車の売買というのは、多くの場合多額のお金が動くものですし、売り手にも買い手にも一定の責任が伴います。
それだけに、しっかりとした契約をしておかないとトラブルに見舞われることもあります。
中古車買取り業者の話だと、会社によっては売買契約をした後、査定額が支払われても「再査定」の結果減額するから金額返金を求めるトラブルが多いと言っていた。基本的に契約書は業者有利に出来ているが、トラブルが発生した場合は、まず消費生活センターへ相談だね。
— 鈍感営業 (@silvamiki) February 24, 2011


そこで、車買取時に交わす売買契約書について理解しておくことは大事です。
契約書を交わすときに、どんな点に注意したら良いのか、11のポイントにまとめていきます。一つずつチェックしていきましょう。
車買取時の『売買契約書』とは?取引の内容を明確にする書類
車買取時には必ず売買契約書を作成して、売り手と買い手の両方でサインと捺印をします。
契約書は、誰が誰に何を売るのかという基本的な情報を記すと共に、いつどんな形で支払いをするのかなども含めます。
さらに、何か取引上の問題が起きた時には、どのように対処するのかといった点も記載するのが一般的です。同時に、売った車に問題があった場合の責任などについても書きます。
こうして、取引自体の内容を明確にすると共に、トラブルを避けるための取り決めがなされるのです。


トラブル回避!車買取の売買契約書で確認すべき『11のポイント』
売買契約書の中身をきちんと確認しておかないとトラブルが起こる可能性があります。
特に細かくチェックしておきたい点を11取り上げますので、よく確認しましょう。
目次(クリックでスクロール)
車買取の売買契約書で確認すべき『11のポイント』
【チェック①】車両の基本情報
買取をしてもらう車の内容を明示します。具体的には、次のような内容があります。
- メーカー
- 車種
- カラー
- グレード
- 車体番号
- 登録番号
このうち、車体番号とは車のエンジンなどに刻印されているもので車検証に記載されています。


【チェック②】売買の合計金額
車買取金額が記載されているはずですので、査定時に合意した金額で合っているかどうかを見ましょう。
買取価格だけでなく、返還される自動車税についての記載があるかどうかも確かめるべきです。
自動車税は1年間まとめて支払っていますので、残りの期間分は月割りで返還してもらうのが基本です。
これは買取価格とは別に買取会社から支払ってもらうものですので、合算されることはありません。査定額については、その金額が有効な期限が存在します。
注意ポイント
【チェック③】諸費用
上記の自動車税とは別に、自賠責保険料の残りの期間分の返還も生じます。そのため、それが明確に売買契約書にあるかをチェックします。
契約書にないと、後から言っても払ってくれないことがあります。同じように、リサイクル料も基本的には売却した時に返還されます。
これは最終的に廃車にするオーナーが負担すべき費用だからです。


【チェック④】買取・売却金の支払時期と方法
売買契約書には買取金額のみならず、その支払いの方法と期日が書かれていないといけません。
この記述が明確でないと、契約をしたのにいつまで経っても支払いがないというトラブルが起きる可能性もあります。
支払い方法については、現金なのか銀行口座振り込みなのかといった点を見て、事前に話し合った内容と合っているかをチェックします。
この際、一括払いになっているか、分割払いとされていないかを見ます。一般的に代金が振り込まれるのは、最短で3営業日程度としていることが多く、長くても1週間程度で完了します。


【チェック⑤】車両引渡日
いつ愛車を買取店に持ち込んで引き渡すかの期日が明確に記されているはずです。
これは、名義変更をする日付とは違いますので、実際に持ち込んだ日と登録手続きをする日が違うこともあります。
多くのお店では、契約を締結した日にそのまま引き渡す形を採っています。
ポイント
【チェック⑥】瑕疵担保期間
瑕疵担保責任とは、自分が売った車に何らかの問題があった場合、その売り手が責任を負うということです。
たとえば、傷や状態不良など、申告すべきだったのに言わなかったことについて後から分かったというケースがあります。
また、事故歴もしくは修復歴があったにも関わらず、それを言わないでおいたということも該当します。
これらの瑕疵、つまり問題について、売り手がどのくらいの間責任を負うかが契約書に記されます。
注意ポイント
【チェック⑦】契約成立後の事故の責任
当然のことですが、売買契約書を交わして車を引き渡し後に、買い手が事故をしてしまった場合、その事故の責任は買い手にあります。
このことも契約者の中に明示されているかを確認しましょう。当然のことなので契約書にしなくても良いと考えてしまいがちです。
しかし、こうしたことも契約書に書かれていないと、悪質な業者の場合、いろいろな理由を付けられて事故の責任をかぶせられるリスクもあります。
また、引き渡してから起こした事故によって傷が付いたのに、前からあると主張される可能性もあります。

【チェック⑧】契約後のキャンセル規定・契約の解除
契約をしたものの、急な事情が生じて契約自体をキャンセルする可能性もあります。
そのため、そもそも契約解除ができるのか、解除を受け付けられる期間は何日となっているかも確認します。


中古車買い取りにはクーリングオフが利かないので、解除はできないことも多いです。また、解除できるとしても数日以内程度です。
というのも、代金振り込みが1週間以内になされることが多いからです。万が一の事態に備えて確認だけは怠らないようにしましょう。
【チェック⑨】契約解除にかかる損害金
上記のように、契約解除は契約によってできるかどうかが異なります。できる場合でも、損害金という名目で解除した側が支払いをすることがほとんどです。
契約書にはその金額も記載されます。通常は、買取金額について一定の割合とするか、10万円程度の金額が指定されます。
注意ポイント
【チェック⑩】登録名義変更
自動車の登録名義変更の手続きは、買取会社で行います。しかし、その内容について売買契約書に記載されているかをチェックした方が良いです。
手続きをする特定の日付、もしくは期限が書かれているかを見ます。というのも、名義変更をいつするかによって費用負担をする人が変わってくることがあるからです。
たとえば、自動車税は4月1日における所有者に通知が行くことになっています。
そのため、悪質業者の場合、わざと名義変更の手続きを送らせて、自動車税をなんとか買い手側に支払わせようとする可能性があります。


【チェック⑪】特約事項
特約事項というのは、契約の最後の項目であり、基本内容とは異なる重要性の高い約束事を記す部分です。
通常の中古車売買の慣習とは異なる点を記載することもあります。


そのため、特約事項に何が書いてあるのかをチェックして、不利な点がないかを確かめるべきです。
《注意》車の売買契約書は事前に必ずチェックを
一度売買契約を交わしてしまうと、明らかな法令違反となる内容以外は、その通り果たさないといけません。
契約書は小さな字でたくさん書いてあるので、面倒で目を通さない人もいます。
しかし、しっかりとすべて読み込んでチェックをしましょう。その上でサイン、捺印をすべきです。
注意ポイント
売買契約のトラブル回避!JADRI加盟店で車買取
中には車買取会社の中にも悪質な業者が混じっていることもあります。こうした業者と売買契約書を交わすと、後々面倒なトラブルに巻き込まれることがあります。
それを防ぐためにも信頼できる会社を見つける必要があります。
その目安として、JADRI加盟をしていた店を選ぶことができます。


JADRI登録業者が多い車一括査定なら『カービュー』
現在では、JADRIという制度は廃止されていますので、現加盟店を探すことはできません。
しかし、上記のように過去にJADRIに加盟をしていた実績があれば、ルールに従っていたことが明らかです。
「カービュー」では、この制度が廃止されるまでJADRI加盟店のみ登録を許可していました。
このように、カービューでは単に安いというだけでなく、誠実な業務をする会社のみを選んでいるのです。
カービューのサービスは、複数の会社を一括査定できるというもので、すぐに査定依頼ができます。
一度の作業で合い見積もりを取ることができますので、短時間で高額の査定を期待することもできます。
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まとめ
自動車の売買をする際には、必ず売買契約書を交わすべきです。その上で、しっかりと契約書の中身を確認することが大事です。
基本的な内容だけでなく細かな点もチェックして、不利な条項がないかを見ましょう。また、悪質業者に引っかからないためにも、ルールを守る会社を見つけることが大事です。
カービューでは安心実績のある買取店だけを登録していますので、信頼感を持って一括査定を依頼できます。


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