自動車は一つの財産であり、売買に伴っては高額のお金が動きことになります。
それだけに、名義変更を伴う車の買取や下取りの際には公的書類を提出して、しっかりとした手続きをする必要があります。
ここでは、取引の際に求められることがある戸籍謄本と住民票について取り上げていきます。
余裕こいてたらそんな時間なくなった😵💦車の名変終わったら戸籍謄本の請求書書いて送らないといけなくなってダウンロードしてからの記入&郵便局行かないといけなくなった💦午後パツパツですね😨
皆さん午後もご安全に٩( 'ω' )و— カズ (@TOKYO_5485) March 15, 2021
この記事の目次
車買取&下取り時に原則「戸籍謄本は必要なし」
通常の車買取や下取りをしてもらう時には、原則として戸籍謄本を提出する必要はありません。
車の名義は車検証で確認できますし、その名義人であることは運転免許証などの本人確認書類でチェックできるからです。
とはいえ、一定の条件下では車買取店などから戸籍謄本が必要だと言われることもあります。
戸籍謄本は普段それほど使う書類ではないので、その取得の仕方が分からないなど戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
戸籍謄本が必要になるケース
車の売買において戸籍謄本が必要になる状況として最も多いのが、車検証に記載されている名義人の氏名と、現在の氏名が違う場合です。
改名をすることもありますが、一番多いのが結婚して姓が変わった時です。
本来であれば、姓が変わった時に陸運局に行って車検証の名義人の氏名変更をした方が良いのですが、つい忘れてしまうこともあります。
そのままの状態だと下取りや買い取りはできないので、売却の時に氏名が変わったことを証明する必要があるのです。
戸籍謄本には何が書いてあるのか
戸籍というのは、日本国籍を持つ人すべてに作られるもので、そこには生まれてから亡くなるまでの履歴が記載されています。
また、戸籍に載っている人の情報と、何らかの変更があった時の経緯が記されています。
これがあれば、いつ結婚してどの旧姓からどの姓になったのかもすぐに分かります。そのため、何らかの変更があったことの証明となるのです。
戸籍謄本の『4つの取得方法』
戸籍謄本は行政機関で管理されているものですので、申請して発行してもらうことになります。その取得方法は4つあります。
それぞれにとって最も都合が良い方法を確認して、手続きに備えて手元に置いておきましょう。
目次(クリックでスクロール)
戸籍謄本の『4つの取得方法』
【取得方法①】 市役所やその出張所・地域センター
市役所や出張所、地域センターの窓口に直接行って、戸籍謄本を発行してもらうことができます。本人確認書類と印鑑を持参しましょう。
注意ポイント
【取得方法②】郵送での取り寄せ
遠方に住んでいて、本籍がある市区町村の役所に直接行けない時には、郵送で申請し送ってもらうことができます。
自治体によって、多少郵送の際に必要となるものが違いますので、ホームページで調べておくと良いです。
一般的には、各自治体のホームページでダウンロードできる申請書と、本人確認書類のコピー、返信用の封筒、手数料分の定額小為替を送ります。
【取得方法③】電子申請
インターネット上で電子申請という形で取り寄せることができます。その際には、マイナンバーカードか住民基本台帳カードが必要となります。
ICカードリーダーや対応しているスマホで読み取って申請します。支払いはクレジットカードとなり、申請がなされると自宅まで戸籍謄本が送られてきます。
【取得方法④】コンビニ
コンビニの複合機で戸籍謄本を発行することができます。複合機のメニューの中に、公的書類の発行といった項目がありますので、そこを選んで戸籍謄本を選びます。
マイナンバーカードによる認証をすればすぐに印刷してくれます。
コンビニでの取得も、本籍地の市区町村がコンビニ発行に対応している場合のみとなります。
注意ポイント
手数料は窓口よりも安くなることがあるのでお得に取得できます。
車売却時に戸籍謄本ではく「住民票」が必要になるケース
車の買取や下取りをする時に、住民票を提出してほしいと言われることがあります。
通常の取引では住民票はいらないのですが、車検証の内容が現状と違う場合に、変更が合った場合にその証明に使うことになります。
-
「車売却で住民票は原則不要」必要な2つのケース&戸籍謄本が必要な場合
車売却時には、中古車買取店やディーラーにいくつかの書類を提出することになります。 書類が足りないと手続きが進まないので、できるだけスムーズに完了するには早めに書類を取得することが大事です。 車売却で必 ...
続きを見る
住所変更をした(車検証と印鑑証明書の住所が不一致)
住民票が必要になるケースとして多いのは、住所変更をした場合です。
もちろん、引っ越しをして現住所への変更を陸運局に行って手続きしている場合は、すでに車検証の記載住所が変更されているので不要です。
しかし、引っ越しをした後に、車検証の住所変更をしていない場合には、本人確認書類や印鑑証明書の住所と車検証の情報とが食い違います。
そのままでは手続きができませんので、旧住所から新住所への移動が分かる住民票を提示するのです。
もう一つのパターンは、結婚して姓が変わった場合です。同じ自治体の中で結婚をしているのであれば、住民票に旧姓と旧住所の記載をしてもらうことができます。
引っ越しを2回以上すると必要になる書類
引っ越しをして現住所と車検証の記載住所が異なる場合は、基本的には上記のように普通の住民票で対応できます。
しかし、通常の住民票には引っ越す前の住所、つまり一つ前の住所しか記載されません。
もし、車検証に記載されている住所から、すでに2回以上引っ越ししている場合は、合計で3つの住所を確認する必要があります。
車検証記載住所に住んでいたこと、1回目の住所にいたこと、そして現住所に引っ越したことです。
このように住所をさかのぼって確認するための書類としては、「住民票の除票」というものがあります。
ポイント
目次(クリックでスクロール)
引っ越しを2回以上すると必要になる書類
住民票の除票とはどんな書類なのか
住民票の除票というのは、一度ある自治体から転居した場合に削除されてしまった住民票のことです。
つまり、以前住んでいたものの、もういない住民の住民票を残しているものとも言えます。引っ越し先の住所や引っ越した日付が書かれています。
この書類は、引っ越しする前の自治体で保管されているものですので、前住所の役所に申請するのが基本です。
戸籍の附票とはどんな書類なのか
戸籍の附票というのは、戸籍が新しく作られた時から後の住民票がどのように動いていったかを示す書類です。
たとえば、引っ越しによって住民票の内容が変わった場合などに、その履歴が分かるようになっています。
あくまでも戸籍の一部ですので、戸籍謄本を取得するのと同じく、本籍地の自治体でないと発行できません。
【普通車&軽自動車】車売却で必要な書類一覧
普通&軽自動車 売却時の必要書類一覧 |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
実印 | 〇 | – | |
認印 | – | 〇 | |
印鑑証明書 | 〇 | – | 発行後1ヶ月以内のもの×2通 |
自動車検査証 (車検証) |
〇 | 〇 | 現住所、氏名の確認が必要 |
自賠責保険証明書 | 〇 | 〇 | |
自動車納税証明書 | 〇 | – | 有効期限の確認 |
軽自動車納税証明書 | – | 〇 | 有効期限の確認 |
振込口座情報 | 〇 | 〇 | |
リサイクル券 | 〇 | 〇 | |
住民票 | △ | △ | ※住所変更が一度の場合 |
戸籍の附票 または住民票の除票 |
△ | △ | ※住所変更が複数回あった場合 |
戸籍謄本 | △ | △ | ※結婚などで姓が変わっている場合 |
各買取店で作成する書類 (※準備必要なし) |
|||
書類 | 普通 | 軽自 | 備考 |
譲渡証明書 | 〇 | – | |
委任状 | 〇 | – | |
自動車検査証記入申請書 | – | 〇 |
まとめ
普通車にしても軽自動車にしても、車売却をする時にはいくつもの書類を準備することになります。
特に、車売却では車検証の記載事項をベースにして、現状の本人確認書類と合わせていくことになります。
何らかの違いがある場合は、住民票や戸籍謄本などを取得する必要が出てきます。