車を買いたい、売りたいというときは、新車ならディーラー、中古車なら中古車販売店などを利用するのがこれまでの主流でした。
しかし、最近はネットで便利なサービスが登場したこともあって、個人売買を選ぶ人が増えているのです。
車検ギリギリで新しい車に乗り換え。ヤフオクで個人売買という攻めた感じになってしまったが、いい買い物ができたのでは。 pic.twitter.com/S2O4iJNK47
— おたか (@otakar1975) June 12, 2023
個人売買であれば、業者が間に入らないため、買うほうも売るほうもお得です。一方、知らない人と車を個人売買するとなると、不安も少なくありません。
具体的にはどのようにすればよいのでしょうか。
車の個人売買のやり方は大きく分けて『2タイプ』
車の個人売買には、大きく分けると以下の2つのタイプがあります。
一つがオークションサイトやアプリを使って自分で売買する方法、もう一つは個人売買代行サービスを使う方法です。
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車の個人売買のやり方は大きく分けて『2タイプ』
【タイプ①】オークションサイトやアプリで自ら売却
趣味の物や日用品の売買によく使われているオークションサイトやアプリは、車のような大型で高額な物の取引も可能です。
自分で車を出品して、購入してくれる人を待ちます。
個人売買サイトやアプリといえば「メルカリ・ヤフオク!・クリマ」
個人売買ができるサイトやアプリは最近いろいろ増えていますが、定番はやはり「メルカリ」と「ヤフオク!」です。
「メルカリ」にも「ヤフオク!」にも、中古車は多数掲載されています。検索機能も充実していて、便利です。
車の個人売買サイトとして、最近注目されているのが「クリマ」です。
ネットオークションやアプリのメリット&デメリット
ネットオークションやアプリを使って車を売買するメリットは、買う場合も売る場合も、中古車業者を利用するよりお得になることです。
間に業者が入らないため、中間マージンがなく、買う側は相場より安く買え、売る側は相場より高く売れます。
ただし、デメリットも大きいのがネットオークションやアプリの注意点です。まず、出品しても必ず売れるとは限りません。
たとえ売れたとしても、煩雑な書類手続きをすべて自分でやらなければいけないので、大変です。加えて、個人売買には詐欺などのリスクもあります。
注意ポイント
【タイプ②】専門業者による個人売買代行サービスを利用
車の個人売買のもう一つのタイプが、専門業者による個人売買代行サービスを利用する方法です。
ネットオークションやアプリで車を売買する場合、完全にユーザー同士の個人間でのやり取りになります。
それゆえ、相場より有利に取引できるというメリットが生まれるのですが、すべて自分たちでやらなければならないのがデメリットです。
車の売買に慣れていないと、書類手続きでもうんざりするでしょう。
また、自動車税や納車の方法など、双方で確認しておかなければならないことも多く、トラブルに発展するリスクもあります。
個人売買代行といえば「ガリバーフリマ・カババ・ユーカーパック」
車の個人売買代行サービスでは、以下の3つが有名です。
中古車業界大手のガリバーでは、「ガリバーフリマ」という個人間の取引をサポートするサービスをやっています。名義変更や車の輸送などを代行してくれるので、安心です。
「カババ」は車の個人売買専門のサービスで、名義変更などの面倒な手続きをすべて代行してくれます。
「ユーカーパック」では、専門のコンサルタントのサポートを受けながら売買できます。
個人売買の代行サービスのメリット&デメリット
個人売買の代行サービスでは、車売買に精通したスタッフがさまざまな手続きを代行してくれます。名義変更など、面倒な書類手続きはすべておまかせです。
また、購入者と販売者の中間に入ってくれるので、完全個人間でのやり取りで起こりやすいトラブルを未然に防ぐことができます。
業者のなかには、単に売買をサポートしてくれるだけでなく、車の査定までやってくれるところもあります。
自己申告だけでなく、第三者の評価も入るので、出品内容の信憑性が高まります。デメリットとしては、若干の手数料がかかることでしょう。
【車を売る】個人売買の流れ~3ステップ~
個人売買で車を売る場合の基本的な流れを確認しておきましょう。
サイトへの登録から車両の引き渡しまで、以下に挙げる3つのステップに分けられます。車を売りたい人は要注目です。
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【車を売る】個人売買の流れ~3ステップ~
【ステップ①】サイト登録と車の出品手続き
車の売却で利用したいオークションサイトやアプリに登録します。
ユーザー登録が済んだら、売りたい車の写真や情報を掲載し、希望売却価格を設定しましょう。あとは、購入希望者が現れるのを待ちます。
【ステップ②】購入者との契約手続き・代金の支払い・必要書類
購入希望者から連絡があったら、誠意を持って対応しましょう。購入者が不安に感じることのないよう、疑問や質問はすべてクリアにしておきます。
その結果、売買契約に合意となったら、正式に契約書を交わす必要があるので、あらかじめ売買契約書を用意しておいてください。
契約書の締結後、購入者からの入金を待ちます。
【ステップ③】車の引き渡し・必要書類
最後に、車と必要書類の引き渡しです。
必要書類は次項に一覧があるのでそちらを参照してください。引き渡し方法はあらかじめ双方で決めておきます。
お互い近くに住んでいるのであれば、どちらかが相手の家まで直接車を取りに行く、あるいは渡しに行くことも可能です。
遠方の場合は輸送費がかかります。その輸送費の扱いについても、事前に確認しておきましょう。
注意ポイント
個人売買で車を売る時の必要書類一覧
個人売買では、多くの書類をやり取りすることになります。
申請してから発行までに時間がかかることもあるので、可能なものは出品以前にすべてそろえておきましょう。
車の売却に必要な書類を以下に示します。
普通&軽自動車 売却時の必要書類一覧 |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | – | |
認印 | – | 〇 | |
印鑑証明書 | 〇 | – | 発行後1ヶ月以内のもの×2通 |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 現住所、氏名の確認が必要 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | |
自動車納税証明書 | 〇 | – | 有効期限の確認 |
軽自動車納税証明書 | – | 〇 | 有効期限の確認 |
振込口座情報 | 〇 | 〇 | |
リサイクル券 | 〇 | 〇 | |
住民票 | △ | △ | ※住所変更が一度の場合 |
戸籍の附票 または住民票の除票 |
△ | △ | ※住所変更が複数回あった場合 |
戸籍謄本 | △ | △ | ※結婚などで姓が変わっている場合 |
各買取店で作成する書類 (※準備必要なし) |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
譲渡証明書 | 〇 | – | |
委任状 | 〇 | – | |
自動車検査証記入申請書 | – | 〇 |
また、車検証(自動車検査証)に記載の住所と現在の住所が違う場合は、住民票も必要です。
【車を買う場合】個人売買の流れ~3ステップ~
個人売買で車を買う場合も、売る場合と同様の手続きをたどることになります。
サイトの登録から車や必要書類の受け取りまで、具体的には主に以下の3ステップです。
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【車を買う場合】個人売買の流れ~3ステップ~
【ステップ①】サイト登録と車の購入申請・出品者への問い合わせ
車の個人売買をやっているサイトに利用登録を行います。
欲しい車が見つかったら出品者に問い合わせ、疑問がなければ購入申請を行いましょう。
【ステップ②】出品者との契約手続き・代金の支払い・必要書類
契約内容に納得できたら、いよいよ正式な契約手続きに入ります。この時点では、購入者が用意する書類はありません。
売買契約書は基本的に売り手が用意することになっています。
契約書が届いたら、もう一度契約内容を確認し、疑問がなければサインします。締結後、指定された方法で代金を支払いましょう。
【ステップ③】車の受け取り・名義変更等の必要書類
近い場合は、直接車を取りに行くこともあるでしょう。その場合は、乗って帰る前に、その場で車両の状態をじっくりチェックしておいてください。
後から不具合が見つかることのないよう、その場で車両を確認しておきます。
遠方の場合は、輸送費がかかります。輸送費はどちらが持つのか、あらかじめ決めておきましょう。
個人売買で車を買う時の必要書類一覧
車の売買に必要な書類は売り手が用意してくれるはずです。
購入者で用意しておく書類には、車庫証明と印鑑登録証明書があります。
車庫証明は、車の保管場所を管轄する警察署に取りに行ってください。
まとめ
中古車業者を挟まずに個人間で直接車の売買を行う方法は、中間マージンが発生しないため、売り手にとっても買い手にとってもお得です。
ただし、書類手続きや車両の引き渡しなど、面倒なことやトラブルのリスクもあります。
その点、専門業者による個人売買代行サービスは安心です。必要な手続きはほぼすべて代行してもらえますし、車両の引き渡しが完了するまで、お金の管理もしてくれます。
面倒なく、安全に車の個人売買ができるでしょう。
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