愛車の売却では誰もができるだけ高く買い取ってもらいたいと考えるものです。
しかし、過去に事故を起こして修理したことがあるために、大幅なマイナス査定になるのではないかと心配する人も少なくないでしょう。
そのような人のなかには、バレないと思って事故歴を隠して売ろうとする人がいます。しかし、ほぼバレるので最初から正直に伝えるのがベストです。
N-BOXは事故車扱いになってしまいました。治しても修復歴あり。
修理費65万くらいらしいです。
とりあえず、評価損査定を営業の方と相手保険の方で交渉してもらいます。自分が交渉した方がいいんかな…?また車買うんか?😂 pic.twitter.com/KcDkqzVPHu
— くるすぺ@508SW→ZR-V (@grade_car_spec) April 10, 2020
では、多くの人が気にする修復歴や事故歴のある車とは、どんな車のことを指すのでしょうか。
この記事の目次
そもそも「修復歴あり」とはどのような車なのか《修理歴とは異なる》
車買取査定において「修復歴あり」と言うときは、はっきりした定義にもとづいて発言されています。
注意ポイント
修復歴として記録される車とは、以下の部位を修理・交換した車のことです。
- フレーム
- フロントインサイドパネル
- フロントクロスメンバー
- ルーフパネル
- ダッシュパネル
- ピラー
- ルームフロアパネル
- トランクフロアパネル
- ラジエターコアサポート
上記9つの部位に損傷があり、修理や交換をした車のことを修復歴車と呼びます。
逆に言えば、上記に当てはまらない部位を修理した場合、それは単に修理歴であり修復歴にはならないということです。
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車の骨格部分に損傷があったことを表す修復歴と違って、査定でも大きな減点ポイントにはならないのです。
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そもそも「修復歴あり」とはどのような車なのか《修理歴とは異なる》
修復歴車と事故車の違いとは
上で見たように、修復歴車がすべて事故車とは限りませんし、逆もまたしかりです。
事故で損傷を負った車であっても、それが上記の9つの部位に当たらなければ修復歴車にはなりません。
事故車とは、文字どおり事故を経験した車全般を指します。また、車買取での事故とは交通事故だけに限りません。
修復歴は点検記録簿に記録が残りますが、事故に遭ったかどうかという情報は記録されません。
よって、きれいに修理された車ならば、見ただけで事故車なのかどうかを判断するのは、少なくとも素人目には不可能に近いと言ってよいでしょう。
車買取で「修復歴あり」だと査定額はどのくらい下がるのか
修復歴車はマイナス査定の対象です。ただし、修復歴があることでどのぐらい査定額が下がるかは一概に言えません。
メーカーや車種、グレード、修復した部位によって減額される金額は大きく変わります。
高級な車ほど減額幅は大きいと言えますが、具体的な金額は個々の車の状態に大きく左右されます。
車買取で事故車だと査定額はどのくらい減額で下がるのか
事故車が買取査定でどのぐらい減額されるのかは、修復歴車以上に一概に言えません。先ほど確認したように、事故車の範疇は幅広いからです。
事故によって骨格にダメージを負った修復歴車は当然事故車です。大幅な減額が予想されます。
一方、バンパーをちょっとこすっただけの自損事故でも事故車には変わりません。
【要チェック】車買取業者による修復歴の4つの確認ポイント
修復歴は点検記録簿に残ります。そのため、点検記録簿を見れば誰でも修復歴車かどうかわかるのですが、プロは車を見ただけでもわかるのです。
次の4つが確認ポイントになります。
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【要チェック】車買取業者による修復歴の4つの確認ポイント
【修復歴確認①】左右対称化どうか
車というものは左右対称にできています。つまり、左右非対称になっている車は、何らかの強い力がかかって変形してしまったということです。
左右対称かどうかは車の前後から見るだけでわかります。
【修復歴確認②】ボディパーツの隙間にズレがある
車はいくつかのボディパーツを組み合わせてできていますが、それらパーツの隙間は通常均一です。
よって、パーツの隙間が均一ではなくズレがある場合、骨格に歪みがあることがわかります。
【修復歴確認③】工具の使用痕ができている
塗装が剥がれた痕など工具の使用が確認できる痕跡によっても、プロの査定士は修復歴のある車かどうかを簡単に判別できます。
痕跡だけでどの工具を使ったのかまでわかるほどです。
【修復歴確認④】底部のシャーシの歪みやトランク床下のシワの有無
底部のシャーシの歪みやトランク床下のシワの有無によっても、修復歴があるかどうかわかります。
また、床下の錆びで水没を疑ったりなど、プロの目は非常に厳しいです。
修復歴を隠して売るのは絶対NG~告知義務違反・瑕疵担保責任について~
修復歴を隠して売ろうとしても、プロの目はごまかされません。
仮にその場はごまかすことができたとしても、後に修復歴があることを知りつつ隠して売ろうとしたことが発覚すると、告知義務違反となり瑕疵担保責任を問われることにもなるでしょう。
ポイント
プロが完全に修復した車の場合、短時間の査定では見抜けないこともありますが、後から詳しくチェックすれば必ず発覚するものです。
修復歴を隠して売るのは絶対NGの行為と覚えておきましょう。
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修復歴を隠して売るのは絶対NG~告知義務違反・瑕疵担保責任について~
減額請求される可能性がある
車の売買は信頼関係が基本です。修復歴がある車なら、売り手がそのことを知っている場合は自ら申告するという前提で契約を交わします。
その信頼に反して修復歴について嘘をついたり隠そうとするのは、売り手側に一方的に非があります。弁解の余地は一片もありません。
よって、後から修復歴が発覚した場合は、大幅な減額請求は避けられないでしょう。
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損害賠償請求になる可能性もある
大幅減額ならまだよい方で、場合によっては損害賠償請求をされてしまう可能性もあります。
たとえば、すでに売買契約が成立し、車両も引き渡した後で修復歴が発覚した場合、業者が負担した車両の運送費や保管費用を買い手側に請求するというケースです。
このように、修復歴を故意に隠して売った場合、大幅減額に加えて高額な損害賠償を負うことにもなりかねません。
事故で被害を受けた場合の修復歴は減額を免されるのか
事故といっても自分の責任ではなく、相手に追突された場合などこちらが被害を受けたケースもあります。
その場合、事故によって車に修復歴がつく場合、事故の損害賠償額に、その車を手放す際の売却金額に影響する修復歴が考慮されるはずです。
事故の加害者に対して、事故によって損傷した部分の修理費用を請求できるだけでなく、修復歴が残るために下がるであろうマイナス査定額も請求できます。
事故によってマイナス査定になる金額のことを「事故減価額」といい、日本自動車査定協会に証明書を発行してもらうことで、事故減価額を請求できるようになるのです。
保険会社との交渉もスムーズになるので、万一事故の被害に遭ったときは必ず事故減価額証明書をもらうようにしましょう。
購入した中古車が実は修復歴ありだと知らなかった場合
中古車を購入した場合、その車に実は隠された修復歴があったことが後に発覚することがあります。
たとえば、事故車と知りつつその事実を隠した悪徳業者によって、中古車を売りつけられたようなケースです。
この場合、業者に補償を請求できます。ただし、補償が請求可能な期間は、消費者契約法によって契約から5年間、事実が発覚してから1年間と規定されています。
手遅れにならないように気をつけましょう。
修復できない&動かない事故車の場合でも買取可能
修復できないほど破損してしまったという場合もあるでしょう。
もう自走すらしない事故車ではさすがに売れないと思ってしまいそうですが、実はそのような車も買取可能です。
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修復できない&動かない事故車の場合でも買取可能
【どんな車でも高く売れる理由①】海外への販路を持っている
どんな車でも高く売れる第一の理由は、海外にも広く販路を持っているからです。日本車が海外で人気なのはご存じでしょう。
日本では需要がない低年式車や過走行車であっても、質の高い日本車ならぜひ欲しいという人が海外にはたくさんいます。
どんな車でも買取可能な業者はそういう国々に販路を持っているため、たとえ事故車であって高く買い取り、かつ、利益を出すことができるのです。
【どんな車でも高く売れる理由②】中古パーツや鉄などの資源として再販
事故で大破し自走できなくなった車であっても、その内部には使えるパーツが多くあるはずです。
どんな車でも買取可能な業者は、そういうパーツを再販するルートも持っています。
また、仮に使えるパーツがないとしても、車自体に金属資源としての価値が残っています。
知らないと損するかも!?
どんな車も0円以上『廃車買取専門』
一般の買取業者に愛車を持ち込んで「二束三文の値をつけられた挙句、廃車費用を差し引かれてマイナスになる…」なんて珍しくないです。
しかし、廃車や事故車の買取専門業者なら、廃車費用もかからず0円以上で買い取ってくれます。
- 15年以上前の低年式車
- 15万km以上の過走行車
- 故障または不動車
- 来店不要・出張引き取り無料
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廃車買取専門業者なら上記対応が可能です。
ここでは編集部おすすめ「全国対応可能な廃車買取専門業者」を紹介します。
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カンタン20秒で無料査定依頼ができるので、ぜひ一度試してみてください。
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『カーネクスト』
まとめ
車を修理しただけで必ずしも修復歴車になるわけではありません。修復歴車とは、点検記録簿に修復歴として記録される部位に修理や交換があった車のことです。
よって、事故車が必ず修復歴車になるわけでもありません。
修復歴のある車の売却では、査定時に必ず自己申告するようにしましょう。
少しでも高く売れないかと思って故意に隠したり嘘をついたりしてもいいことは何もありません。