車の売買契約を交わした後に何らかの理由で契約を解除したいというケースもあります。
また中には他の買取店の方が買取額は高いから、契約したけどクーリングオフしたいと思う人もいるかもしれません。
中古車買取店、トテモコワイ。
クーリングオフも適用できないし、詐欺まがいの事を普通にやってくる。
一度結んだ契約が解除できない。
リベ大でいう「守る力」が試される。
— ホッケ焼き@20代投資家 (@LiSA44915349) November 15, 2020
ここではクーリングオフできない理由を解説します。
またクーリングオフはできなくてもキャンセルできる場合もありますので、どのようなケースならキャンセルできるか、キャンセル料はどうなるかなども紹介しています。
この記事の目次
中古車買取・売却後の"クーリングオフとキャンセルの違い"
中古車買取・売却後にやっぱり契約をなかったことにしたいと思うこともあるかもしれません。そんな時に思い浮かべるのがクーリングオフとキャンセルです。
契約を解除するという意味ではどちらも同じと思うかもしれませんが、厳密には異なります。
クーリングオフとは契約をしてから、冷静になって考え直したらやっぱりなかったことにしたいという時に無条件で解約できる制度です。
またクーリングオフできる期間も決まっており、その期間内であれば問題なくキャンセルできます。
一方でキャンセルとは、契約を一方的に破棄することになるため、キャンセル料や違約金が発生する事もあります。
中古車買取・売却は?クーリングオフについて
中古車買取・売却をクーリングオフしたいと思う人もいるでしょう。クーリングオフとは消費者が冷静に判断できない状態で結んだ契約を解除できるというものです。
例えば以下のような取引に限られます。
訪問販売 | キャッチセールスなど |
電話訪問販売 | - |
連鎖販売取引 | マルチ商法など |
特定継続的役務提供 | エステ、学習塾、結婚相手紹介サービスなど |
業務提供誘因販売取引 | モニター商法など |
訪問購入 | 自宅に訪ねて商品を売る |
例えば、電話で商品の売り込みをされて、断り切れずにOKしてしまった、突然家に商品の売り込みされ、つい契約してしまったというケースなどです。
また商品を購入してモニター会員になれば収入が得られるといううたい文句につられてしまったという時なども対象です。
ポイント
納車前は?何日まで?自動車の売買契約はクーリングオフ制度適用外
中古車買取・売却の契約を交わしたけど、何らかの理由でキャンセルしたいという時に、クーリングオフすればいいと思う方もいるかもしれません。
またいつならクーリングオフできるのか、納車前か契約してから何日までなのか悩む人もいるでしょう。
ですが、車買取に関しては、自ら車を売却する意思があって査定をし、さらには熟考する時間もあるためクーリングオフ適用外の契約になります。
そのため、タイミングがいつかという問題ではなく、クーリングオフ制度適用外の契約ですから、契約を交わした後は無条件での解約はできないのです。
ポイント
車買取・売却後の『キャンセルはできる』
車買取の売買契約を交わしたらクーリングオフはできません。
とはいえ、車買取に関しては、売買契約を交わしてすぐであれば買取業者側が損害を受けるわけではないので、クーリングオフはできなくてもキャンセルできる可能性はあります。
もちろんそれはタイミングにもよりますし、業者によって対応は異なります。
注意ポイント
-
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【売買契約前】キャンセル料が発生しないケース
車買取の売買契約はタイミングによってキャンセル料が発生するケースとしないケースがあります。主に以下のようなタイミングであればキャンセル料は発生しないです。
- 契約書にサイン・捺印していない
- 車検証や車両を引き渡してない
そもそも契約書を交わしていなければ契約そのものが締結されていないのでキャンセル料はかかりません。
【売買契約後】キャンセル料が発生するケースと平均相場
車買取の売買契約では契約後でもキャンセルできる場合もあります。ただし業者やタイミングによってはキャンセル料が発生することもあるのです。
主に以下のケースではキャンセル料が発生することもあります。
- 車検証や車両を引き渡した
- 業者規定の無料キャンセル期間が過ぎた
- 整備・修理・清掃等をすでに行っている
またキャンセル料の額については、キャンセルしたことにより業者側がかかった経費分を請求されることが多いです。
それはケースによりますが、平均相場は5万円前後になります。もちろんそれ以上に修理費用がかかってしまう状況であれば、もっと高くなることもあります。
【大手買取店10社】キャンセル可否とキャンセル料・違約金
買取業者名 | キャンセル規定 | 違約金 |
ガリバー | 一定期間キャンセル可能 | 7日間以内なら無料 |
ビッグモーター | キャンセルできない | - |
アップル | 店舗によって異なる | 店舗による |
カーセブン | 車両の引渡しから7日間まで可能 | 引渡しから7日間まで無料 |
ラビット | 店舗によって異なる | 店舗による |
カーチス | キャンセルの状況次第で対応可能 | キャンセルのタイミングによる |
T-UP(ティーアップ) | 契約後のキャンセルは不可能 | - |
ユーポス | 契約後のキャンセルは不可能 | - |
ネクステージ | キャンセルの状況次第で対応可能 | キャンセルのタイミングによる |
オートバックスカーズ | 車両の引渡し前まで可能 | 無料 |
中古車売買契約の解除・キャンセルができないケース
中古車売買契約はキャンセルできる可能性がありますが、だからといっていつでもキャンセルできるわけではないのです。
以下のようなケースは、キャンセル料の額云々ではなくキャンセルそのものができなくなります。
- すでに次の買い手が決まっている
- すでにオークションに出品している
- 業者規定のキャンセル期間が過ぎた
買い手が決まっている場合は、キャンセルするということは業者が買い手にやっぱり売れないと伝えることになるので、業者の信用を失墜させてしまいます。
オークションに出品しただけでは、取り消しができるのですが、これもオークションの運営からの信頼も失ってしまいます。
【参考】車売買のキャンセルトラブルの国民生活センターの回答
車売買ではキャンセルによるトラブルが増えてきており、国民生活センターへの相談も増加しています。
そこで消費者からの売買契約のキャンセルについて国民生活センターの回答としては、
「平均的な損害があった場合はキャンセル料を請求できるが、相場以上のキャンセル料は受け取れない」
としています。
安心な車買取!キャンセルトラブルを回避ならJADRI加盟店から選ぶ
車買取契約のキャンセルは可能で、法外なキャンセル料も請求できないこととなっています。とはいえ、それでも面倒なトラブルに巻き込まれたくはないものです。
安心して車買取したいという方はJADRI加盟店から選ぶ方法もあります。
JADRIとは日本自動車流通研究所という名称で、消費者が安心して売買できることを目的とした機関です。
JADRI登録業者が多い車一括査定なら『カービュー』
キャンセルトラブルなく車を買取してもらいたいという時にはJADRI加盟店を選ぶ方法もあります。
ただ実際に業者よってはJADRIに加盟していることを大きくアピールしていないところもあるので、JADRI加盟店かどうかはわからない場合も多いです。
またJADRI加盟店以外にも親身になって対応してくれる業者もあるので、業者をJADRI加盟店だけに限定すると高価買取できなくなる場合もあります。
そんな時にはJADRI登録業者が多い車一括査定カービューがおすすめです。
さらにカービューにはJADRIに登録していなくても優良な業者も多数あります。
また一度に複数の買取業者に査定を依頼できるので、手間もかかりませんし車を少しでも高く売りたい方、安心して車を売りたい方にもおすすめです。
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まとめ
このように車売買契約はクーリングオフ制度の適用外となります。
ただ契約後でもキャンセルできる場合があり、タイミングによってはキャンセル料もかからない場合もあるのです。
とはいえ、必ずしもキャンセルできるわけではなく、トラブルになるケースもあります。
ですので、キャンセルできるとはいっても、車売買契約を交わす時にはしっかりと考えてキャンセルしないつもりで臨むことが大切です。