車売却(買取)の際に必要な書類の1つに委任状があります。
委任状はその名の通り任務をゆだねる書面という意味があり、車売却においては車の名義変更などの面倒な手続きを買取業者に依頼する際に必要になります。
ディーラーに車他で買ってしまったので、印鑑証明と譲渡証と委任状が欲しいと言ったら、めっちゃ塩対応になった....
そりゃ仕方ないよなぁ— はせまひ@電験三種頑張る (@mahihaseH) September 4, 2022
委任状があっても不備があれば売買契約そのものが成立しませんので、正しく記入する事が大切です。
ここでは車を売却する時の委任状の書き方を解説します。


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この記事の目次
車の売却の場合
いつ委任状が必要になるの?
車の売買は、リサイクルショップで家具や家電を売買するようにお金と品物を引き換えて終わりというわけではありません。

個人売買の場合は面倒な名義変更も新所有者の住所を管轄する陸運局で、自分で行わなければいけません。
さらに新所有者の必要書類も準備しなければいけないので、かなり手間と時間がかかります。

車の買取専門業者に売却する場合は、その面倒な手続きもすべて代行してくれることがほとんどです。


【画像付き解説】
車売却の委任状の書き方
車売却の委任状はそれほど難しいわけではありません。

ここでは記入に失敗しないように委任状の書き方を画像で解説しますので参考にしてください。
目次(クリックでスクロール)
車売却の委任状の書き方
車売買の委任状を用意(ダウンロード)
車売買の委任状は以下の方法で入手できます。
- 車買取業者が準備する
- 国土交通省のホームページからダウンロード
どちらでも同じですが、少しでも早く手続きを済ませるならパソコンで委任状をダウンロードして準備するといいでしょう。
【ポイント①】受任者の氏名・住所
委任状はまず受任者の氏名や住所を記載する欄があります。ここで注意したいのは受任者とは誰の事を指すのかということです。
車買取では手続きの代行を依頼する業者が受任者となるため、そこにはディーラーや車買取店の名前と住所が必要です。

注意ポイント
【ポイント②】申請の種類
受任者の住所氏名の下には「上記の者を代理人と定め、下記自動車の〇〇申請に関する権限を委任します」との文言があります。
この空いたスペースには以下の3つのいずれかを記入します。
- 移転登録
- 変更登録
- 抹消登録
スペースの下にこの3つの文言が記載されていますのですぐにわかると思われます。
車買取の場合、申請の種類は移転登録と記入します。


ポイント
【ポイント③】売却する車台番号or登録番号
委任状の真ん中あたり、黒枠で囲まれた部分に自動車登録番号又は車台番号という欄があります。
自動車登録番号とはナンバープレートに記載された番号で、車台番号は自動車メーカーが車のボディに刻む番号です。
どちらでも構わない事になっていますが、一般的には登録番号ではなく車台番号を記入します。



【ポイント④】委任者の氏名住所(売主:あなた)
委任状の一番下には委任者の氏名住所を記載する欄があります。
こちらは手続きを業者に委任する方、つまり売り主であるあなたの氏名住所を記入します。

また委任者の欄は右と左に2つありますが、どちらか1つでOKです。一般的には左側に記入します。
ポイント
【ポイント⑤】実印
委任者の氏名の右に印の文字がありますが、そこには委任者の実印を押します。
実印が押されている事で、確かに本人が手続きの代行を依頼したという証明になるのです。
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車売却に実印と印鑑証明はいらない?実印登録から必要書類まで【全ステップ】
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実印がなければ委任状として成立しませんし、さらには実印であることを証明する印鑑証明書の添付も必要になります。
ポイント
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車売却の印鑑証明書は何通必要?取得方法や有効期限まで【全ステップ】
車買取には必要な手順がいくつもありますが、その一つが必要書類の提出です。その書類にもいくつか種類があります。 必要な物 住民票 印鑑証明書 自動車納税証明書 この辺は、必要やね。 車検証とか自賠責保険 ...
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車買取業者からから捨印を求められるケース
委任状を作る際、車買取業者から捨印を求められるケースもあります。
捨印とは委任者の実印の欄に押した印鑑と同じものを空いているところに押すものです。
ポイント
とはいえ、委任状で訂正できるのは委任者の氏名と住所のみです。
正確に記入しておけば捨印は必要ないので、捨印がなくても委任状としては成立します。
注意ポイント
委任状の他に
車売却で必要書類をチェック
必要書類は普通自動車と軽自動車で必要なものが違います。

普通&軽自動車 売却時の必要書類一覧 |
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書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | – | |
認印 | – | 〇 | |
印鑑証明書 | 〇 | – | 発行後1ヶ月以内のもの×2通 |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 現住所、氏名の確認が必要 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | |
自動車納税証明書 | 〇 | – | 有効期限の確認 |
軽自動車納税証明書 | – | 〇 | 有効期限の確認 |
振込口座情報 | 〇 | 〇 | |
リサイクル券 | 〇 | 〇 | |
住民票 | △ | △ | ※住所変更が一度の場合 |
戸籍の附票 または住民票の除票 |
△ | △ | ※住所変更が複数回あった場合 |
戸籍謄本 | △ | △ | ※結婚などで姓が変わっている場合 |
各買取店で作成する書類 (※準備必要なし) |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
譲渡証明書 | 〇 | – | |
委任状 | 〇 | – | |
自動車検査証記入申請書 | – | 〇 |
車の委任状が悪用されるケースはほぼナシ
車の委任状には大切な実印を押していますし、個人情報も記載しています。


なぜなら委任状は車の名義変更にしか使えないものだからです。


漏れなく委任状を記載すれば悪用されることはまずないのです。
まとめ
このように車の売却時には委任状の作成が必要になります。
委任状と聞くと初めてのことでちょっと構えてしまう人もいるかもしれません。
ですが、書類は車買取業者も持っていますし、国土交通省のホームページからもダウンロードできます。




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