮したルート案内をしてくれるので、スムーズな走行が可能となりました。

スムーズに目的地に行けると時間の節約になるだけでなく、ガソリン代の節約にもつながります。ドライバーにも地球にも優しいサービスといえるでしょう。

【便利機能2】スマートループの情報更新「マップチャージ」

カーナビを使っていると「新しくできた道だからカーナビに登録されてない」ということがよく起こります。
スマートループは新しくできた人気のスポットや道路もすぐに地図データに反映されます。
「マップチャージ(差分更新)」機能は新しくできた道や施設の差分更新データをタイムリーに表示させ、しかも車にいながらできることが魅力です。
いつでも最新のデータを元にした快適なドライブが楽しめます。

実際の道路状況が反映されるということは、ほかにもメリットがあります。
「施設に到着したけれど入口がわからない」という問題も解消、駐車場の入口の位置情報まで収録済みです。
とくにスマートループならではの便利なポイントとしては、パイオニアが調査したデータに加えて、ユーザーから提供された情報も追加されているため、より現実に近いルート案内をしてもらえます。

【便利機能3】スマートループでより近くの駐車場へ「駐車場満空情報」

©Caito/stock.adobe.com

目的地近くまで到着したときに「駐車場が満車だった!」ということはよくあります。いろいろな駐車場を回っているうちに、時間がかかってしまった、思ったよりも遠くに停めることになったしまった、という経験は誰にでもあるでしょう。

スマートループは駐車場の混雑情報をリアルタイムで取得できます。
「タイムズ」「三井のリパーク」「名鉄協商パーキング」の各駐車場からの5分おきに更新される混雑情報を取得、車から近くの駐車できる場所を探せます。「空車」「混雑」「満車」の3段階表示で表示されるので、どこに停めるか判断しやすいです。

機種によっては「パーキングウォッチャー」という機能があり、停めたい駐車場を選ぶと混雑状況を5分ごとに自動更新してくれます。
そのため駐車場に向かう間も混雑状況を確認、満車になってしまったときも別の駐車場を探しやすいといえるでしょう。

【便利機能4】最安のガソリンスタンドに行ける「ガススタ価格情報」

ガソリンスタンド
©Carolyn Franks/stock.adobe.com

ガソリンを入れたあとに「あっちのガソリンスタンドのほうが安かった!」と悔しい思いをしたことはありませんか。
スマートループは近くのガソリンスタンドの最新価格情報をリストで表示できます。
料金表示はもちろん、セルフ給油かどうかなどの施設情報や、ガソリン価格の安い順に表示も可能です。

このようにスマートループによって、車に乗りながら便利な情報が手に入ることがわかりました。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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