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メルセデス・ベンツの中古車SUV|モータージャーナリストのおすすめ3選【2022年最新情報】

定番のモデルからリセールバリューの高いモデルまで!

メルセデス・ベンツ、そしてメルセデス AMGの送り出す大中小さまざまなSUVはいずれも人気を博している(何ならメルセデスマイバッハの「GLS」だって大人気だ!)。その人気ぶりは「Cクラス」や「Eクラス」といった定番商品を過去のものにする勢い。

そもそも人気があるというのに、コロナやウクライナの問題で新車の供給が思うように進まなかったから、中古車市場での人気も高止まり。事態は急転直下で解決、とはなかなかいきそうにないから、欲しい個体が見つかった時が買い時、という状況がしばらく続きそうである。

そんな中古車市場の中で、西川淳がおすすめするのは、次の3台のメルセデスSUVだ。


西川 淳
精密機械工学部出身。産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めること を理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。

定番モデルから選ぶなら!

GLCクラス「GLC 220d 4マチック」

2015年のデビューの「GLC」

数あるメルセデスブランドのSUVのなかでも定番商品と言えるのは、コンパクトレンジの「GLA」や「GLB」、ミドルレンジの「GLC」、そしてアッパーミドルの「GLE」だろう。コンパクトレンジの2モデルは、そのサイズ感が日本市場にマッチしていることもあって特に人気がある。けれども筆者のオススメは「GLCクラス」だ。

車名末尾の「C」という文字が表す通り、これは以前でいうところの「Cクラス」相当のクラスで、セダンと同じく後輪駆動(FR)がベースだ。人気の「GLA」や「GLB」よりもよりメルセデスらしい乗り味が楽しめるという意味でも、(FFではなく)FRベースの「GLC」をプッシュしておきたい。

2015年のデビューだから、もうそろそろモデルチェンジのタイミング。それゆえ中古車相場もようやく軟調に転じつつある。とはいえ後期モデルはまだまだ強気で、狙うなら400万円前半のプライスタグを掲げたタマも多くなった前期モデルが良いだろう。

FRの「200(ガソリンターボ4気筒)」、4WDの「220d(ディーゼルターボ4気筒)」、「250(ガソリンターボ4気筒)」、「350e(ガソリン4気筒ターボハイブリッド)」の4グレードが流通するが、相場レンジはほとんど同じ。この中では「220d」の流通量が最も多いものの、「200」や「350e」も、見つけるのに苦労するというほどではない。好みで選ぶことができるのも嬉しい。

「GLC 220d 4マチック スポーツ」

ただ、「定番」というからには、ここは素直に「220d 4マチック」をおすすめしておく。上級モデルに比べて「ディーゼルエンジンを積んでいるとは思えないほど静か」とは言えないけれど、街中での力強い走りと、高速道路での安楽なドライブフィールはディーゼルエンジン搭載ならでは。安心感たっぷりの乗り味が、「Cクラス」や「Eクラス」といったセダンが基本であった頃のメルセデスベンツらしさを思い出させる。飽きのこないスタイリングも魅力の一つに挙げておこう。

スタイリングにこだわるのであれば、「GLCクーペ」という手もある。実を言うとクーペだからと言って相場が高くなっているわけではなく、ノーマルスタイルとほぼ同じ価格帯から見つけることだって可能だ。荷物をたくさん積むことさえなければ、クーペを選ぶのも面白いと思う。

最新「GLC」中古車情報
本日の在庫数 383台
平均価格 511万円
本体価格 249~918万円

パフォーマンスにこだわるなら!

メルセデスAMG GLAクラス 「GLA35」

2020年デビューの現行型「GLA35」

SUVとはいえメルセデスに乗るのだから、やっぱり超一級のダイナミックパフォーマンスを経験してみたい。誰しもそう思うことだろう。となれば憧れのメルセデスAMGを狙って欲しい。それもできるだけ新しい世代が良い。なぜなら今、シャシーの制御技術もまた日進月歩で、その違いが高性能なモデルほど顕著に現れるからだ。

そこで筆者おすすめの高性能メルセデスSUVが、現行モデルの「GLA35」だ。正直に言うと、現行モデルは2020年デビューで、流通する中古車はほとんどディーラー扱いで新車並みのプライスタグをつけている。お買い得感はないかもしれないけれど、クルマそのものの完成度が高く、乗ってみれば“買ってよかった”と思ってもらえるに違いない。

メルセデスのコンパクトレンジをカバーする前輪駆動(FF)系のモデルは、「Cクラス」以上のFR系に比べると、メルセデスらしい落ち着いたドライブフィールという点でやや劣っている。けれども最新世代のメルセデスAMGならば、そこを十分に補うシャシーセッティングが施されているのだ。

「メルセデスAMG GLA 45 4MATIC」

AMGの「GLA」には「35」と「45」があって、当然のことながら「45」の方がノーマルとの違いは大きい。マニアに言わせればAMGと認めていいのは「45」、かもしれない。パワートレーンやアクスルの設計がAMG独自となっているからだ。筆者もその点には同意するし、予算に余裕がある人には黙って「45」をオススメする。特にエンジンが素晴らしい。

けれども、「GLA45」となると乗り出し1,000万円クラスとなり、FR系上級モデルも検討したくなってしまう。よほど性能にこだわりがある人を除いて、易々とはオススメできない。そこで現行世代から加わった「35」モデルの出番だ。パワートレーンこそスタンダードモデルのAMGによる発展チューニング版だが、そのパフォーマンスとシャシーチューニングの高いバランスが魅力だ。FF系の弱点であった落ち着きのなさが解消されているどころか、それを忘れさせてくれるほど上質なライドフィールを実現している。

「GLA45」の下位グレード、それでいて新車と比べても決して安い相場ではない、となれば「GLA35」はいかにも中途半端なモデルだと思われてしまいがちだが、トータルバランスの高さという点で見逃してはいけない一台。クルマをよく知る人にオススメしたい。ただし、「45」よりはリーズナブルと言えど、「35」も750万円オーバーであることには注意されたい。

最新「GLAクラス(メルセデスAMG)」中古車情報
本日の在庫数 40台
平均価格 624万円
本体価格 289~1,018万円

リセールバリューにこだわるなら!

Gクラス「G350d」(旧型)

2015年型「G350d」

メルセデスSUVのなかでも独特の立ち位置にあって、ある意味、定番中の定番ともいうべき存在が「Gクラス」、通称「ゲレンデ」だ。そのことは1979年以来ずっと変わらぬ基本デザインから明らかだし、何よりその名前が一連のネーミング方法(メルセデスのSUVはGL*となる)から外れていることからも分かる。メルセデスとしてもこの「Gクラス」は別のカテゴリーだと考えているのだろう。

その証拠に2018年、フルモデルチェンジを果たしているのだけれど、型式は90年以来のW463を引き継いだ。そして今、中古車マーケットでは、その最新式となる「G400d」が新車価格を上回るプレミアム相場で取引きされている。「Gクラス」の人気は別格だ。

もしチャンスがあるのなら、そして資金に余裕があれば「G400d」を積極的に狙ってもいい。実質的なパフォーマンスではさほど差がない「G350d」を買うという手もあるだろう。けれども新型人気のおかげで値頃感の出てきた旧型の「350d」も捨てがたいと思う。

2021年に登場した新型「G400d」

現行モデルとなってボディがワイドになった。パッと見では同じようなデザインでも、何度か見ているうちにその違いははっきりと分かるようになる。「Gクラス」に興味を持っていればなおさら、新型の方に目をうばわれることだろう。筆者だっていまだに新型「Gクラス」を見ると、「お、新しい方だね」と思ってしまう。取り回しの決して良いとは言えない「Gクラス」をあえて日本で乗ろうと思うような人にとって、新旧の別は大いに気にすることだろう。

それを逆手に取るわけだ。流行に敏感な人たちは新型=現行モデルを欲しがっている。けれども「Gクラス」本来の無骨な乗り味は当然ながら旧型の方にしっかりと残っている。ボディもナローでそれらしい。

そう考えると、1,000万円以下で見つかる旧型ナローボディの「G350d」は魅力的に思える。ちょっと控えめな印象もあるし、昔から好きで乗っているという雰囲気もにじみ出る。カジュアルなクラシックカーのようなものだ。

それに将来的には新型Gクラスの相場も落ち着いていく。そしてある程度のところで高止まりする。そのポイントはやはり1,000万円を切ったあたり。その頃、旧型の相場はどうなっているかというと、新型「G400d」が2,000万円級から1,000万円まで下がったとしても、今、1,000万円の旧型「G350d」がゼロになるということはない。つまり、リセールバリューとしては旧型の方が上であると予想する。

もうこれ以上古くならないという意味でも、長くお得に乗るなら旧型「G350d」に尽きると思う。

最新「Gクラス」中古車情報
本日の在庫数 425台
平均価格 1,017万円
本体価格 289~2,720万円

かつてはセダンがクルマの基本であったが、いまではSUVがその地位を占めるようになっている。それはつまり、各メーカーが最も力を入れているのがSUVだということでもある。

今回紹介した3台は、中古車だからといって、誰しもが手の届く価格というわけではないが、どれもメルセデスの「本気」を感じるモデルたちと言ってよいだろう。

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執筆者プロフィール
西川 淳
西川 淳
産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めること を理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。永遠のスーパーカー少年。自動車...