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Amazon傘下のZOOXが完全自動運転タクシーを発表!宅配用途でも活用か

Amazon傘下のZOOX社が自動運転タクシーを発表

日本時間の12月15日午前5時、Amazon傘下の自動運転ベンチャー企業ZOOX社が、自動運転タクシー「ZOOX(ズークス)」を発表しました。

ZOOX社は現在、この自動運転タクシーの実証実験をネバダ州のラスベガスやカリフォルニア州のサンフランシスコなどで行っているとのことで、 「現在は専用私道での実験走行であるが、今後は公道でもテストしたい」と語りました。同社は米国内での製造を目指していますが、具体的な日程については公表されませんでした。

今後SDGs(持続可能な開発目標)の下、世界的にEV(電気自動車)の普及が予想される中、運転技術やエンジンだけでなく、車の外装やインテリアも近未来らしく変わっていくのでしょうか。将来、ZOOXのような自動運転の無人タクシーが町中を走っていると思うとロマンを感じます。

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発表前にリークされていた

発表のおよそ1週間前、ZOOXがフェアモント サンフランシスコというホテルの前でプロモーション動画を撮影していた際、車両がリークされています。

自動運転タクシーの仕様

ZOOX

今回発表された自動運転タクシー「ZOOX」は「レベル5」の完全自動運転車です。レベル5というのは自動運転車の中で最も高いレベルで、運転のすべてをシステムが行います。

日本では11月にようやくレベル3の自動運転車が認可されたばかり。これを踏まえるといかにレベル5が驚異的か分かります。

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正面は至ってシンプルな作りとなっています。

ZOOXは前後対称のデザインを採用しており、全長は約3,630mmmとコンパクトで、スズキ ソリオやフィアット 500と同程度のサイズ感です。

ZOOXの内装
ZOOXの内装

内部には運転席がなく、向かい合うかたちの2列シートがあるのみ。最大4人まで乗車できます。

ボディのコーナーには複数のカメラやセンサーのほか、8つの「LiDER」と呼ばれる光無線センサーを搭載。各角270度の視野角を持ち、安全性も保証されています。

それぞれのタイヤを自在に動かせる四輪操舵(4WS)を採用しており、車体の前後に関わらず走行できるとのことで、その場で回転して方向転換も可能です。ドアにはスライド式の観音開きを採用しているため、乗客がドアを開ける際に方向を迷うことはありません。

高速道路の走行にも対応するため、最高速度は120㎞に設計されています。133kWhのバッテリーを搭載し、1回の充電で約16時間近く連続走行可能とのことですが、航続距離は発表されませんでした。

ZOOXのデザインは自動運転車のトレンド?

フォルクスワーゲン セドリック

余談ですが、ZOOXの外観や構造は、2018年にジュネーブモーターショーで発表されたフォルクスワーゲンの自動運転コンセプトカー「セドリック」と似ています。

今後自動運転技術が普及したら、業務用車両のデザイントレンドはこういったものになっていくのかもしれません。

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自動運転ベンチャー「ZOOX」とは

ZOOXは自動運転車を開発するスタートアップベンチャー企業で、2020年6月26日、Amazonに12億ドル(約1,280億円)ほどで買収されています。

買収当時のAmazonの発表によると、Zooxは世界トップクラスの自律型乗車体験の開発に取り組んでいるとされ、レベル5の完全自動運転の実現を目指しているとのこと。

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2019年に発表された自動運転タクシーの試作機
©Sundry Photography /stock.adobe.com

直近では2019年に発表された、トヨタ ハイランダー(日本では過去にクルーガーの名称で販売)をベースとする試作機が話題になりました。試作機には自動運転システムが組み込まれており、すでに公道の試験走行も行っています。

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ZOOXの意味

ZOOXという車名は褐虫藻を意味する「zooxanthellae(ゾーザンテラ)」が由来。

褐虫藻とはサンゴと共生する藻類のこと。褐虫藻とサンゴのように、ZOOXの車両と人が共存することを願って名付けられました。

自動運転車の登場で生活はどう変わる?

ZOOXの車内からは外の景色がこのように見えるとのこと。観光客の利用も見込めます。

自動運転技術レベル4以上の技術が確立されれば、タクシーは無人走行が可能となり、将来的にアプリなどを使用して配車できるサービスになると言われています。

また、現在の有人タクシーと比べて人件費を削減できることから、運賃の大幅低下も期待できます。投資運用を専門とする企業、アーク・インベストメントによる試算だと、東京~大阪間の600kmをたったの約1万円で行くことが可能になるとのことです。

現段階では道交法などの整備が整っておらず、すぐにZOOXが日本国内を走行するのは不可能ですが、ゆくゆくは一般に普及するかもしれません。

今後は運送用途でも運用?

今回リークされたのはタクシー車両ですが、Amazonの宅配サービスでの運用も視野にいれていると思われます。

現にZOOX社CEOのアイシャ・エヴァンス氏は、「ZOOX社は自動運転タクシーサービスのあらゆる分野を扱うことが目標で、最終的には荷物運送業にも進出する可能性がある」と語っています。

荷物の受け取り方法やセキュリティ面への対応など、課題は多岐にわたりますが、仮に運送業への導入が決定されれば、既存の運送業界への打撃は凄まじいものになるでしょう。

また、他社に対しての車両レンタル事業にも着手していく可能性は十分に考えられます。

これまで共存関係にあったAmazonと運送業界でありますが、自動運転タクシーが普及すれば、両者の対立は避けられそうにありません。

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日本国内の自動運転タクシーは?

JPN TAXI(自動運転車両)

実は日本でも自動運転タクシーの計画は進行しています。

ティアフォー、Mobility Technologies、損保ジャパン、KDDI、アイサンテクノロジーの5社が共同で行っており、「西新宿地区のスマートシティ化推進に向けた連携協定」を締結しています。

2020年11月には、自動運転システムを導入したJPN TAXI車両を公道で走行させるサービス実証を、東京の西新宿エリアで実施しています。

日本で無人自動運転をするためには、近年導入が進んでいる通信技術「5G」が必須とのこと。従来の4Gの場合、信号伝達に遅延があった場合危険とのことで、運転手が必要だといいます。

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