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2022年箱根駅伝は新型ノア/ヴォクシーが運営管理車に登場?歴代管理車も紹介

お正月の風物詩である箱根駅伝は、駅伝ファンだけでなく車好きにとっても注目のイベント。

観戦中によく目にするのは、競技者の約5分前を走り、沿道の観客に選手が近づいていることを知らせる「広報車」、審判員を乗せる「大会本部車」と「大会会長車」、監督を乗せる「運営管理車」、有事の際に対応に当たる「緊急対応車」など。

そのほかにも裏方では、物資搬入や撮影車両など多数の支援車両も運用されています。お正月の一大イベントである箱根駅伝は、それら先導車や伴走車、支援車両によって支えられているといってもよいでしょう。

とくにトヨタが車両供給を務める近年は、珍しい車や新型車が先導車・伴走車として走ることで話題を集めています。

歴史ある箱根駅伝を支えてきた数々の車を振り返りながら、先導車・伴走車にも注目してみましょう。

箱根駅伝初期にはフォード T型も走った!?

フォード モデルT
©Brian/stock.adobe.com

箱根駅伝が始まった1920年は、まだ車が珍しかった時代です。しかし、1928年の第9回の箱根駅伝では、世界初の大量生産車として有名なフォード モデルTをすでに走らせていました。

初代 トヨペット クラウン

日本の大衆車の黎明期にあたる1950〜1960年には、いすゞ ヒルマンミンクス トヨタ トヨペットクラウン、トヨタ パブリカコンバーチブルなどが走り、1973年の第49回からは陸上自衛隊の支援の元、73式小型トラック(三菱 ジープ)が伴走車を務めました。

このように昔から箱根駅伝の運営は、車が重要な役割を担っています。

三菱 JEEP 最終記念車
三菱 JEEP 最終記念車

TV放送が始まった1990年代は三菱が車両提供

三菱 パジェロ

1988年の第64回から箱根駅伝がテレビでの全国放送が開始されると、広告として箱根駅伝の価値が高まります。

なかでも審判長が乗る大会本部車は、トップ集団の前後を走行しており、TV放送にもよく映る車です。大会本部車は、もっとも目立つ箱根駅伝関係車両の花形といえるでしょう。

1989年からは三菱が大会関係車両の提供を務め、三菱 エクリプス スパイダーやエアトレックが先導車として用いられました。三菱の代表車パジェロのほか、デリカスペースギアやシャリオグランディスも伴走車として活躍しました。

三菱 デリカ スペースギア

2004年以降の車両提供メーカーは、リコール隠し問題に揺れた三菱に代わって、ホンダに引き継がれることになります。

2000年代初期はホンダが水素燃料電池車を走らせていた

ホンダ FCX

初代トヨタ プリウスやホンダ インサイトなどのハイブリッドカーが登場し、環境問題が身近なものとして捉えられはじめられたのが2000年代初期。

車両供給を担ったホンダは箱根駅伝で、水素から電気を発生させてモーターを駆動する水素燃料電池車(FCV)を走らせていました。水素燃料電池車が走行する際は水しか出さず、排気ガスが一切出ないため競技者にも優しい車です。

2004〜2008年の5年間にわたって、ホンダは水素燃料電池車であるFCXを冬季公道走行試験を兼ねて大会本部車として走らせ、2009〜2010年はFCXの後継であるFCXクラリティが大会本部車を務めました。

ホンダ FCX クラリティ

当時は、TVに映る先導車や伴走車はホンダが担当し、それ以外の支援車両の提供はあらゆる用途に対応でいるカーラインナップを持つトヨタが担当しています。

表ではホンダの水素燃料電池車やステップワゴン、フリードなどが選手をサポート。裏ではトヨタ ハイエースバン・マイクロバスのコースター・トラックのダイナなどが箱根駅伝の運営を支えていました。

トヨタ ダイナカーゴ

現在の大会車両はトヨタがフルサポート!

初代 トヨタ アクア

2011年以降はすべての大会関係車両をトヨタが供給しています。2011年の大会本部車は前年末に発売されたばかりの3代目ヴィッツ。2012年も発売直後の初代アクアが早くも大会本部車として起用されました。

14代目トヨタ クラウン

翌年2013年の大会本部車を務めたのは、フルモデルチェンジを果たしたばかりの14代目クラウンでした。同年の広報車には、テリー伊藤氏がカラーコーディネートしたピンクのクラウンが起用されています。

初代トヨタ MIRAI

2014年の大会本部車は3代目ハリアー。2015年の大会本部車は燃料電池車の初代MIRAIで、2016年はフルモデルチェンジしたばかりの4代目プリウスが大会本部車です。2017年は、まだ発売前だった2代目プリウスPHVが大会本部車として走りました。

2代目トヨタ プリウスPHV

近年のトヨタは箱根駅伝でスポーツイメージをアピール!

2018年から2021年の大会本部車を務めたのは、TVやSNSでも話題になった世界に2台しかないとされるセンチュリーGRMN。

白いセンチュリーはトヨタの豊田章男社長専用車であり、ナンバーの「18-67」は、トヨタの創設者である豊田佐吉翁氏が生まれた年だとのことです。

3代目トヨタ センチュリーのGRMNモデル

WRC(世界ラリー選手権)参戦復帰が話題になったトヨタは、スポーツイメージのアピールのためか、2018年からはスポーツ色の強いGRモデルを大会関係車両に起用しています。

とくにWRCでマニュファクチャラーズタイトルを獲得した翌年の2019年第95回の関係車両のほとんどがGRモデルの布陣でした。

トヨタ マークX GRMN

2019年の大会会長車はマークX GRMNで、技術総務車がヴィッツ GRMNと、どちらも数百台しか生産されない希少な特別限定車です。監督を乗せる運営管理車にもノア/ヴォクシーのGRスポーツモデルが用いられました。

トヨタ ヴィッツ GRMN

2021年の第97回の大会会長車は、前年12月15日に発売したばかりの2代目MIRAI。そのほかGR ヤリス、ヤリスクロスなどの話題の車に加え、燃料電池車仕様の特別なグランエースも走行させていたとの噂です。

2代目トヨタ MIRAI

2022年の箱根駅伝 第98回大会の車は何になる?

©sportpoint/stock.adobe.com

TV放送が始まってから、箱根駅伝は自動車メーカーの新型車や発売予定車の広告媒体と化しています。それは車両提供という重役を担う自動車メーカーの特権といえるでしょう。

そのおかげで、より排気ガスがクリーンな新型車や水素燃料電池車のような特別な車が起用され、競技者が排気ガスを気にせず走れるのあれば喜ばしいことです。また箱根駅伝は、車好きにとって新年早々新型車が走っている姿を見られる貴重な機会でもあります。

そこで気になるのは2022年の箱根駅伝 第98回大会の車種。今大会での注目は、1月に発売予定の新型トヨタ ノア/ヴォクシーが運営管理車として走るかどうかです。

トヨタに問い合わせたところ、大会前に車両を含む大会運営に関わる情報を開示することは、大会主催者である関東学生陸上競技連盟によって認めていないとのこと。残念ながら、第98回大会の先導・伴走の車種情報は大会当日までおあずけです。

箱根駅伝で用いられる先導車や伴走車は、もう数年先には排気ガスを一切出さない電気自動車へと完全に切り替わることでしょう。そうなれば、箱根駅伝に関わる車の歴史に、また新たなページが刻まれます。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...
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