車を売る際には、手続きを進めていくためにいくつかの書類が必要となります。
業者から提供される書類にサイン、押印するだけのものもあれば、自分で用意したり提出したりするものもあります。
具体的に、どんな書類が必要なのかをチェックしておきましょう。
これから中古車買取に行くのに免許証ないのまずくないですかね???
— とりの (@torino_bardiche) December 3, 2016
また、運転免許証を始めとして、求められた書類がない場合にどうしたら良いのかを一つずつ解説していきますので、当てはまる場合はしっかりと確認しましょう。
この記事の目次
車を売る時に免許証が必要なケースは本人確認
基本的に自動車の売買に際しては、運転免許証を持っているかどうかは関係ありません。
というのも、あくまでも免許証は車を運転するための許可証だからです。車の保有とは別のものとなります。
しかし、中古車買取店などでは買い取りを進めていく段階で、免許証のコピーを求めることが多いです。これは、本人確認のためです。
法律上、古物つまり中古品を扱う際には本人確認しなければいけないことになっています。
これは、中古品の売買においては、盗品や出所が分からないものが混じってしまう恐れがあるからです。
免許証のほかに有効な本人確認書類
大事なのは本人確認書類であれば良いということですので、免許証がなければ他の書類でも構いません。
たとえば、パスポートや健康保険証、マイナンバーカード、住民基本台帳カードといったものがあります。
免許取り消しになってしまったとか、直前に免許を紛失して手元にないといったケースでは、これらの書類で代用しましょう。
注意ポイント
車売却時に必要な書類一覧
車を売る際に自分で準備して提出する書類がいくつかあります。どのケースでも必要なものは以下の通りです。
- 車検証
- 自動車納税証明書
- 自賠責保険証
- リサイクル券
- 代金振込先の口座情報
車検証と住所が変わる場合や、名字が変わった場合などは次の書類も出します。
- 戸籍謄本
- 住民票
また、普通自動車の売買では、
- 実印
- 印鑑証明書
- 譲渡証明書
- 委任状
が必要です。
軽自動車の場合は、
- 認印
- 自動車検査証記入申請書
で十分です。
目次(クリックでスクロール)
車売却時に必要な書類一覧
【普通車の必要書類①】車検証
車検証はどんなケースでも必ず提出しなくてはなりません。
これがないと名義変更手続きができませんし、そもそもその自動車の所有者が誰かを証明することができないため、売買契約をするのにも必須です。
車検証は通常車に積んでおくものですので、ダッシュボードの中などに保管されているはずです。
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車検証を紛失した場合と再発行の方法
何らかの理由で車検証を紛失した、いくら探しても見つからない場合は、そのままでは車を売れません。
そこで、陸運局に行って再発行してもらう必要があります。車を登録してある都道府県の陸運局に行きます。
その際には、再発行にいくつかの書類が求められます。必要書類は、以下の通りです。
・本人確認書類
・申請書
・手数料納付書
【普通車の必要書類②】自賠責保険証明書
自賠責保険証明書というのは、それぞれの車にかけられている事故などの際に補償をするための保険に加入していることを証明するものです。
自賠責保険は強制加入ですので、やはりこれがないと売買はできません。
自賠責保険証明書は小さい書類であることも多いので、紛失してしまったり他の書類に紛れて分からなくなったりすることもあります。
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自賠責保険証明書を紛失した場合と再発行の方法
自賠責保険証明書も再発行してもらえます。ただし、加入している保険会社の窓口に申し出る必要がありますので、まずはどこの保険会社を使ったのかを調べないといけません。
車を購入したお店や車検をお願いしたところに尋ねることもできます。その上で、加入している保険会社の窓口に連絡します。
会社によって手続き方法は多少異なりますが、本人確認のための書類と印鑑を持参する、もしくはコピーなどを送る必要があります。
【普通車の必要書類③】納税証明書
毎年、4月1日に車を所有している人が自動車税を支払います。
これは車種によって税額が変わるもので、納付が完了すると書類に印鑑が押されて納税証明書となります。その半券は小さいので紛失しがちです。
多くの方は、車検証と一緒に保管していますので、車のダッシュボードのファイルの中を探してみましょう。
ポイント
納税証明書を紛失した場合と再発行の方法
納税証明書を紛失してしまった場合は、普通自動車については陸運局か都道府県の税事務所で再発行をしてもらえます。
再発行には車検証と印鑑が必要です。買取業者に代行してもらうことも可能ですが手数料がかかります。
【普通車の必要書類④】印鑑証明書
普通車の手続きでは実印を押す必要があります。実印を使う時には原則として、その実印が本物であることを示すために、印鑑証明書を添付します。
証明書は役所の窓口かマイナンバーカードを使ってコンビニでも取得できます。
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【普通車の必要書類⑤】住民票
住民票は車を売却する人すべてが必要なわけではありません。必要になる方は、車検証に書かれている住所と今住んでいる住所が違う方です。
また、車検証に記載されている住所から複数移転している時は、住民票の除票もしくは戸籍の附表が必要となります。
どの書類も地区町村の窓口で発行してもらうことができます。もしくは、マイナンバーカードを使ってコンビニなどでも簡単に発行することができます。
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戸籍謄本が必要なケース
戸籍謄本もすべての人が必要なわけではありません。基本的に、車検証に記載されている名字が結婚などによって変わった場合のみです。
戸籍謄本も市区町村の窓口で取得できますので、住民票とまとめて発行すると良いです。
【軽自動車の必要書類①】軽自動車納税証明書
軽自動車の自動車税も同じく、毎年4月1日に車を保有している方が納付することになっています。
自治体によって多少の違いはありますが、4月からおそくても5月には納付書が送られてきて支払いを済ませます。
納付をした時に、その納付書の半券に印鑑が押されて納税証明書となります。支払いの際にそのまま財布に入れっぱなしにしてしまい、紛失してしまうことも多いです。
保管場所として多いのは車検証と同じファイルです。
軽自動車納税証明書を紛失した場合と再発行の方法
軽自動車税の取り扱いは市区町村となっています。そのため、紛失の際の再発行も市区町村の窓口で手続きできます。
その際には、車検証と印鑑、本人確認書類が求められます。直接行かなくても郵送で手続きをすることも可能です。
【軽自動車の必要書類②】認印
普通自動車とは異なり、軽自動車では認印があれば十分です。それに伴って、印鑑証明書も不要となりますので、より書類が少なくなって楽です。
買取業者のところに行く時には、忘れずに印鑑を持参しましょう。
まとめ
自動車売却を完了するには、いくつかの手続きをする必要があります。
手続きには本人確認書類が求められることになりますが、免許証でなくてもパスポートや健康保険証などでも問題ありません。
軽自動車の手続きは比較的簡単ですが、普通自動車の場合は準備すべき書類が多くなります。