更新
【リアルトランスフォーマー】3分で飛行機に変形する車「AirCar」
スロバキアの自動車メーカーが空飛ぶ車を開発

スロバキアを拠点とする自動車メーカー「Klein Vision(クラインヴィジョン)」が、3分で自動車から空飛ぶ車に変形する「AirCar(エアカー)」を発表しています。
まず目を引くのは車体サイドにある収納式の翼。車体の後部やリアウイング内側にはプロペラも備わっています。タイヤには覆うようにスカートが被せられており、これは飛行時の気流を考慮したものだと思われます。
この見た目でEV!?60年代ヴィンテージ調なEV「エース」が予約開始
見る角度によっては完全に飛行機

翼を格納した通常の自動車モードです。


翼を開くとこのような外観に。この時点でもはや自動車には見えません。

リアのウイングも展開されるため、横から見ると全長はかなり長いです。

ウィンドウは視界を確保するためか、普通の車に見られるAピラーなどがなく、広い角度を見渡せる設計になっています。
内装は一般的な自動車とほぼ変わらず

内部は飛行機のコックピットとは思えないほどシンプルな設計になっています。ハンドルはF1のレーシングカーなどスポーツ車に用いられるD型ハンドルを採用。インパネ中央と助手席側の2箇所にディスプレイが設置されています。
次項で紹介する動画でも確認できますが、ハンドルを手前に引くことで離陸することができるようです。
どうやって車から飛行機に変身する?
実際に動いている様子を見てもらうのが一番伝わりやすいので、まずはメーカーが公開しているプロモーションビデオをご覧ください。
翼はスッキリと収納される
こちらの動画では翼の収納をCGで一つのアングルから。先程の動画では複雑に見えましたが、こう見るとかなりスッキリと収まっているという印象になります。
グレードは全4種類
これまで紹介してきたエアカーは、2シートモデルという一番一般的なグレードです。しかし、エアカーには全部で4つのグレードが存在します。
2シートモデル

最も一般的なモデルで、これまで動画などで紹介されてきたのはこの2シートモデルです。
重量はたったの1,100kgで、1回の走行で200kgの重さを運ぶことができるとのこと。エンジンにはBMW製の1.6Lエンジンを搭載しており、最高出力は140馬力だそうです。
推定走行距離は1,000kmで、飛行時の燃費は18L/hだと伝えています。
滑走距離は300mが必要で、最高200km/hの速度で離陸して飛行します。
4シートモデル

上からの画像のみとなりますが、4人乗りができるグレードです。乗車人数が増えた場合、滑走時間がどうなるかが気になるところです。
ツインエンジンモデル

文字通り、エンジンを2つ搭載したグレードです。他のグレードよりも力強い走行・飛行が可能になります。
水陸両用モデル

水面も走行できるモデル。もちろん空も飛べるので、もはや「水陸」ではありません。
今後さらに強力なモデルが発表される予定
2020年11月の発表では、以下のように伝えています。
EASA(欧州航空安全機関)の規制をクリアするために必要な飛行試験がすべて完了した後、6か月以内に300馬力エンジンを搭載したモデルを提供します。
良いニュースは、すでにバイヤーがいることです。
https://www.klein-vision.com/
さらにクラインビジョンの共同創設者であるアントン・ザジャック氏は、エアカーを使ってゴルフやオフィス、ショッピングモールやホテルの駐車場に駐められるだろうと語っています。
ゆくゆくは日常に空飛ぶ車が普及する日が来るのかもしれません。
空を飛ぶ車に関する記事はこちらもおすすめ
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...