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中国でテスラの2倍、世界各国で売れているEV車の価格は約40万円!日本での販売は?
以前の記事で40万円の中国製EVについてご紹介させていただきましたが、その後、各国における販売台数も好調なようです。今回は「上汽GM五菱汽車」が販売する宏光MINI EVの販売状況についてお伝えします。
中国における販売台数はテスラの約2倍!

中国乗用車協会(China Passenger Car Association)が発表したデータによると、2021年1月の中国国内において、宏光ミニ(Hong Guang Mini)は2万5778台販売した一方でテスラ(Tesla)モデル3の販売台数は1万3843台と発表しました。
宏光ミニ(Hong Guang Mini)の価格は約47万円、対するテスラのモデル3における販売価格は約400万円台と価格差は8倍ほど。車内の質感や最高速度、航続距離はモデル3に軍配が上がるが、その価格戦略が宏光ミニ(Hong Guang Mini)の販売が好調な要因と見られます。
香港でも販売台数が好調!

出典:上汽通用五菱車HP
宏光MINI EVは中国だけだけでなく、香港においても販売台数が好調です。海外メディアの情報によると、2021年1月の香港における宏光MINI EVの販売台数は36,000台。対するテスラの販売台数は21,500台と、中国だけでなく香港においても宏光MINI EVの人気ぶりがうかがえます。
あくまでもチョイ乗り専用?

中国や香港での販売が好調な理由は、お伝えした通り低価格で電気自動車(EV)が購入できるといった点でしょう。ただし、用途は限定するなど割り切った使い方がベストかもしれません。生産中止になってしまった三菱i-MiEVと性能を比較してみると、その理由が分かるのではないでしょうか。
宏光MINI EV | 三菱 i-MiEV | |
---|---|---|
電気容量 | 9.3kWh(13.9kWh) | 16kWh |
モーターパワー | 20kWh(約27馬力) | 47kWh(約64馬力) |
トルク | 85N/m | 180N/m |
航続距離 | 120km(170km) | 160km |
価格 | 約46万円~ | 約300万円~ |
宏光MINI EVに関しては、論理計算距離で実走行は100km前後となっているようです。性能さえ目をつむれば、価格は圧倒的です。
日本での販売はある?

2020年5月に日産自動車が発表した「Nissan NEXT」において、今後のラインナップに軽自動車規格における200万円台のEVが発売予定とされている事から、日本国内においても低価格EVが販売されていくと予想されています。
販売価格が約47万円台といった宏光MINI EVのインパクトは大きいものの、衝突安全性能をはじめとした日本独自の基準に対応する必要があるために、日本国内で販売される可能性は現時点では低いといえるでしょう。
ただし、海外においてはその低価格路線でシェアを今後も伸ばしていくと考えられていますので日本国内の自動車メーカーにとっては非常に注目される1台となるのではないでしょうか。宏光MINI EVの今後の動向に注目です。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...