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沖縄県はクルマ天国?自動車保険、高速料金、ガソリンが格安なのには深い理由があった

買って終わりではない車の費用。自動車保険や高速利用料、ガソリンなど、その額は長期的にみれば相当な額になることも。

実は沖縄県では、他県と比べてこれらの費用が格安になっていることが知られています。自賠責保険料にいたっては、なんと本州の料金の半分程度です。

格安に設定されている背景には、なにか秘密があるのでしょうか。

沖縄県の自動車保険料が安い、衝撃の理由

©︎smcr675/adobe.stock.com

自動車保険料や高速料金、ガソリン価格は地域によって多少異なります。しかし、冒頭でお伝えしたように、沖縄県ではどれも他県より安く設定されており、特に自動車保険料の安さに関しては目を引くものがあります。

一般的に自動車保険料は、気候条件や事故発生率など、さまざまな要因を考慮したうえで決定されます。たしかに沖縄県は、温暖で路面状況も安定していますし、事故発生率が極端に高いわけではないため、保険料がある程度安くなることも理解できるでしょう。

しかし、それ以上に保険料が安くなる要因があると考えられています。それは「任意保険加入率の低さ」です。

損害保険料率算出機構がまとめた2020年度版『自動車保険の概況』によると、沖縄県の任意保険加入率は約54%となっており、全国最下位。つまり、事故を起こしても保険会社を通さず、当事者間の話し合いで解決するケースが多いということです。

当事者間で解決するということは、保険金の支払いは発生しません。つまり保険会社からすれば、事故が発生しても保険金支払いの請求が少ないため、沖縄県は保険金支払いのリスクが低いと判断できるわけです。

実際のところ明確な理由は分かっていませんが、このような理由から、沖縄県の保険料率を特別に下げる「沖縄料率」が設定されている可能性があります。

また、任意保険加入率の低さから、未加入者を取り込むために安く設定しているという意図もあるかもしれません。

高速料金35%割引、ガソリンも7円ほど安い

沖縄自動車道では、観光産業発展のために1999年から特別料金措置がとられ、なんと全区間で常時35%割引されています。ETCが搭載されていれば、深夜割引でさらに30%割引の適用も可能です。

ちなみに、この措置は国の政策であり、1〜2年ごとに見直されています。ですが、1999年から現在まで延長され続けており、「終わりそうで終わらない」料金割引となっています。

ガソリンが安いのは「揮発油税の軽減」が適用されているためです。

1972年の沖縄返還の際、県民の税負担を減らす目的で「沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律」が制定され、揮発油税の軽減がなされました。この法律によって、本州よりも安いガソリン価格が実現しています。

高速料金と同様に期間が延長され続けており、2022年5月14日まで延長が認められていますので、それまではガソリンも比較的安くなっていると考えられるでしょう。

沖縄県でも自動車保険料の値上げが始まりつつある?

マイカー購入者にとっては天国とも思える価格設定ですが、実は徐々に値上がりの動きも出始めています。特に影響を受けているのは、自動車保険の「沖縄料率」です。

沖縄県では自動車保有率の上昇や移住者の増加に伴い、交通事故のリスクも少しずつ増加し、保険金支払額も増えてきています。そのため、2014年に損害保険料率算出機構が、沖縄県の参考純率を引き上げたのです。

これを受けて、沖縄県でNo.1のシェアを誇る大同火災海上保険が、2015年に保険料を約10%値上げすることを公表しました。大同火災の値上げによって、他の大手損保会社も追随するような動きが出始め、結果として全体的な保険料の値上げにつながったのです。

依然として、他の都道府県より保険料が安いことに変わりはありませんが、今後さらに値上げされる可能性も否定できません。

上記について、損保会社関係者は次のように話しています。

「たしかに、近年沖縄県における自動車保険料は徐々に上昇しています。

沖縄県は移住者の増加に伴って自動車の数も増え、事故リスクが高まりつつあるのも事実です。今後は自動車保険における『沖縄一強』のような状況が変わってくるかもしれません。」

一方で、高速料金やガソリン価格が高騰する可能性はあるのでしょうか。

先述のとおり、今のところは特別措置によって価格は安くなっていますが、いつまで続くかは分かりません。延長され続けているといっても、表向きは「期間限定」の政策です。つまり、永遠に続く保証はないのです。

沖縄県の自動車保険料、高速料金、ガソリン価格が安くなっている状況は変わっていませんが、今後の動向によっては、本州同様の水準になる日も来るかもしれません。

沖縄県石垣島出身の具志堅用高さんのMOBYクルマバナシ

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執筆者プロフィール
成田 佑真
成田 佑真
1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。愛車はマークX。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出か...
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