中古車の査定額がどのように付けられているのか、素人には不思議なところでもあります。
実は、その時々の相場や査定額の実際について、情報を出している専門誌があります。それは「レッドブック」と呼ばれています。
レッドブックだと車両価値ゼロの車しか持った事ない
— たけやり (@_GTLIMITED_) January 24, 2022
中古車に関係する情報誌についての理解を深めましょう。
この記事の目次
中古車の査定額・時価額が載る『レッドブック』とは
レッドブックとは、有限会社オートガイドで発行されている雑誌です。
この会社では、「オートガイド自動車価格月報」という月刊誌を出しています。この月刊誌のことを別名「レッドブック」と呼んでいるのです。
紙面では、平均的な取引価格を表にして、それぞれのグレードや年式などに分けて掲載しています。
中古車価格情報専門誌レッドブックの種類
レッドブックは、毎月発行と隔月発行の2種類があります。基本的には同じ内容ですが、平均取引価格の掲載期間に違いがあります。
ポイント
レッドブック(オートガイド自動車価格月報)に掲載内容
レッドブックにはまず、それぞれのモデル、グレードの新車価格が掲載されています。その上で、中古車の下取り価格と中古車卸売価格が書かれています。
その他に、中古車小売価格が掲載されています。これは、中古車販売店でユーザーに対して販売する時の価格です。
こうした価格は、実際の取引状況と今までの傾向から計算されています。
【解説】レッドブックの正しい使い方・専門用語の説明
専門用語 | 意味 |
中古車価格下取千円 | 千円単位で示した車を下取る際の金額 |
中古車価格卸売千円 | 千円単位で示した車を仕入れる際の最低金額 |
仕様 | 駆動方式や排気量のほか、グレードや乗車人数の記載 |
認定型式 | エンジンの型式 |
通称型式 | 認定型式に数字や英字を足したグレードの表示 |
類別区分番号 | 車検証上で付与される番号 |
新車発売当時千円 | 千円単位で示した発売当時の価格 |
中古車小売千円 | 千円単位で示した中古車の最低小売価格 |
レッドブックでは、1,000円単位で金額が掲載されています。
「新車発売当時」は新車購入価格を指し、「中古車小売」はユーザー向けの最低小売価格を指しています。
レッドブック(オートガイド自動車価格月報)の費用について
シリーズ | 発行月 | 年間費用 |
商用車(トラック・バス) | 隔月発行(毎奇数月) | 8,200円 |
国産乗用車 | 毎月発行 | 11,000円 |
軽自動車・二輪車 | 隔月発行(毎奇数月) | 5,200円 |
輸入自動車 | 隔月発行(毎偶数月) | 7,600円 |
レッドブックは、基本的に年間契約で購入します。国産乗用車のレッドブックは年間11,000円、軽自動車・二輪車版は年間で5,200円となっています。
軽自動車版は隔月発行です。
「レッドブックは買取相場より安い!」査定現場でほぼ未使用
レッドブックに載せられている価格は、実際の買取状況と比較してみると、相場よりも安い傾向にあります。
こうしたこともあって、査定現場で査定士が活用することはなく、レッドブックを開きながらチェックすることはほぼありません。
10年超の車両の評価は?レッドブックのデメリットについて
レッドブックに掲載されている情報は、大まかな査定額の参考になるとはいえ、デメリットもあります。
その一つが、発売から10年以上経ったモデルについての価格が現状を反映していないことです。
というのも、レッドブックでは原則として、10年落ち以上の中古車については新車販売価格の10パーセントという計算で金額を載せているからです。
現状の取引から相場を出しているわけではないのです。多くのモデルで、10年落ち以上だと査定がゼロとなってしまいます。
レッドブックは一般人でも閲覧可能なのか
レッドブックは、官公庁や買取業者などのプロ向けの冊子です。しかし、中古車査定金額の状況を知りたいので、一般人でも見たいと思う方もいるかもしれません。
レッドブックの購入は一般人は入手不可
レッドブックの購入は、一般人はできないことになっています。購入に当たっての契約では、職種の記入をすることが求められているからです。
車関係の職種かどうかが見られます。また、直近の取引価格をチェックしたいと思っても、数か月分の冊子だけを購入するのは不可能です。
レッドブックは年間契約でしか購入することができないので、無駄な費用をかけることになります。
こうしたことから、一般人がレッドブックを購入するメリットはあまりありませんし、実際に購入は難しいです。
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イエローブックとは中古車卸売価格情報
レッドブックに似たものに、「イエローブック」という書籍が存在します。
レッドブックと掲載されている情報内容はほぼ同じですが、中古車査定の公的機関が出していることから、イエローブックの方が買取業者に使われることが多いです。
イエローブックに載せられている価格は実際の査定相場よりも安めですが、業者が一つの目安としてチェックすることがあります。
とはいえ、これだけを基準にしているのではなく、市場価格を重視する傾向が強いです。
シルバーブックとは中古車小売価格情報
「シルバーブック」という書籍もあり、やはりJAAIが発行しています。これは中古車の小売価格、つまりユーザーが購入する際の価格の相場を掲載している書籍です。
ユーザーが知りたい情報を集めていることもあって、シルバーブックは一般人向けの書籍です。
レッドブックはどのように使われているのか
上記のように、現状での買取相場よりも安く価格掲載されていることが多いため、レッドブックはあまり査定時には使用されません。
しかし、官公庁ではレッドブックを参考にしているケースも見られます。
予算編成の際に、どうしてその金額が出てきたかの証拠として、レッドブックを提示することもあります。
自動車販売業以外にレッドブックを使う業者も
官公庁とは別に、自動車販売業者以外の業種の民間会社でも、レッドブックを使っているところがあります。
中古車の価値を判断するための材料として参照し、手続きなどに活用しています。
ポイント
こうした業種で直接中古車を取り扱うことはありませんが、その価値を計算するための基準として、レッドブックを使用しています。
損害保険会社は車両の補償額を決める目安として
いわゆる自動車保険は、損害保険会社が提供する商品です。
車の所有者は、契約している自動車が事故に遭ったり、災害などで損害を受けたりした時に、ルールに基づいて一定の保険金を受け取ることができます。
その保険金の計算に、このレッドブックが使われているのです。自動車の価値は、通常新車購入時から年数が経つにつれて下がっていきます。
そこで、年式やグレードをチェックした上で、該当するものをレッドブックから見つけて、被害額を計算します。
こうしたことから、レッドブックは損害保険会社にとって、保険金を算出するための根拠となる冊子となっています。
法律事務所は弁護士が車の時価額を算出するため
保険会社と同じように、法律事務所でも自動車の時価額を計算するために、レッドブックを使います。
依頼人が事故などで自動車を破損されたというケースでは、損害賠償のために、その被害額を計算しないといけません。
その際には、相手方、場合によっては裁判所から、被害額が妥当な金額なのかを問われることがあります。
その根拠として、官公庁でも使われている信頼性の高いレッドブックを使用するのです。これにより、根拠に基づいた損害賠償請求ができて、スムーズに交渉を進められます。
車の状態に関わらず高く売るなら"車一括査定"
レッドブックはあくまでも中古車の平均的な取引価格を示し、車自体の価値を示すものです。
しかし、実際の査定では車体色や状態などで、大きく査定額が変わることもあります。
こうした点を考えると、少なくとも一般人はレッドブックを買ってチェックするよりも、そのまま車一括査定に出した方が効率が良いです。
実際の価格をすぐに確認できて、気軽に売却できます。
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まとめ
レッドブックは、中古車の平均取引価格を掲載している書籍で、官公庁や保険会社などで使われています。
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