車買取の手続きは、通常その車の所有者本人が行います。
(新車を求めて三千里)
明日は新車納車&旧車引渡し作戦。
旧車の売却は既に決定…父の名義なので必要書類を取りに行きそれを携えて買取店へ…ただそれらの前に❗️新車を受け取るのです。もう何がなんだか。— 布 (@makitetsupiano) February 3, 2022
もしくは、他人名義ではあるものの、実質的には譲り受けている車を売却したいというケースもあるはずです。
このような場合、どのような手続きが必要なのでしょうか。
ここでは自分の名義ではない車を売る際の必要書類や手続き、注意すべきポイントをお伝えします。
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この記事の目次
親名義や他人名義の車買取は代理でできる
ただし、手続きがどのようなものになるかはケースバイケースであり、用意しなければならない必要書類、手続きの種類も違ってきます。
いずれのケースにせよ、必要な書類をそろえ手続きを行えば売却できないということはありません。
【ケース別】名義人が異なる車売却の手続き方法
これらを順番に見ていきましょう。
目次(クリックでスクロール)
名義人が異なる車売却の手続き方法
【ケース①】名義人が『親』の名前の場合
特に親が健在で、売却手続きに同席してもらえるのであれば、名義変更や代理手続きなどの必要もありません。
ただし、車の売却には必要な書類がいくつかあります。
普通&軽自動車 売却時の必要書類一覧 |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | – | |
認印 | – | 〇 | |
印鑑証明書 | 〇 | – | 発行後1ヶ月以内のもの×2通 |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 現住所、氏名の確認が必要 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | |
自動車納税証明書 | 〇 | – | 有効期限の確認 |
軽自動車納税証明書 | – | 〇 | 有効期限の確認 |
振込口座情報 | 〇 | 〇 | |
リサイクル券 | 〇 | 〇 | |
住民票 | △ | △ | ※住所変更が一度の場合 |
戸籍の附票 または住民票の除票 |
△ | △ | ※住所変更が複数回あった場合 |
戸籍謄本 | △ | △ | ※結婚などで姓が変わっている場合 |
各買取店で作成する書類 (※準備必要なし) |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
譲渡証明書 | 〇 | – | |
委任状 | 〇 | – | |
自動車検査証記入申請書 | – | 〇 |
ポイント
買取業者側で用意してくれる書類もあるので、指示に従うのが最善です。
-
車売却に実印と印鑑証明はいらない?実印登録から必要書類まで【全ステップ】
車売却の際にはいろいろな書類に捺印するケースがあります。そこで捺印する時に使用する印鑑ですが、実印が必要なのか認印でいいのか迷う人もいるのではないでしょうか。 今日は仕事休みで売却した車の書類関係を取 ...
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【ケース②】名義人が『すでに死亡』している場合
すでに亡くなっている親名義の車を売却するケースでは、親が健在なケースよりも少し手続きが面倒になります。
この場合、まず車の所有権を亡き親から自分へと変更しなければなりません。
陸運支局にて移転登録を行いましょう。
ポイント
ただし移転登録手続きにもいくつか書類が必要になります。
注意ポイント
必要書類 | 取得場所 |
戸籍謄本 | 最寄りの市役所 |
遺産分割協議書 | 国土交通省HP |
相続人の印鑑証明書 | 最寄りの市役所 |
【ケース③】名義人が『ローン・リース会社』の場合
自分の名義へと変更し、通常の売却手続きへと進むという手順です。
所有権留保の解除は自分でもできますが、ローン・リース会社に代わりに手続きしてもらうのがより簡単です。
【ケース④】名義人が『他人』の場合
親ではなく他人名義の車を売却する場合でも、基本的に親名義の車と同じような手続きになります。
車検証に自賠責保険証明書、自動車納税証明書、それとリサイクル券は上述したとおりです。
普通&軽自動車 売却時の必要書類一覧 |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | – | |
認印 | – | 〇 | |
印鑑証明書 | 〇 | – | 発行後1ヶ月以内のもの×2通 |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 現住所、氏名の確認が必要 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | |
自動車納税証明書 | 〇 | – | 有効期限の確認 |
軽自動車納税証明書 | – | 〇 | 有効期限の確認 |
振込口座情報 | 〇 | 〇 | |
リサイクル券 | 〇 | 〇 | |
住民票 | △ | △ | ※住所変更が一度の場合 |
戸籍の附票 または住民票の除票 |
△ | △ | ※住所変更が複数回あった場合 |
戸籍謄本 | △ | △ | ※結婚などで姓が変わっている場合 |
各買取店で作成する書類 (※準備必要なし) |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
譲渡証明書 | 〇 | – | |
委任状 | 〇 | – | |
自動車検査証記入申請書 | – | 〇 |
ポイント
それらに加え、印鑑証明書は車の名義人(他人)のものが必要で、さらに名義人(他人)が押印した譲渡証明書も必要になります。
さらに名義人(他人)に代わって売却するわけですから、委任状も用意しなければなりません。
-
【やさしく解説】車売却&買取『委任状』の書き方とダウンロード方法
車売却(買取)の際に必要な書類の1つに委任状があります。 委任状はその名の通り任務をゆだねる書面という意味があり、車売却においては車の名義変更などの面倒な手続きを買取業者に依頼する際に必要になります。 ...
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親名義や他人名義を変更する方法
親名義や他人名義の車を売却する前に、自分の名義に変更する方法を見ていきましょう。
目次(クリックでスクロール)
親名義や他人名義変更を変更する方法
タイプ①:自分で名義変更する手順と諸費用
必要書類 | 手数料 |
代理人の印鑑証明 | 数百円程度 |
車検証 | 無料 |
本来の名義人の譲渡証明書 | 無料 |
本来の名義人が作成した委任状 | 無料 |
本来の名義人の印鑑証明書 | 数百円程度 |
step
1名義変更に必要な書類を用意
step
2必要書類をもって陸運局に行く名義変更手続き
step
3車買取業者の通常通り売却手続きを行う
自分で手続きする場合、まず名義変更に求められる書類を用意しましょう。
必要な書類が用意できたら、それを持って陸運支局に行き名義変更の手続きをしてください。
名義が変更できたら、車買取業者を相手に通常どおりの方法で売却手続きを行います。
タイプ②:買取店やディーラーで依頼する手順と諸費用
必要書類 | 手数料 |
通常の車買取で必要書類一式 | ディーラー・買取店によって金額が変わる |
名義変更に必要な書類一式 | ディーラー・買取店によって金額が変わる |
step
1買取店やディーラーから提示された必要書類を用意
step
2買取店やディーラーと売却の手続き
買取店やディーラーに名義変更も含めてすべてお願いする場合、ご自身で行うべきことはそれほど多くありません。
先に挙げた書類をそろえて業者に依頼するだけです。以下に再度必要書類の表を記載します。
普通&軽自動車 売却時の必要書類一覧 |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | – | |
認印 | – | 〇 | |
印鑑証明書 | 〇 | – | 発行後1ヶ月以内のもの×2通 |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 現住所、氏名の確認が必要 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | |
自動車納税証明書 | 〇 | – | 有効期限の確認 |
軽自動車納税証明書 | – | 〇 | 有効期限の確認 |
振込口座情報 | 〇 | 〇 | |
リサイクル券 | 〇 | 〇 | |
住民票 | △ | △ | ※住所変更が一度の場合 |
戸籍の附票 または住民票の除票 |
△ | △ | ※住所変更が複数回あった場合 |
戸籍謄本 | △ | △ | ※結婚などで姓が変わっている場合 |
各買取店で作成する書類 (※準備必要なし) |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
譲渡証明書 | 〇 | – | |
委任状 | 〇 | – | |
自動車検査証記入申請書 | – | 〇 |
費用は自分でやる場合にプラスして、代行料金として業者側から請求されます。
自分で手続きするよりも多少費用はかかりますが、時間と労力が節約できることを考えると、業者に代行してもらう方がおすすめです。
名義変更のための必要書類一覧
車の名義を変更するのに必要な書類は、すでに確認したとおりです。
親名義の車を売る場合の必要書類
必要書類 | 備考欄 |
車検証 | 車内に携帯 紛失していたら運輸局へ連絡 |
リサイクル券 | 自動車リサイクル料金を 預託している場合は必要 |
自賠責保険の証明書 | 期限が切れていると車売却不可 紛失していたら保険会社へ連絡 |
自動車税の納税証明書 | 車検を受ける際の必要書類 紛失は各都道府県の税務署へ連絡 |
親が作成した委任状 | 買取店もしくネットで入手可能 実印が必要 |
親の印鑑証明書 | 2通 発行してから3ヶ月までが有効 |
譲渡証明書 | 買取店もしくネットで入手可能 実印が必要 |
自分の印鑑証明書 | 2通 発行してから3ヶ月までが有効 |
自分の実印 | 市区町村の役所で登録が必要 |
自分の身分証明書 | 免許証など |
親が健在だけど同席できない場合の必要書類
そういう場合でも、必要な書類さえ用意することができたら、親の同席なしで売却手続きが進められます。
親に用意してもらう書類も含め、必要書類は以下のとおりです。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- リサイクル券
- 印鑑証明書
- 譲渡証明書
- 委任状
上記のうち、印鑑証明書は親の印鑑のもの、譲渡証明書と委任状には親による押印が必要です。
注意ポイント
親がすでに亡くなっている場合の必要書類
繰り返しになりまうが、親がすでに亡くなっている場合、親の名義のままで車を売却することはできません。
親名義の車は相続財産になるため、事前に誰が相続するかが決まっている必要があります。
ご自身が相続することになった場合、陸運支局にて名義の変更を行います。
その場合の必要な書類は以下になります。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- リサイクル券
- 戸籍謄本(親と相続人全員)
- 印鑑証明書(相続人全員)
- 遺産分割協議書
- 被相続人の住民票
- 被相続人の車庫証明書
親が認知証(アルツハイマー病)の場合の必要書類
まず、成年後見人の申立を家庭裁判所に行いましょう。
成年後見人が決まったら、その人が車の名義人の代理人となって売買契約を進めることができます。
必要な書類は以下になります。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- リサイクル券
- 印鑑証明書
- 譲渡証明書
- 委任状
- 成年後見人であることの証明書
ローン・リース会社名義の場合
ローン・リース会社名義の車を売却する際に必要な書類は、自ら車を売る場合と同じです。
所有権留保解除の手続きやローン組み直しの必要書類
ローン完済で異なる
- ローン完済の場合:ローン・リース会社の必要書類を記入
- ローン残債の場合:買取業者の残債ローンを利用
ローンが完済されている場合は、ローン・リース会社に売却したい旨を伝えるだけで、先方から必要な書類を送ってくれるでしょう。
ローンがまだ残っているのにローン・リース会社名義の車を売却する場合は、買取業者の提供する残債ローンを利用しましょう。
そのローンに組みなおすと所有権留保の解除もやってもらえます。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- リサイクル券
- 印鑑証明書
- 委任状
他人名義の車を売る場合の必要書類
具体的には以下のとおりです。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- リサイクル券
- 委任状(名義人)
- 譲渡証明書(名義人)
- 印鑑証明書 2通(名義人)
- 委任状(売却手続きをする人)
- 印鑑証明書 2通(売却手続きをする人)
- 身分証明書(売却手続きをする人)
このように、用意しなければならない書類は多くなりますが、買取業者に代行してもらうことで手続きは簡単になります。
《注意》車売却の名義変更によるトラブル
車売却の名義変更手続きにはトラブルが付き物です。
それは珍しいケースですが、日常的によくあるトラブルもありますので注意しましょう。
自動車税とは、4月1日時点での車の所有者に課税される税金です。
たとえば年度末(3月末)に車を売却しようとして、名義変更に時間がかかったため、4月1日時点ではその変更が完了していなかったとしましょう。
その場合、納税通知が届くのはもとの所有者です。
4月1日に取得(名義変更・廃車)した軽自動車の税金は、どうなりますか?
回答:4月1日の最終の所有状況で判断をします。軽自動車税(種別割)の納税義務者や税額を確定する基準となる賦課期日は、4月1日です。
引用元:奈良県生駒市役所HP
車はすでに手放してしまったのにもかかわらず、自動車税は自分が納めなければならないといったことになってしまいます。
まとめ
自分以外の名義の車でも、所定の書類を用意して必要な手続きをすれば売却することは可能です。
書類は自分で用意する必要がありますが、手続き自体は買取業者に代行してもらうことも可能です。
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