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トヨタ セラの歴史と現在の中古車価格は?【日本の名車】
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トヨタ・セラってどんな車?

出典 : https://ja.wikipedia.org/
セラは、トヨタ自動車が1990年から1994年まで販売していた3ドアクーペです。本車は、非常に先鋭的かつ意欲的なデザインを取り入れた未来的な車でした。
それを象徴するのが、車体の上半分を覆う「グラッシャーキャビン」と称するガラス製のキャノピーです。
「全天候型オープン」というキャッチコピーの通り、「グラッシャーキャビン」のおかげで、どんな天気でも空を眺めることができる本車は、それまでの車とは全く異なった雰囲気を楽しむことができ、特徴的なガルウィングドア(バタフライドア)も本車が持つ独特の雰囲気をより強い物にしています。
ガルウィングドアやバタフライドアといった、特殊な開き方をするドアといえば、ランボルギーニ・カウンタックの様な超高級車の専売特許でしたが、そんなガルウィングドア(バタフライドア)を日本で初めて一般的な量産車に採用したのが、セラでした。
※セラのドアは一般的にガルウィングと言われますが、正確にはガルウィングではなくバタフライドアです。
ちなみに、ランボルギーニなどで採用されているドアはシザードアといいます。本当のガルウィングが知りたい方は以下の記事もご確認ください。
セラという名前は、フランス語で「~である。」の未来形を意味しており、ガルウィングドアの翼の様な見た目から、「未来に向けてはばたく夢のある車」という想いを込めて命名されています。
当時の最新技術を詰め込んで誕生したセラは、名前の意味の通り、乗っていて楽しい未来のドリームカーだったのです。
トヨタ・セラの動画集
トヨタ・セラの紹介動画
トヨタ・セラのエクステリア

出典 : https://www.flickr.com/

出典 : https://ja.wikipedia.org/
全長3,860mm
全幅1,650mm
全高1,265mm
ホイールベース2,300mm
車両重量890 – 910kg(5MT)
930 – 950kg(4AT)
セラは、同社の4代目スターレットをベースに開発されていますが、上半分は全くの別物です。
その反面、足周りにはスターレット用のアフターパーツを流用することも可能となっています。
セラのガラス製のルーフトップは、夏には車内をサウナに変えてしまいます。
そのため、強力なオートエアコンの搭載やサンバイザーの設定、スモークガラスの採用といった各種工夫をしていますが、それでも厳しいので、真夏のドライブはお勧めできません。
最大の特徴であるガルウィングドアは、安価な量産車に搭載することで、トヨタの技術力をアピールする狙いがありました。
実際、その構造や生産技術は、当時の技術水準から見ても非常に高いレベルに達しています。
ガルウィングドアは乗降時のスペース確保に困りそうですが、セラのドアは上方向に61.47cm、横方向に42.74cmしか広がらない省スペース設計ですので、天井が187.5cm以上、隣の車との間が42.74cmあれば、立体駐車場にも入れることができます。
ベースとなった4代目トヨタ・スターレット

出典 : https://en.wikipedia.org/
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