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コンプリートカーとは?人気車種の販売先から中古車選びの注意点まで
目次
コンプリートカーとは?
トヨタモデリスタ C-HR カスタム

「コンプリートカー(Complete Car:完備車)」とは、市販車をベースに、あらかじめ内外装のドレスアップやチューニングを施した状態で販売される車のことをいいます。DIYでカスタムするような特別こだわりのある方でなければ、最初から完成されているカスタム車を購入できるため、初心者には特におすすめです。
装着するパーツの組み合わせはショップが独自に決め、あとは購入者がベース車のボディカラーやオプションなどを選択して購入するケースが一般的です。
まずは、購入できるコンプリートカーの種類をご紹介します。
コンプリートカーの種類
メーカー公式カスタムブランド
日産 ニスモ ラインナップ

メーカー公式のカスタムブランドが販売しているコンプリートカーは、ディーラーを通じて購入することができます。
公式カスタムブランドの有名どころでいうと、トヨタ系列であれば「TRD」や「モデリスタ」、日産系列であれば「ニスモ」や「オーテック」など。いずれも、カスタムを専門とするメーカーのグループ会社が展開している場合がほとんどです。
公式ブランドはベース車を重んじるカスタム傾向にあり、パーツの存在感が先行するようなマニアック仕様は少ないため、初心者も選びやすい種類となります。
社外カスタムメーカー
ヴェルファイア アドミレイションカスタム

メーカー公式以外に数多く存在するカスタム専門メーカーも、自社パーツを使ったコンプリートカーを販売しています。ディーラーで購入するときと同じように、ベース車両のグレードやカラーを選択、メーカーオプションやディーラーオプションを付けることができるため、非公式だからといって敷居が高くなることはありません。
公式ではできないようなやんちゃで派手なカスタムを提供してくれるメーカーもあるため、社外カスタムを選ぶ方も多くいます。
コンプリートカーのメリット・デメリット

メリット
コンプリートカーのメリットは以下の点が挙げられます。
・時間と費用の節約になる
・車検の保安基準を超えない
・アフターケアを受けられる
コンプリートカーは、ショップがベース車両やパーツを一度に大量に仕入れることでコストを下げていることが多く、安くなったパーツ代や工賃を含む価格を新車価格として考えると、時間と費用の節約になります。
また、自分でカスタムするときにありがちな、”うっかり車検の保安基準を超えてしまう”リスクも、はじめから保安基準を満たした状態で販売されているコンプリートカーを購入すれば確実に回避できます。車検以外にも、修理や点検などのアフターケアも、購入した販売店やディーラーから保証を受けられるため安心です。
デメリット
対するコンプリートカーのデメリットは以下の点が挙げられます。
・事故による修理が困難
・カスタムの自由度に制限がある
コンプリートカーは、アフターケアを受けることができるメリットも存在しますが、事故で激しく損傷した場合、ノーマル車と違って構造が特殊なパーツを使用していたり、新たなパーツが手に入らない事態に陥ると、修理が困難になることがある点には注意です。
また、コンプリートカーはすでにカスタムが完備されているため、追加でカスタムしたい場合の自由度は低めです。コンプリートカーの納車時点で販売されるパーツしか使用できないため、一度装備を固めてしまった後に「やっぱりあの新パーツが良かった」などと後悔することのないようにしましょう。
コンプリートカーおすすめ人気ランキングTOP3
第1位:スズキ ジムニー
リバティーウォークが手掛けるベンツGクラス風カスタム

スズキ ジムニーは、軽自動車でありながら本格クロカン仕様を売りにするモデルです。カスタムのパターンは、足回りをいじってクロカン性能をさらに高めた”釣り人”仕様や、「スズキ アルトワークス」のように軽自動車の限界に挑むスポーツ仕様があり、ジムニーのコンプリートカーは多種多様なことから非常に人気です。
2018年7月に20年ぶりに新型がデビューしたため、新型ジムニーに対応したパーツを開発中と発表するカスタムメーカーは多く、これからさらなる盛り上がりを見せるでしょう。
第2位:トヨタ ヴェルファイア
ヴェルファイア モデリスタカスタム

トヨタ ヴェルファイアは、ミニバン車種の中でも最大級のサイズに攻撃的なフロントフェイスが人気のモデルです。ヴェルファイアのコンプリートカーが人気の理由は、「ちょい悪」なデザインがベースとなることで、フルエアロカスタムがドレスアップとして非常に映えるからです。
厳つい外観とは裏腹に、内装はベース車両の段階で非常に快適で質感の高いものとなっており、コンプリートカーに至っては、カスタム次第で内装を豪華ラウンジに昇華させてしまうほどです。
第3位:トヨタ 86
カスタムガレージスパークより「ROCKET BUNNY」

トヨタ 86は、国産車を代表する本格スポーツカーです。ベース車両の趣旨から想像できる通り、86のコンプリートカーにはドレスアップ目的よりも、空力性能やエンジンチューニングから足回りまで、とことんスポーツに特化したカスタムが多く、スポーツ走行が趣味の方には絶大な人気を誇ります。
コンプリートカーを販売する人気カスタムメーカー3選
M’z speed(エムズスピード)
クラウン エムズスピード コンプリートカー

M’z speed(エムズスピード)は、エアロパーツやサスペンションキットなどをオリジナルで製作するアフターパーツメーカーです。コンプリートカーの販売にも力を入れており、「納車されたそのトキから特別なオーナーカーに。」をキャッチコピーに掲げ、質感重視のカスタムが特徴です。
TOM’S(トムス)
レクサス LC トムスカスタム

TOM’S(トムス)は、トヨタ車向けにアフターパーツの開発・販売を手掛けるカスタムメーカーです。ドレスアップカスタムだけでなく、モータースポーツ事業を営む強みもあり、本格レース仕様のコンプリートカーまで幅広くこなします。
DAMD(ダムド)
CX3 ダムドカスタム

DAMD(ダムド)は、美しいガーニッシュ装飾を得意とするエアロ、ドレスアップ専門メーカーです。マツダやスバルの車種を主に取り扱っており、全体的に統一感のあるスポーティでシャープなカスタムが魅力的です。
コンプリートカーを中古で購入する際の注意点

コンプリートカーを中古で購入する場合も、通常の中古車を選ぶときと同じように、修復歴の有無や走行距離などのチェックは必須です。さらに、大手業者が運営する中古車販売店を利用し、状態の良い車両を選ぶことをおすすめします。使用されているパーツのブランドが統一されているかもポイントです。
また、中古車市場に流通しているコンプリートカーは、以下の2種類が存在します。
・新車の段階からコンプリートカーとして販売されていたもの
・中古車として販売される段階でコンプリートカーに仕立てられたもの
中古車として販売される段階でコンプリートカーに仕立てる場合、正規のカスタムメーカーが状態の良い中古車を選んでカスタムするのが一般的で、中古車価格はノーマルの状態より少し高くなります。正規のカスタムメーカーが手がけている車ですので、比較的信頼できます。
中古車選びの注意点はこちら
お気に入りのコンプリートカーを選んで差別化を図ろう!
新型カローラスポーツ TRD

コンプリートカーは、コストが抑えられる点や、車検などのアフター保証に安心できる点が魅力なカスタムカーです。DIYカスタムよりも自由度は低いとはいえ、販売されるコンプリートカーの種類は千差万別であって、自分だけのお気に入りモデルは必ず見つかるでしょう。
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