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検証!プロパイロット2.0は首都高速や夜のカーブの多い高速道路で手放し自動運転できるのか?
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2019年9月~発売の新型スカイラインに搭載

2019年7月に日産は、世界初の運転支援技術「プロパイロット 2.0」を搭載した新型スカイラインを発表、同年9月から発売となりました。
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MOBY編集部では、進化したプロパイロット2.0について、読者が知りたいことをリサーチ、その結果次の2つが検証ポイントとなりました。
「プロパイロット 2.0」検証ポイント
① カーブが多く交通量も多い首都高速で使えるのか?
② 夜間のカーブの多い高速道路で使えるのか?
①については、首都高速5号池袋線、護国寺入口からC1環状線を通り、3号渋谷線へ向かうルートでテスト。②については東名高速上り、足柄SAから御殿場の山を越えるルートでテストしてみました。
「プロパイロット 2.0」をおさらい

「プロパイロット」とは、2016年、日産 セレナに初搭載された「高速道路同一車線自動運転技術」。「自動運転」はレベルが1~5まであり、プロパイロットはレベル2の「部分自動運転」に該当します。レベル3は「条件付き自動運転」となり現時点の法制度では公道を走ることができません。
2016年に搭載された「プロパイロット」は、運転支援が機能している間、ハンドル操作はシステムが行いますが、ドライバーはハンドルから手を離せない仕様となっています。仮に手をハンドルから離すと10~15秒程でアラームが鳴り、ハンドルを握らないと運転支援システムが解除となります。

2019年7月発表の新型スカイラインに搭載された「プロパイロット 2.0」は、次の2つの機能が大きなバージョンアップポイントとなります。
① ハンズオフ運転支援
一定の条件下で、ハンズオフ=ハンドルから手を離しての運転ができるようになりました。その条件とは、搭載されるカーナビの3D高精細地図データが整備された中央分離帯のある高速道路を制限速度内で走行していること、となります。
また「360度センシング」は最新の高性能化されたセンサーによって白線、標識、周辺車両を360度検知することができるようになったのも、ハンズオフ運転支援が実現できるようになった大きな要因です。このセンシングには、7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーが使用されています。
料金所などで車線がなくなるときは、前もってハンドルを保持するようにアラート。料金所にさらに近づくとステアリング制御が中止され、ドライバーによる手動運転へと切り替えらます。
② 複数車線走行に対応、車線変更支援が付いた。
2.0が付かない「プロパイロット」は高速道路の“同一車線”上を走行していることが作動の条件でした。「プロパイロット 2.0」では“複数車線”にバージョンアップ。前方に遅い車があると追い越しをドライバーにシステムが提案、ドライバーがそれを承認すると、システムがハンドル操作をして追い越しをします。このとき、ドライバーはハンドルを握っておく必要があります。また、ナビのルートガイドに沿った分岐、出口での車線変更支援も備わっています。(本線への合流はドライバーが100%運転)これも、ドライバーがハンドルを握っている必要があります。さらに、ドライバーの任意のタイミングでの車線変更にも対応しています。

それでは、プロパイロット2.0の高速道路での2つの検証結果を動画でまとめました。ご確認ください。
【検証①】交通量の多い首都高速
【検証②】夜のカーブの多い高速道路
メーターパネル内の運転支援情報表示に注目してください。青になるとハンズオフ可となります。また、追い越し支援にも注目してください。
日産の運転支援技術は世界初多し
検証動画が示すとおり、プロパイロット 2.0は実に安心して使える運転支援技術でした。この世界初の新技術を開発した日産は、プロパイロット2.0以外にも多数の世界初の運転支援システムを市場導入しています。その世界初のシステムを列記します。
2001年 レーンキープアシスト
2004年 車線逸脱警報
2007年 車間距離維持支援システム
2007年 アラウンドビューモニター
2007年 車線逸脱防止支援システム
2010年 後側方衝突防止支援システム
2011年 移動物検知機能
2012年 前方衝突予測警報
2013年 アクティブレーンコントロール
2016年 プロパイロット
振り返れば、なるほど「技術の日産」
撮影・文:MOBY編集部 宇野 智
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- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...