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世界でMaaSは普及しているの?各国の事例まとめ

MaaSのアイコン、グラフィックイメージ
©tiquitaca/stock.adobe.com

近頃、日本でも耳にする機会が多くなっている『MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)』。あなたも気になっていませんか。MaaSはマイカー以外のすべての交通手段を一つのサービスと扱い、スムーズにつなぐ新しい移動の考え方です。

スマートフォン1台を使えるならば、アプリで交通手段やルートを検索し、利用手続きや運賃料金の決済ができるシステムを築ける強みがあります。しかし、MaaSは世界でどこまで普及しているのでしょうか。

今回は、MaaSの普及について取り上げます。MaaSを実用化している各国の事例を紹介。あなたの身近にもMaaSが普及する時代が迫っているのです。ぜひ、参考にしてみてください。

MaaS世界初の事例はフィンランド

ヘルシンキ、フィンランドの画像
©Grigory Bruev/stock.adobe.com

MaaSを世界で初めて実用化した国は、フィンランドです。フィンランドでは以下の問題を抱えていました。

■フィンランドで抱えていた交通課題

  • 「自家用車依存」
  • 「交通渋滞の解消」
  • 「環境汚染」
  • 「高齢化に伴う交通手段の確保」

(参照元)総務省「次世代の交通 MaaS

課題を解消すべく、ベンチャー企業「MaaS Global」はアプリ「Whim」を開発。MaaSを世界で初めて実用化したのです。以下、Whimの特徴を挙げてみました。

■Whimの特徴

  • サブスクリプション(定額料金)制度の採用
  • アプリが提示する最適な交通手段を選択できる
  • 予約から乗車、決済まで一括で利用が可能
  • スマートフォンのアプリ画面の提示で指定した手段を利用できる

(参照元)総務省「次世代の交通 MaaS

定額の料金設定であるサブスクリプションの制度を採用。利用者はそれぞれの利用目的に応じて、月額49ユーロもしくは499ユーロ、あるいは1回ごとの支払いのうち3つの料金プランから選択が可能です。予約から乗車、決済までがアプリ一つで一括手続きを可能としています。

アプリが提示する最適な交通手段を選択。電車やバス、民間タクシー、バイクシェアの利用が可能です。スマートフォンのアプリ画面を窓口などで提示するだけで、選択した手段の利用ができます。首都ヘルシンキでのWhimアプリ利用者の調査によれば、公共交通機関を使う人の割合が増えています。Whim開始前の48%から74%と大きく伸びているのです。反面、自家用車の利用割合が40%から20%に減少し、目的であった「自家用車への依存」の解消に近づいています。

MaaSはドイツでも実用化

日没時の中央ベルリンでのパノラマビュー
©frank peters/stock.adobe.com

フィンランド以外の国で実用化したMaaSの事例を紹介します。

ドイツでは、以下のMaaSが既に実用化されています。「自動運転化」を管轄する部署を設置するなど、デジタル化の促進を目的とした取り組みが進められているのです。

■ドイツで実用化されているMaaS

  • 「moovel」(ダイムラー子会社「moovel Group GmbH」が提供)
  • 「DB Navigator」(ドイツ鉄道子会社「DB Vertrieb GmbH」が提供)
  • 「Qixxit」(ドイツ鉄道グループ「QT Mobilitätsservice GmbH」が提供)

「moovel」はダイムラー子会社の「moovel Group GmbH」が提供しているサービスです。さまざまな規模の交通機関やモビリティサービスと提携し、利用者のニーズに適したサービスの提供を取り組んでいます。

moovelアプリは、現在地から目的地までのルート検索や交通手段の選択、アプリ内で決済できる仕組みを備えています。アプリ内決済は「PayPal」「クレジットカード」の使用が可能です。

「DB Navigator」「Qixxit」はともにドイツ鉄道のグループから誕生しているシステムですが、それぞれ状況が異なります。

「DB Navigator」は、「DB Vertrieb GmbH」により2009年から提供されているサービスです。サービス開始後、段階的に機能を拡張し、現在はドイツ鉄道を含めた複数の公共交通機関の乗車券を取り扱っています。乗車券を電子チケットとして販売し、運賃の割引にも対応。加えて、ドイツ鉄道グループのカーシェアリングやレンタサイクルも利用が可能で、ワンストップのモビリティサービス提供を重視しています。

「Qixxit」は、「QT Mobilitätsservice GmbH」により2013年から提供されているサービスです。鉄道や長距離バス、航空機を対象とした経路検索サービスとして機能しています。世界各国の航空路を網羅し、ドイツ鉄道のライバル企業の鉄道や長距離バスの予約、決済も可能となっているのです。ただし、DB Navigatorと差別化を図っており、都市部、地域部の公共交通機関は対象外とし、海外への移動や都市間の移動を重視したサービスとして成り立っています。

日本におけるMaaSの事例について

信号待ちの車
©Norman01/stock.adobe.com

日本におけるMaaSの事例を紹介します。現在は、民間企業と各自治体で実証実験が進められています。

■日本のMaaS事例

  • 「my route」(トヨタ自動車)
  • 「setowa」(JR西日本)
  • 「Izuko」(JR東日本・東京急行電鉄)

(参照元1)西日本鉄道株式会社「トヨタと西鉄、マルチモーダルモビリティサービス「my route」を福岡市・北九州市で本格実施

(参照元2)JR西日本「せとうちエリアにおける「観光型MaaS『setowa』」実証実験の詳細内容について

(参照元3)東京急行電鉄株式会社「4月から伊豆で実施 日本初「観光型MaaS」実証実験の Phase1結果報告

my routeは、トヨタ自動車が福岡県福岡市・北九州市で実証実験をしているMaaSアプリです。西鉄グループやJR九州といった公共交通・タクシー・高速バスと連携し、移動ルートの選択肢を検索して提供。予約と支払いをアプリで完結する仕組みです。現在は「Toyota Wallet」に対応し、電子決済の選択肢を拡大させています。イベントやグルメ、観光情報を配信。さまざまなサービスを提供しているのです。

setowaは、JR西日本が主体となり、広島県東部で実証実験をしているMaaSアプリです。setowaの強みは「スケジューラー機能」。現地の観光地や飲食店情報から、旅のスケジュールを作成して経路を自動で案内します。また、「デジタルフリーパス」に対応しており、JR線・バス・船・ロープウェイ・観光施設をアプリ一つでチケット対応しているのです。

IzukoはJR東日本・東京急行電鉄が伊豆エリアで実証実験をしているMaaSアプリです。Izukoの強みは「AIオンデマンド乗合交通の利用が可能」。下田エリアにおいて観光に便利なオンデマンド型タクシーを利用でき、Izukoで予約決済するだけで簡単に使えます。

まとめ

ここまでMaaSの普及について取り上げてきました。以下、簡単なおさらいです。

  • 世界初のMaaS実用化を成し遂げた国はフィンランド
  • ドイツでもMaaSの実用化を成し遂げている
  • 日本でも各地でMaaSの実証実験を試みている

MaaSはフィンランドで世界初の実用化を果たし、交通大国であるドイツでも同様にMaaSの実用化に成功しています。ともに国が掲げた「自家用車依存脱却」「デジタル化」の目的を達成したのです。日本でも現在、各地で進められている実証実験を経て、実用化に向け動いています。

これからもMaaSに注目していきましょう。近い将来、快適な移動ができる社会をあなたは目の当たりにするはずです。

この記事の執筆者
MOBY第3編集部

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