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日産180SX(ワンエイティ)の歴史と現在の中古車価格は?【日本の名車】
日産180SXってどんな車?
初期型180SX


1989年にシルビアの姉妹車としてデビューしました。
その頃アートフォースシルビアというキャッチフレーズでとても人気が出たシルビアですが何やらヘッドライトの低い位置関係とやらで北米市場で売れないシルビアを助けるために登場したリトラクタブルヘッドライトを持つモデルなのです。
せっかくですからクーペを気取っていたシルビアの使い勝手を良くするハッチバックモデルとして登場しました。また日産の901運動という技術世界一をかざして出来たモデルでもあります。
日産自動車の販売シェアが1980年代に下落しました。そのための対策として901運動というものがあります。
901運動とは、1990年代まで開発された日産全車種を対象に品質向上の技術開発、エンジン、シャシー、ハンドリング、サスペンションの技術開発を行ない、「1990年代までに技術世界一を目指す」というものです。
その洗練したスタイルは今でも引けを取らない程に美しくまとまっています。
ですが一部では、ガラス面積が多いために重たいシルビアとか言われてしまう場面もあり、現在では、ゲームなどに登場した事もありドリフトカーの様な言われかたもしていますが、2代目シルビアの秘書の乗るプライベートカーのような美しいスタイリングを持つ素晴らしいFRスポーツとして心に刻まれています。
2代目シルビアの美しいシルエット

エンジンは1.8L直列4気筒ターボのみで発売されました。またハイキャスという後輪でもハンドルを切るシステムがこんな昔からオプション採用されていたモダンなモデルなのです。
ハンドルを切るとは言ってもほんの僅かで小回りをしたい時は反対にわずかに向けて小回りをあっせんしたり、高速走行では前輪と同方向にわずかに切る事により車線変更の時に水平移動がしやすいなど、その後、その技術は、運転がしにくいなど無くなってしまいましたが安全性能として当時優れたものでした。
中期型180SX

出典 : https://ja.wikipedia.org/
1991年から中期型に移行されましてバンパーのデザインなどが変わりました。エンジンは2.0Lターボになりました。またシートはヘッドレスト一体型から分割式になります。
チンスポイラーやサイドアンダーカバーにレーシングドアミラーカバーにリヤスポイラーも合わせて、これからの日本にも必要な美しさが輝いていました。
ここまで美しいグラスキャノピーを持つ、ライティング次第ではオープンカーに見えてしまいそうなシルエットを低く抑えてトップを飛ばすデザイン!マフラーエンドもシンプルに太く最高のサウンドを聴かせてくれそうなスタイルが出来るモデルなのです。
中期型180SXの内装

内装はサクッとシンプルに、中期型では、まだエアバッグハンドルとか無い時代でした。当時でイタリアのハンドルなどに交換が流行したりしていました。空間もシンプルに大きなヘッドレストがセクシーです。
・販売期間 1989年-1996年
・乗車定員 4人
・ボディタイプ 2ドア ハッチバック
180SXのエンジン

※2種類のエンジンスペックは、
・エンジン CA18DET型:1.8L 直4 DOHC ターボ
・最高出力 175PS/6,400rpm
・最大トルク 23.0kg·m/4,000rpm
・変速機 フロア5速MT/フロア4AT
・駆動方式 FR
・後:マルチリンク
・全長 4,540mm
・全幅 1,690mm
・全高 1,290mm
・ホイールベース 2,475mm
・車両重量 1,120kg
※中期型からグレードアップして、
・エンジン SR20DET型:2.0L 直4 DOHCターボ
・最高出力 205PS/6,000rpm
・最大トルク 28.0kg·m/4,000rpm
・変速機 フロア5速MT/フロア4AT
・駆動方式 FR
・車両重量 1,270kg
※中期型180SXのノーマル

カッコイイ180SXばかりでしたが、中期型のノーマルでは、いたってシンプルな外装です。シンプルなデザインとは裏腹に、基本スタイルがあって初めて作れる美しさがあり、シャープでスポーティーなラインが特徴的です。
また、昨今のクルマではあまり見ることのできない低いボディサイズも魅力の一つと言えるでしょう!
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- MOBY編集部 第4グループ