今の車がかなり古くなって買い替えたい、修理するのが大変なほど車の調子が悪いなどの理由で廃車にすることがあります。
そんな時は、スクラップする業者のところに車を持ち込み、廃車手続きをする必要があります。
その際には、どのくらいの費用がかかるものなのでしょうか?費用の内訳や必要となる手続きの種類に応じて変わる費用を確認してみましょう。
運転途中でウンともスンとも言わなくなって、ロードサービスを呼んで修理はできないと。(バッテリーが上がって…とかのレベルではなかった)
急遽廃車になりました。
サービス料、レッカー、配送、廃車費用、諸々込で20万円だそうです…
エイプリルフールの嘘じゃないんだ。
嘘であってほしかった。— 春紀 (@0329rad_haru) April 1, 2023

この記事の目次
廃車の手続き費用は『3種類』相場はいくらなのか
廃車を行う方法としては、主に3つのやり方があります。
まず廃車を専門とする業者に持ち込むというものです。スクラップも手続きもワンストップで行ってくれます。費用も安い傾向にありますのでおすすめです。
買い替えをする場合は、ディーラーや販売店で手続きできます。廃車と新車購入をまとめてできるのがメリットです。
3つ目は、スクラップは業者に依頼し、手続きはすべて自分で行う形です。全体的な費用相場を比較しながら見てみましょう。
目次(クリックでスクロール)
廃車の手続き費用は『3種類』相場はいくらなのか
【廃車費用①】解体費用
これはどの形で廃車にするにしても絶対に必要となる解体もしくはスクラップ作業にかかる費用です。
車種や車のサイズ、年式などによっても違いはありますが、一般的には解体費として2万円前後が相場となっています。
ただし、この金額が丸々請求されるわけではなく、かなり割引になったり無料になったりすることもあります。
というのも、解体した車から部品を取ったり、鉄やレアメタルなどの金属をリサイクルしたりできるからです。
特に解体を専門にする業者、廃車専門業者などはより多くの依頼を受けるため、解体費無料としているケースが多いです。


【廃車費用②】レッカー代
単に古いだけならレッカー代もしくは運搬費用はかかりません。
しかし、廃車にする車の多くは事故車や車検切れ車、重度の故障によって動かない車が多いです。そのため、自宅などからレッカーする必要が出てきます。
レッカー代は、引き取り場所から解体場所までの距離に応じて変わってきます。
とはいえ、細かく距離を測るわけではなく、エリアごとに区切っています。相場としては、1万5000円前後といったところです。
業者によっては、一定のエリア内なら無料とか一律金額としていることが多いです。たとえば、県内や市内なら無料といった感じです。

【廃車費用③】リサイクル料金
法律によって、廃車をする時にはリサイクル料金を支払うことが定められています。
この費用は車のサイズによって変わってきて、以下のような相場となります。
普通自動車 | 1万円台 |
軽自動車 | 7,000円から1万5,000円くらい |
大型車 | 1万円台 |
バス | 4万円から6万円超 |
リサイクル料金の支払いは、基本的にはリサイクル券を購入する形で行われます。
ほとんどの車は購入時にリサイクル券も取得することになっていますので、通常は廃車時に支払う必要はありません。
注意ポイント
-
-
「車買取時にリサイクル券は絶対必要か?」リサイクル料金の返金事情
車買取の手続きの際に出てくるのが「リサイクル券」という書類です。 一社車の買取見積もりしてもらた。頑張ってもらって二桁万円いくかもくらいか。明日も別で見てもらってどうなるか。一回も買い替えしてないから ...
続きを見る
「廃車手続き代行費用」や「引き取り手数料」が必要な場合も…
上記の費用の他に、業者に支払う費用が出てくることもあります。その一つは廃車手続き代行費用です。
ナンバープレートの処分や関係機関への書類提出などを代行してもらう場合の費用です。業者によっては無料としています。
自宅などの指定場所に来てもらって車を引き取り、解体場所まで持っていく時には引き取り手数料がかかることがあります。
レッカーする場合はレッカー代ですが、現車をスタッフが運転して持っていく時に請求されることがあります。
廃車手続きには『2つのタイプ』がある
廃車手続きと一口に言いますが、実は2つの異なる手続きがあります。
廃車にした車を実際にどうするのかという観点で、異なる手続きを取ることになります。それによって、多少費用も変わってきます。
また、普通自動車と軽自動車でも手続きや費用が変わってきます。
自分の車がどれに当たるのかを確認して、それぞれでどんな手続きをするのか、どのくらいの料金となるのかをチェックしてみましょう。
目次(クリックでスクロール)
廃車手続きには『2つのタイプ』がある
【タイプ①】普通自動車「永久抹消登録」と廃車料金
「永久抹消登録」というのは読んで字のごとく、その車を永久に乗れなくすることです。
具体的には、車をスクラップして車自体を使えない状態にすることです。この手続きをすると、同じ車を復活させて再登録することはできません。
永久抹消登録をするには、まず解体業者で車を解体して、解体証明書を発行します。
その書類を添えて手続きをすることで完全に抹消できます。もちろん、ナンバープレートも返納して使えなくします。
この手続きにかかる費用は、合計で2万円から5万円というところです。


【タイプ②】普通自動車「一時抹消登録」と廃車料金
「一時抹消登録」とは、一時的に廃車をする手続きのことで、再び登録すればその車は公道で走れるようになります。
つまり、書類上廃車にするだけで、車本体はスクラップせずに保管しておくことを意味します。この場合は、解体作業をしませんので、その費用はかかりません。
車自体は乗れる状態となっていることが多いので、自分で業者や店舗に持ち込むことができるので、運搬費用も省略できるでしょう。
手続きにかかる費用は350円の手数料のみです。
注意ポイント
自分で手続きをすればほとんど費用のかからない方法となります。
【軽自動車】廃車と廃車費用
軽自動車については、「解体返納」と「自動車検査証返納届」という名称で廃車手続きをします。
また、普通車は陸運局で登録手続きをしますが、軽自動車は軽自動車検査協会で行うという違いもあります。
これらの違いはありますが、普通自動車と基本的には手続きの仕方や費用は変わりません。
「解体返納」は普通車の「永久抹消登録」と、「自動車検査証返納届」は「一時抹消登録」と同じものということです。
そのため、「解体返納」では2万円から4万円程度、「自動車検査証返納届」であれば手数料は数百円で、プラスして代行手数料がかかるくらいです。

「どこの業者がおすすめ?」廃車方法と廃車費用相場を徹底比較
上記のように、廃車をするにもいくつかの方法があって、それぞれに相場が変わってきます。
もちろん、車の買い替えをしたいとか、自宅のすぐ近くに業者がいて便利といった要素もあることでしょう。
それでも、採る方法によって費用が大きな差が出ることもありますので、しっかりと比較してどれがお得になるのかを知っておくことは大事です。
その知識に基づいて、どんな形でスクラップと手続きを進めるかを決めましょう。
目次(クリックでスクロール)
「どこの業者がおすすめ?」廃車方法と廃車費用相場を徹底比較
【廃車方法①】自分で自動車解体業者に直接依頼
自分で車を解体業者に持ち込み、永久抹消登録などの行政上の手続きもすべて自分で行うという方法です。
このメリットは、やはり代行手数料がかからないので、コストを抑えられるという点でしょう。
ただし、そもそも解体業者は個人からの解体依頼を受け付けないケースが多いです。
犯罪に使われた車のリスクがあるなど、トラブルを防止するためです。そのため、受け入れてくれる業者を見つけることから始める必要があります。
ポイント
【廃車方法②】ディーラーや中古車買取&販売業者に代行
ディーラーや中古車店にすべてお任せして廃車にするやり方です。手間がかからないので、書類さえ準備すれば何もしなくて良いです。
また、買い替えをするのであれば、一つのお店で完結するというメリットもあります。一方で、代行手数料がかかってしまうという費用面のデメリットがあります。
通常だと2万円から5万円程度の費用に、さらに代行手数料という名目で1万円くらい上乗せされてしまうことが多いのです。
そうなると、全体では大きな金額となってしまい、新しく購入する車の予算を削る必要が出てくるかもしれません。

【廃車方法③】廃車事故車の専門買取業者で依頼
廃車や事故車を専門に扱う買取業者の場合、これに特化していますのでとてもスムーズです。
車の引き取りや運搬、解体作業、抹消登録の手続きなどをワンストップで行ってくれますので、スピーディーに終わります。

廃車は一律無料にしている業者も多いですし、中には数千円から1万円程度の買取相場で引き受ける業者もいます。
こうした業者は廃車にした車からパーツを取って国内外のルートで販売をするので、たとえ無料でも良いのです。
もしくは、鉄鋼などのリサイクル素材を売ることで利益を出すことができ、手数料を当てにしなくても良いということもあります。
廃車の手続きでもらえる『3つの還付金』
廃車にすることで、返ってくるお金もあります。
というのも、車に関係して支払っている費用には年単位のものがあり、年の途中で廃車にした場合、残りの月数に応じた還付金が出るからです。
これはどの車でも発生するものなのですが、自分で把握しておかないといけません。
というのも、業者が手続きを代行するため、還付金を払ってくれなくても分からないことがあるからです。事前に業者とも話して確実に受け取れるようにしましょう。
目次(クリックでスクロール)
廃車の手続きでもらえる『3つの還付金』
【還付金①】自動車税
自動車税は、1年分をまとめて毎年4月に支払うことになっています。
そして、廃車にして抹消登録をすると、月割りで残りの分が還付金として返ってくることになります。普通車だと1万円を超えることもあります。
還付金の受取人は、その年度の4月1日時点での所有者となっています。そのため、4月を過ぎてから車を購入して、その年度内に廃車した場合は受け取れません。
注意ポイント
-
-
「車売却後の自動車税は還付あり…でも条件あり」重量税は返金ナシ!
車を所有する人はもれなく税金を支払っています。詳しい税金の仕組みは知らなくても、自動車税や自動車重量税があることは車に乗る人なら誰もが知っているはずです。 ところで、そんな車に関連する税金のなかには、 ...
続きを見る
【還付金②】自動車重量税
自動車従量税は車検のたびに支払う税金で、車種によって税額が異なります。
この自動車重量税の還付があるのは、まだ車検の有効期限が残っている場合です。1か月以上残存期間があるなら、残りの月数に応じて還付されます。
ただし、この還付は解体届をした場合のみとなっています。そのため、一時抹消登録によって廃車をしたケースでは還付はありません。


【還付金③】自賠責保険
車検が残っている車は、やはり自賠責保険の加入も残っていることがほとんどです。
保険適用期間がまだ残っている場合には、月割りで還付がなされています。還付の申請は加入した保険会社に行うことになります。
自賠責保険の還付については、解体や抹消登録をした日が起点となるのではなく、保険会社に言って解約手続きをした日です。

-
-
車買い替え&売却時の保険手続き!自賠責や任意保険で損しない全知識
車売却の金額には、車本体やオプション装備の価格以外にも、いくつかの費用が含まれます。その中には保険金もあります。 車の買い替えに伴う諸々の手続きをしてるわけだけど… 毎度のことだけど…めんどくせぇ…! ...
続きを見る
廃車買取業者なら事故車&動かない車でも買取額がつく可能性あり
今まで見てきたように、基本的に廃車をするには解体作業そのものや諸手続き、車の運送などの費用がかかってきます。
この点、できるだけお得に廃車をしたいというのであれば、廃車買取業者に依頼するのがベストです。
というのも、こうした業者では無料で引き取りをしてくれるだけでなく、場合によっては買い取り額を付けてくれるからです。
これはたとえ事故車や全く動かない車でも同じで、廃車費用を支払うどころかお金をもらえるのです。
しかも、様々な書類の準備や手続きの代行もすべて行ってくれますので、非常に楽に廃車できます。

知らないと損するかも!?
どんな車も0円以上『廃車買取専門』
一般の買取業者に愛車を持ち込んで「二束三文の値をつけられた挙句、廃車費用を差し引かれてマイナスになる…」なんて珍しくないです。
しかし、廃車や事故車の買取専門業者なら、廃車費用もかからず0円以上で買い取ってくれます。
- 15年以上前の低年式車
- 15万km以上の過走行車
- 故障または不動車
- 来店不要・出張引き取り無料
- 廃車手続き代行無料
廃車買取専門業者なら上記対応が可能です。
ここでは編集部おすすめ「全国対応可能な廃車買取専門業者」を紹介します。
おすすめ廃車買取カーネクスト
廃車買取専門「カーネクスト」は、低年式車や過走行、故障車や不動車などの他では処分費用を請求される車の買取を実施しています。
カーネクストは、海外に輸出やパーツや資源としてリサイクルすることで価値を生み出すため、買取が可能。
もちろん廃車にかかる費用はすべて無料で、全国どこでも無料で出張引き取りできます。
状態によっては想像以上の高価買取価格がつく場合もあります。
愛車がボロボロなのはわかっているけど、少しでも高い値段で売りたいならカーネクストがおすすめです。
カンタン20秒で無料査定依頼ができるので、ぜひ一度試してみてください。
初めての方でも安心!!
『カーネクスト』
まとめ
廃車にする方法としては、自分ですべて手続きする、ディーラーや中古車買い取り店に依頼する、廃車専門業者に依頼するという3つの方法があります。
その中で一番おすすめなのは専門業者です。
手続きが楽ですし、何よりも最もお得になるからです。廃車にして現金を得られる可能性さえ出てきますので、そのメリットは非常に大きいはずです。
