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トヨタ新型サクシードにハイブリッド追加!フルモデルチェンジはいつ?
目次
【最新情報】トヨタ サクシードにハイブリッド車が追加
サクシード UL ハイブリッド

トヨタはサクシードと、その兄弟車であるプロボックスにハイブリッドモデルを追加、そして一部改良を行い12月3日から発売すると発表しました。このハイブリッド化によりJC08燃費は27.8km/Lを実現。さらに全車に、昼間の歩行者も検知対象とする「プリクラッシュセーフティ」を含む衝突被害軽減システム「セーフティセンス」を搭載します。
なお今回追加されたプロボックスのハイブリッドモデルの車両本体価格に関しては181万円~196万円と発表されました。
トヨタの商用バン「サクシード」とは?
トヨタ サクシード U 2016年モデル

トヨタ サクシードとは?コンセプトやターゲット
「ビジネスカーの革新」をキーコンセプトに、商用車としての機能性を追求したミディアムクラスの商用バンとして開発されたのがトヨタ サクシードです。
乗用車ベースだったトヨタ カルディナバンの後継として2002年に誕生した初代サクシードは、兄弟車のプロボックスよりもやや長い全長と、搭載エンジンの違いや装備の充実などの違いを与えることで、プロボックスよりも過酷なビジネスシーンにマッチするように設定される上位車としてデビューしました。
「succeed(成功する)」を意味する車名は、車を使う販売営業のビジネスマンをターゲットに、細部にまでこだわりぬかれた設計で仕事の効率化をサポートする車両としてこの車名が付けられました。
トヨタ サクシードの販売台数と人気は?
トヨタ プロボックスの上位車種として、プロボックスでは融通の効かない部分を補完するために存在するのがトヨタ サクシードです。
初代では明確な差別化がなされていたのですが、2014年のマイナーチェンジでボディサイズなど多くの部分を共通化し、ほぼ同じ車となってしまいました。
販売台数ではプロボックスには及ばないものの、一定以上の需要が見込まれている根強い人気があります。
トヨタ サクシード 新型へのフルモデルチェンジ時期は?
トヨタ サクシード F 2014年モデル

2002年7月2日 | デビュー | 初代トヨタ サクシード発売開始 |
2003年5月15日 | 一部改良 | 特別仕様車「TX”Gパッケージリミテッド」を発売 |
2008年8月1日 | 一部改良 | ハイマウントストップランプを追加 エンジン変更なし |
2010年6月1日 | 一部改良 | 1.5Lガソリンでオルタネーターの制御等の改良 ガソリン車全車でエンジンのECUを変更 |
2012年4月26日 | 一部改良 | ワゴンのリアシートに3点式シートベルトを採用 |
2014年8月6日 | マイナーチェンジ | 内外装変更(フェイスリフト) エンジンを刷新 全車にCVTを搭載 |
2016年8月30日 | 一部改良 | Toyota Safety Sense Cを全車に標準装備 1.5L・2WD車にアイドリングストップ機能を追加 |
2002年にトヨタ プロボックスより格上の車として誕生したサクシードは、2014年の大規模なマイナーチェンジにてプロボックスと共通化が図られ、多くの箇所に改良を施されましたが、いまだフルモデルチェンジはされていません。
そして2018年、ついにハイブリッドモデルが登場。しかしこれはフルモデルチェンジではなく、モデル追加にとどまりました。このハイブリッドモデルの追加の際にセーフティセンスが全車採用になるなど車種としての熟成度が高められたので今後はマイナーチェンジは無いと思われますが、フルモデルチェンジも当分先になったと考えられます。しかし登場から16年が経過していることもあり、早くて3年ほどの間にフルモデルチェンジが行われると考えられています。
新型プロボックスについてはこちら
トヨタ サクシード フルモデルチェンジ後の外装・内装を予想
新型へフルモデルチェンジしたサクシードの外装を予想
現行のトヨタ サクシード DXコンフォート 2014年モデル

トヨタ サクシード UL”Xパッケージ 2012年モデル

新型サクシードの外装デザインについては車内のスペース効率や企業ロゴなどの印刷の便から考えると、やはりスクエアボディが最適であるため、ボディ形状は現行型から大きく変わることはないという予想情報が出ていますが、確かなことではありません。
商用車としては荷物の収容スペースに優れ、運転時の見切りの良いボックス形状にすることは必要不可欠です。
燃費を意識したスマートな外装に変化することを期待したいところですが、実用性を重視したデザインになると考える方が無難かもしれません。
また、ボディを拡大すればより多くの荷物を積むことができるも、取り回しが悪くなるため、むやみな大型化はできないでしょう。
フロントマスクは、やはり商用車として落ち着いた形状にまとめられるのではないでしょうか。
新型へフルモデルチェンジしたサクシードの内装を予想
現行型サクシードのインパネ

現行型サクシードの荷室

フルモデルチェンジ後の新型サクシードの内装についてはまったく情報がありません。
現行型サクシードの運転席周りは、明らかにデザイン性よりも機能性を重視した設計がなされています。
カードホルダーやコインポケットなどは素早く使えるようにインパネ上の手の届きやすい位置に取り付けられ、ペンホルダーや照明付きのセンタートレイ、ノートPCを置くことも可能な引き出し式のテーブルを完備し、100V電源まで標準で備えます。
シートは長時間の運転でも身体の負担が少ないように形状や硬さが最適化されるうえ、視界確保や乗降性向上のため高めに位置に設定されるなどの配慮を徹底。
荷室長は、2名乗車で3尺×6尺の合板や畳が収まる長さの1,810mmに設定されるなど、車のいたるところの寸法が意味ある数値に設定されており、あらゆるビジネスシーンでの使い勝手にマッチした機能を果たします。
新型サクシードでも、これらの機能性が継承されることに期待したいところです。
トヨタ サクシード フルモデルチェンジ後のエンジンや燃費を予想
現行サクシード 1.5Lエンジン

次期サクシード新型エンジンは搭載なるか?
兄弟車であるトヨタ プロボックスには1.3Lと1.5Lのエンジンがラインナップされていますが、プロボックスよりも上位の位置づけである現行型サクシードには1.5Lエンジンのみがラインナップされています。
プロボックスとサクシードのエンジンは、2010年に販売された3台目ヴィッツと共通の水冷直列4気筒DOHCを搭載するために、車体の後半は初代ヴィッツのプラットフォームのまま、前半部分を3代目ヴィッツのプラットフォームをつなぎ合わせる形で設計されています。
2018年に追加されたハイブリッドモデルにはヴィッツのハイブリッドモデルやアクアと同様の1NZ-FXEエンジンが採用されました。このエンジンは非常に息が長いエンジンであり、現在も高い環境性能を誇っているものなのでフルモデルチェンジが行われても引き続き採用されると思われます。
サクシードの搭載エンジンのラインナップを世代で比較
トヨタ サクシード エンジンラインナップ | |
---|---|
現行モデル | 初代サクシード |
1.5L 直4 ガソリン | 1.5L 直4 ガソリン 1.4L 直4 ディーゼル |
サクシードのエンジンスペック・燃費を世代で比較
現行モデル | 初代サクシード | |
エンジン型式 | 1NZ-FE型(改良型) | 1NZ-FE型 |
最高出力 | 80kw[109PS]/6,000rpm | 80kw[109PS]/6,000rpm |
最大トルク | 136N・m[13.9kgf・m]/4,800 | 141N・m[14.4kgf・m]/4,200 |
JC08モード燃費 | 19.6km/L | 16.4km/L |
初代サクシードから長らく搭載されている1.5Lエンジンの直列4気筒1NZ-FE型は、1999年から製造されるトヨタの主力エンジンです。
新旧の1NZ-FE型エンジンのスペックを比較すると数値上は変化がありませんが、可変バルブタイミング機構の追加や圧縮比アップなどの多くの改良が施され、トルクの過渡特性と燃費向上が図られています。
新型サクシードにもこの実績ある1NZ-FE型エンジンが継続して搭載されるという噂がありますが、これもまた確かな情報ではありません。
次期モデルではハイブリッドシステムを搭載したグレードは、現行型同様に市街地や長距離での燃費性能と動力性能を重視した上位グレードとして用意されるかもしれません。
なお、トヨタ ヴィッツHVに搭載されるハイブリッドエンジンは、JC08モードで34.4km/Lの高い燃費効率を誇ります。
トヨタ ヴィッツHVに搭載されるハイブリッドエンジン・スペック
エンジン | 種類 | 直列4気筒DOHC | |
---|---|---|---|
排気量 | 1.5 | ||
最高出力 | 54(74)/4,800 | ||
最大トルク | 111(11.3)/3,600〜4,400 | ||
モーター | 最高出力 | 45(61) | |
最大トルク | 169(17.2) | ||
トランスミッション | 電気式無段変速機 | ||
駆動方式 | FF | ||
使用燃料 | レギュラー | ||
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm |
フルモデルチェンジ後のサクシードに(予防安全システム)は採用?
現行のトヨタ サクシード TX 2014年モデル

2018年のマイナーチェンジでサクシードは全車「セーフティセンス」が採用となりました。トヨタは2018年以降の新型車にはすべてセーフティセンスを採用すると発表しているので、フルモデルチェンジが行われた際もセーフティセンスやその他の安全運転支援システムが採用されるのは確実でしょう。
トヨタ セーフティセンスについてはこちら
トヨタ 新型サクシードの価格は?

新型サクシードの新車車両価格については、これまで発売されてきた商用車のモデルチェンジ後の価格から考えると、同等グレード内で5%程度の値上げはやむを得ないでしょう。
ハイブリッドモデルが新型サクシードにラインナップされれば、パワートレインの価格差異が上乗せされます。
トヨタ 新型サクシードの発売日は?
現行のトヨタ サクシード 透視図

新型サクシードの発売日に関する情報はまだありません。
モデル誕生から16年経っていることから2018年中にフルモデルチェンジが行われるとされていましたが、実際にはハイブリッドモデルの追加とセーフティセンスの全車採用にとどまりました。しかしこれにより車種としての熟成度は大幅に向上したので、今後これ以上の小変更やマイナーチェンジが行われるとは考えにくいといえます。
よって新型が登場するのは少なくとも3年程度先になるのは間違いないと思われます。
編集部では、今後のトヨタ 新型サクシードの情報収集に注力していきます。
続報はこの記事でお伝えします。
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Q. あなたが電気自動車や水素燃料電池車、EV走行モードを備えたハイブリッド車を買った理由はどれ?
バッテリーに蓄えた電力でモーターを駆動する「バッテリーEV」エンジンとモーターをそれぞれ使い分けて走行する「シリーズ・...
- 環境負荷の少なさをもっとも重視した
- 最重要ではないが理由のひとつにはなった
- それによる燃費や減税などの実利が理由になった
- 購入した車がたまたま環境負荷が少ない車だった
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...