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いまさら聞けないMaaSのなぜをまとめてみた

MaaSの画像
©CrazyCloud/stock.adobe.com

「交通手段を大きく変える可能性を持っている新世代の移動コンセプト」、それが「MaaS」です。

なぜ、MaaSの単語が生まれたのか、あなたはご存じですか?日本では浸透していない単語でしょう。たとえ、見聞きしていたとしても、詳しい内容までは知らない人もいるのではないでしょうか。

今回は、MaaSについて疑問に感じているであろうポイントをいくつか紹介します。人々の生活に与える影響やIT企業が力を入れて実用化へ取り組む理由も知っていただけるのではないでしょうか。ぜひ読んで、MaaSのことを知ってみてください。

なぜMaaSと呼ばれているの?何の略?定義は?

夕暮れ時の高速道路の交通渋滞
©Jevanto Productions/stock.adobe.com

MaaSはどのような言葉を略した呼び方であり、定義を持っているのでしょうか。

「モビリティ・アズ・ア・システム」の略

MaaSは「Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の略です。交通の種類を問わず「一つのサービスとして」まとめる新しい考え方を指しています。

MaaSの定義は定まっていない?

MaaSは日本を含めた世界中で、今現在も発展を続けています。先行している海外でも定まった定義が存在していない現状であり、国や研究者の間でも意味の捉え方に違いがあるようです。

2015年のITS世界会議で設立された「MaaS Alliance」では、「MaaSは、いろいろな種類の交通手段を需要に応じて利用できる、一つの移動サービスに統合することである」と述べられています。

しかし、2018年11月に国土交通省が実施した「第2回 都市と地方の新たなモビリティサービス座談会」。藤垣洋平臨時委員により「MaaSは2種類の類型に分類できる」と指摘されています。

  • 「複数の交通サービスを対象とした検索・予約・決済などを一体的に提供するサービス」
  • 「利用者のニーズに柔軟対応できる情報技術を活用した新しい交通サービス」

MaaS Allianceや藤垣氏が指摘・提示した例からも分かるように、MaaSの定義について、現状では定まっていないようです。

なぜMaaSが必要なの?生活はどう変わる?

都市交通におけるバス
©rcfotostock/stock.adobe.com

なぜ、MaaSの実用化が必要なのでしょうか。人々の生活にどう影響を与えるのか予想してみました。

MaaSが実現すれば移動が自由に!

MaaSが実現すると移動が自由に可能となるメリットが予想されています。

例えば、事故や天候状況によって、いつも利用している通勤・通学ルートが利用できなくなったとします。そんな時、別の路線や交通機関を利用できるならばどうでしょうか。毎月定額の支払いで「指定された範囲の交通機関が乗り放題」のサービスがあれば、追加料金を払わなくても移動ができるようになるかもしれません。そうなれば、振替乗車票を配布する列に並んだり、追加で切符を購入する手間がかからないでしょう。

現在、先行してMaaSが実用化されている「フィンランド」「ドイツ」では、民間企業が複数の交通手段が含まれているサービスを提供中です。

■MaaSに含まれる交通手段(各サービス別)

サービス名含まれている交通手段一覧
Whim(フィンランド)鉄道・バス・タクシー・カーシェアリング・自転車シェアリング など
moovel(ドイツ)鉄道・バス・タクシー・カーシェアリング・自転車シェアリング など
DB Navigator(ドイツ)Sバーン(ドイツ現地の鉄道)、地下鉄、バス、IC /EC列車(国際列車)
Qixxit(ドイツ)鉄道、飛行機、長距離バス

データのオープン化で人のニーズに合わせたサービス提供ができる

MaaSの実現によって、データのオープン化がなされて「人のニーズに合わせたサービス提供」ができると予想されています。

MaaSを実現するには、「スマートフォンやアプリの開発と普及」「各交通機関の運行・位置情報」「道路交通情報」などの大規模なデータを、交通機関を運営する事業者同士でオープンに公開し共有できる環境を整えなければなりません。加えて、利用者の「移動履歴」「支払い情報」のデータを参考にして、効率的な移動手段を分析し提案できるAI(人工知能)の開発につなげる必要があります。

効率的な移動手段の提案が可能となれば、波及効果も期待できます。データのオープン化により、事業者の間で競争をうながし、利用者の傾向や好みに合わせたサービス提供が可能になるかもしれません。例えば、「バスの停留所の位置の変更」「利用されていない鉄道路線の見直し」をして、利用者のニーズにあった交通機関の運行が可能です。

交通問題の解決につながる!

MaaSの実現により、交通問題の解決につながると予想されています。

世界では、都市部への人口集中が進行しており、同時に交通渋滞や排出ガスによる環境悪化も進んでいます。加えて、日本では「少子高齢化」「地方人口の過疎化」が存在し、交通手段の維持が課題となっているのです。

MaaSが実現すれば、既存の交通機関の運用の見直しやドライバーを必要としない「自動運転」の普及に期待が持てるのです。自治体による「超小型モビリティ」の導入などの技術が連携して、効率の良い交通環境を作れるとされています。

なぜMaaSにIT企業が関係するの?

厦門市の風景とビッグデータのコンセプト
©karsty/stock.adobe.com

日本でも、各自治体や民間企業によりMaaSの導入に向け、検討と実験が進行中です。特に目立っているのは「IT企業」の参入。DeNA、ソフトバンクが他業種と提携しMaaS事業に取り組んでいます。なぜ、MaaSに参入し取り組んでいるのでしょうか?

理由として、情報を収集し共有できる「プラットフォーム」の開発に強みがあるからではないでしょうか。IT企業は高いICT(情報通信技術)を有しています。インターネットやAIを用いて「交通需要の予測」「走行経路の最適化」などのアルゴリズムから、「地図データ」「位置情報の分析基盤」のクラウドまで開発が可能です。

自動車メーカーは、レンタカーやタクシーなど車両の運営方法やデータなどの「モビリティプラットフォーム」を豊富に有しています。IT企業と手を組むことで、ICTプラットフォームと連携し、効率の良いMaaSサービスを提供できると考えているようです。

まとめ

ここまで、MaaSについての疑問を取り上げて紹介してきました。簡単におさらいをします。

  • MaaSは「さまざまな交通手段を一つのサービスにまとめた」考え方である
  • 定義は国や団体によって定まっているわけではない
  • MaaSが実現すれば「移動の自由」「利用者ニーズの対応」「交通問題」が解決すると予想されている
  • IT企業は豊富なICTを有しており、他業種と組んでMaaS事業へ参入している

MaaSの導入によって、人々の生活が効率良く便利になると予想されています。

近い将来、MaaSの恩恵をあずかる時がやってくるでしょう。あなたも「MaaSのある暮らし」を体験してみませんか。

(参照元)総務省「次世代の交通 MaaS

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この記事の執筆者
MOBY第3編集部

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