車の売買ではどうしても高く売りたいという気持ちが強くなるので、査定額の高い業者ばかりに注目してしまいがちです。
しかし、高額な取引となることの多い車の売買においては、悪質業者による詐欺を警戒する必要があります。
車買取業者の営業の不誠実さはマジで問題だよ。知識の非対称性を逆手に取った悪徳商売。なんとか変えて欲しい。
— 茨木 順一 (@stylistics1812) March 19, 2022
トラブルに遭遇しないために、詐欺の手口と注意点を押さえておきましょう。
この記事の目次
- 1 実例から見る悪徳な車買取業者の詐欺ケース《11選》
- 1.1 【ケース①】価値に合わない安値で車が買い叩かれた
- 1.2 【ケース②】二重査定・再査定で減額された
- 1.3 【ケース③】売買契約が成約していないのに車を持って行かれた
- 1.4 【ケース④】契約当日に当初よりも少ない査定額が提示された
- 1.5 【ケース⑤】クーリングオフできると虚偽の説明で契約を強要された
- 1.6 【ケース⑥】売却代金より高額な解約料・キャンセル料を請求された
- 1.7 【ケース⑦】車を引き渡したのに入金されない
- 1.8 【ケース⑧】引渡しもしていないのに解約できない
- 1.9 【ケース⑨】引き渡した車を返却された
- 1.10 【ケース⑩】3ヶ月近くたって契約解除を言ってきた
- 1.11 【ケース⑪】入金完了前に買取会社が音信不通
- 2 車買取の詐欺・トラブルにあったら消費生活センターに相談
- 3 誤解しないで!ガリバーやビッグモーターで買取詐欺の噂
- 4 車買取や査定の詐欺&トラブルの回避術
- 5 まとめ
実例から見る悪徳な車買取業者の詐欺ケース《11選》
実際にあった悪徳業者の詐欺の事例を確認しましょう。どんな状況が危ないのかを理解しやすくなり、事前に察知して避ける助けとなります。
目次(クリックでスクロール)
実例から見る悪徳な車買取業者の詐欺ケース《11選》
【ケース①】価値に合わない安値で車が買い叩かれた
実際にはもっと高く売れるのに、「相場はかなり低い」とか、「今その車種は人気がない」などと言って、不当に査定額を下げてくるケースです。
他のお店なら買取価格が付くのに、「0円にしかならない」と言われることもあります。
こうした悪徳業者は、他のお店で査定をしないよう、その場で買取を即決するように、圧力をかけてくる傾向があります。
【ケース②】二重査定・再査定で減額された
最初は満足できる価格で査定されたので、売買契約を結び、車を引き渡します。
ところが、入金が行われる直前になって、「改めて車をチェックしたら、問題があったので減額する」といった連絡をよこします。
キャンセルしようとすると、法外な違約金を請求してくるという手口も見られます。二重査定とか再査定と呼ばれ、悪徳業者の典型的な手口となっています。
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【ケース③】売買契約が成約していないのに車を持って行かれた
「自宅まで出張査定をする」と言って、実際に査定士が来ますが、「車に修理が必要だ」などと言います。
そして、「その修理代金を確認するために、一度店に車を持っていきたい」と言って引き取ります。
その後連絡もなく、そのまま車が持って行かれたままとなってしまうケースです。
【ケース④】契約当日に当初よりも少ない査定額が提示された
査定をした日にはそれなりの額を提示してきたのに、いざ別の日に契約をしようとすると、もっと低い金額でないといけないと言ってくる手口です。
査定額には有効期限があるので、それが過ぎたなどと主張します。
もちろん、査定額には有効期限があるのですが、短くても3日程度です。
注意ポイント
【ケース⑤】クーリングオフできると虚偽の説明で契約を強要された
あまり売買金額などに納得していないのに、「とりあえず契約書を作ってサインしておきましょう」と言ってくる悪質業者もいます。
そして、「クーリングオフがあるので、後からキャンセルできる」と言うのです。しかし、中古車の売買にはクーリングオフ制度は適用されないことになっています。
あくまでも消費者保護のための制度ですので、業者への売却にクーリングオフはありませんし、契約書にもその旨が書かれているはずです。
口頭で可能だと言われても、契約書では不可と記載されていれば、抗弁するのは難しくなります。
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【注意】車売却のクーリングオフは可能?法律的にキャンセルできないの?
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【ケース⑥】売却代金より高額な解約料・キャンセル料を請求された
売買契約書に、「契約締結後もキャンセルをすることができる」との条項があれば、キャンセルは可能です。
しかし、実際にキャンセルすると、代金よりも高い解約料もしくはキャンセル料を請求してくる業者がいます。
しかも、契約書にその法外な違約金についての記載があるため、負担する必要が出てくるという手口です。
こうしたことが起こらないよう、契約書の違約金の額についてはしっかりと確認しておくべきです。
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【ケース⑦】車を引き渡したのに入金されない
いわゆる車の持ち逃げで、売買契約をして車を引き渡したのに、一向に代金が振り込まれないという手口です。
業者に言ってもまともに応じてくれず、車も返してくれない事態となります。通常は1週間以内には入金されるはずですし、契約の段階で支払い期日が定められています。
その期日から1日でも遅れたらすぐに対応して、持ち逃げされないように気を付けるべきです。
【ケース⑧】引渡しもしていないのに解約できない
売買契約を結んだ後、車の引き渡しをしていない状態で、「事情により解約したい」と言っても、「無理だ」と言われてしまうケースです。
「すでに買い手が決まっている」などの理由で断られてしまいます。これは契約書の内容によります。「キャンセル不可」と記載されていれば、解約はできません。
こうしたケースでは詐欺というよりも、事前に契約書をきちんと確認しておかなかったことが原因と言うしかありません。
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【ケース⑨】引き渡した車を返却された
車を引き渡した後に、「事故に遭ったから」などと言って、「やはりいらない」と返却するのは悪質な行為です。
引き渡し後の事故などは業者側の責任ですので、応じる必要はなく、代金の支払いを求めるべきです。
一度引き取った車を犯罪に使っている可能性もありますし、パーツを抜き取ったり交換したりした上で返却していることもあります。
注意ポイント
【ケース⑩】3ヶ月近くたって契約解除を言ってきた
「売った車に重大な問題が見つかったので、契約を解除して代金を返還してほしい」と言ってくるケースです。
確かに、問題を隠して売った場合は「瑕疵担保責任」と言って、後からでも契約解除できます。しかし、その責任が及ぶ期間は通常2ヶ月から3ヶ月です。
そのため、契約書に記されている期間より遅れて申し出てきても、応じる必要はありません。
【ケース⑪】入金完了前に買取会社が音信不通
車を引き渡したのに一向に入金されず、買取会社からの連絡もないというパターンです。これは、入金する前に会社が倒産してしまったことが原因の場合もあります。
店舗に行って、状況を確認しましょう。これに関しては、詐欺とは言えないこともあります。
しかし、あらかじめ車だけ取ってどこかに売り払い、入金せずに倒産するという、計画倒産詐欺の可能性もあります。
車買取の詐欺・トラブルにあったら消費生活センターに相談
上記のようなパターンに当てはまるなど、詐欺の被害に遭ったと思ったら、すぐに消費生活センターに相談しましょう。
その際には、本人の個人情報と、売却した店舗や車の情報を伝えます。
消費生活センターは、苦情や詐欺被害についての相談や問い合わせをするところですので、事情を相談員が細かに聴き取ってくれます。
その後、警察に相談するなどの具体的な対策を取ることになります。
誤解しないで!ガリバーやビッグモーターで買取詐欺の噂
車買取についての詐欺の話は虚実入り混じり、いろいろなことが言われています。中には、ガリバーやビッグモーターなどの大手買取店でも、詐欺がなされたという噂も実在します。
しかし、これは利用者の方で契約をきちんと確認していなかったとか、無理な要求をしたとか、誤った考え方によって出ている噂であることが多いです。
自分の期待通りにならなかったので、詐欺だと主張するのです。こうした勘違いや個人の自分勝手な思いから、買取会社を中傷するケースもあります。
そのため、すべての噂をその通りだと信じるのも問題です。
車買取や査定の詐欺&トラブルの回避術
詐欺の手口は巧妙なため、知らずに巻き込まれてしまうこともあります。そうならないための回避術をチェックしましょう。
車買取は信頼できる"JADRI加盟業者"がおすすめ
悪質な詐欺手口に引っかからないための一番大事なポイントは、信頼できる車買取店を見つけることです。
しかし、慣れない人だと、どこが信頼できるのか分からないという心配もあるでしょう。そこでおすすめなのが、JADRI加盟かどうかです。
加盟店であれば安心が担保しているのです。
JADRI登録業者が多い車一括査定なら『カービュー』
カービューは車一括査定のサービスですが、ここに登録されている買取会社はJADRI加盟店が多いです。
そもそも、このカービュー自体もJADRIと業務提携していますので、安心感が強いと言えます。
さらに、この会社はヤフーの子会社で、大企業である点も信頼性を高めるものとなっています。
登録されている業者の審査や定期的なチェックも徹底しているので、悪徳業者が入り込みづらいです。
実際に利用したユーザーからも、車一括査定のサービスそのものや査定をした店舗の対応が良いとの評判も得ています。
詐欺被害に遭わないためにも、こうした優良サービスを使いましょう。
\ おすすめ車一括査定【カービュー】/
まとめ
中古車売買において、残念ながら詐欺手口を用いる悪徳業者がいるのは事実です。そのため、詐欺のパターンを事前に知っておき、怪しいと思ったら話を中断することが大事です。
また、信頼できる業者を選んで交渉をすることも欠かせません。
その点、カービューなどの優良業者を集めている車一括査定のサービスを利用することはメリットが大きく、一番おすすめしたい方法です。
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