MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > モータースポーツ > ダカールラリーとは?世界一過酷なレースの歴史とは?│2020年レース結果
モータースポーツ

更新

ダカールラリーとは?世界一過酷なレースの歴史とは?│2020年レース結果

ダカールラリーとは?

ダカールラリーの様子

ダカールラリーとは、「世界一過酷なモータースポーツ」ともいわれるレースで、砂漠や山岳地帯・ジャングルなど、さまざまな条件の路面を突き進む競技のことです。数千キロにわたる移動のため、約2週間もの間キャンプをしながらゴールを目指します。長距離かつ過酷なルート設定で、過去にはドライバーが地雷を踏み亡くなってしまったこともあります。

通称「パリダカ」パリ-ダカール・ラリーは日本で大ブームになった

パリダカの様子

ダカールラリーでよく知られているのが、1979年から始まった「パリ・ダカール」と呼ばれるフランス・パリからセネガル・ダカールまでのコースを走る競技です。しかし、治安の悪化によりパリからダカールのルートが変更され、2009年からはアルゼンチンやペルーなどの南米で行われており、さらに2020年からはサウジアラビアにて開催されるようになりました。

日本では、1987年に三菱パジェロの改造車がパリダカで活躍したことによってブームとなり、その他ヤマハ・ホンダなどの日本企業も参入しました。事故に遭うなど完走できない選手も多い中、日本人では篠塚建次郎選手と増岡浩選手が四輪で総合優勝を果たしたり、菅原義正選手が2019年の大会で最多36回連続出場という世界ギネスに認定されたりと活躍しています。

クラス・グループ

ダカールラリー2輪部門

ダカールラリーには大きく分けて5つの部門があります。

  • 市販車部門(ディーゼルクラス・Cクラス・ガソリンクラス)
  • 改造車部門(ディーゼルクラス・ガソリンクラス・2WDクラス)
  • クアッド部門(四輪バギー)
  • カミオン部門(トラック)
  • 2輪部門(バイク)

市販車部門は年間1,000台以上生産されている市販車両に、ロールケージ(車の横転時に屋根が潰れないようにする装置)などの安全装置をつけた車両によるレースとなっています。一方の改造車部門は、ラリー参戦が目的の改造車によるレースです。

歴史

レース中のイメージ

ダカールラリーの歴史は1978年からスタートしました。2008年に開催場所の治安悪化によって中止となった他は毎年開催されており、2020年で開催42回を迎えました。過去には、当時イギリス首相のマーガレット・サッチャーの息子が参加し、競技中に一時行方がわからなくなったこともあります。

日本人も毎年多く参加しており、総合優勝・部門優勝を果たした日本人も多く、連続出場の記録を持つ選手もいるほどです。2019年のダカールラリーではトラック部門において、日野チーム・スガワラの菅原照仁/羽村勝美組510号車が部門総合9位という結果を残しています。

日本人の活躍

増岡選手

過去の優勝

トロフィー
  • 久保田勝(くぼたまさる)選手(1982年第4回)
  • 石原孝仁(いしはらこうじ)選手(1987年第9回)
  • 浅賀敏則(あさかとしのり)選手(1989年第11回を含む6回)
  • 篠塚建次郎(しのづかけんじろう)選手(1997年第19回)
  • 増岡浩(ますおかひろし)選手(2002年第24回・2003年第25回)

日本人でこれまでダカールラリーを制覇したのは上記の選手です。このうち、篠塚選手・増岡選手は総合優勝、石原選手は改造ディーゼルクラスで優勝、浅賀選手は市販車ディーゼルクラスなどの部門にて6度の優勝、久保田選手はマラソン(現在は廃止)・二輪駆動・バギー・市販車無改造の4クラスにおいて優勝を果たしています。篠塚選手は三菱自動車の社員でもあり、サラリーマンと選手の二足の草鞋を履く生活をしていました。

増岡選手も篠塚選手と同じく三菱自動車の社員であり、ラリードライバーです。2002年・2003年のパリダカで日本人初の2連覇を果たしたことで知られています。

注目された名選手

砂漠を走行中のイメージ

ダカールラリーの最多連続出場25回というギネス記録保持者の菅原義正(すがわらよしまさ)選手は、ダカールラリーにおける日本人を語るうえで外せない選手で、日本人の選手では唯一3部門での出場経験があります。1983年にダカールラリーに初参加し、2019年の1月に行われたダガールラリーにも参加した菅原選手は、2019年4月にダカールラリーからの引退を発表しました。

また、篠塚健次郎(しのづかけんじろう)選手も有名な選手です。三菱の社員ドライバーとして多くのダカールラリーに出場した篠塚選手は1983年にパジェロで初参加し、1997年のパリダカでは日本人として初めて総合優勝を果たしています。

ダカールラリー2020結果

砂漠を走行中のイメージ2

現地時間2020年1月6日(月)に行われたダカールラリーの勝負の舞台は、初のサウジアラビアで、走行距離は約7,900キロメートル、休息日をはさむ全13日間のラリーとなりました。

パリ~ダカールやペルー~チリのように、複数の国・地域を駆け抜けていくこれまでのラリーとは違い、今回はサウジアラビア国内のみ。未知のレースともあって事故により亡くなった方もいるほど非常に困難なレースでしたが、トヨタ・ホンダが大きな結果を残しています。

【トヨタ】総合2位の大健闘

TOYOTA GAZOO Racing

TOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組(トヨタ・ハイラックス300号車)は、首位と10分17秒差の2位で最終ステージに臨み、ステージ優勝を果たしました。しかし総合結果では、わずか6分21秒差で2位となりました。

TOYOTA GAZOO Racing2

参加した4台の合計パンク回数は43回というトラブルが続く中、3台がトップ10という結果のトヨタ。2連覇は叶わなかったものの、総合2位という輝かしい成績を残しました。

【ホンダ】31年振り、二輪部門総合優勝

リッキー・ブラベック選手

ホンダのワークスマシン CRF450 RALLYに乗る、モンスター・エナジー・ホンダ・チームのリッキー・ブラベック選手が二輪車部門の総合優勝を果たしました。ホンダにとって総合優勝は、1989年以来31年振りの快挙です。

ブラベック選手は今回のダカールラリーで5回目となりますが、総合優勝は自身初、さらに4位・7位にもホンダがランクインしています。

リッキー・ブラベック選手2

1986年から4連覇したホンダは1990年に参戦をストップし、2013年に復帰しましたが、そこから優勝を獲得することができない状況が続いていました。しかし今回、31年振り・念願の総合優勝ということで、ホンダにとって非常に大きな勝利をもたらすこととなりました。

総合順位

ランキング

ダカールラリー2020の総合順位、1位から10位までの結果は以下の通りです。

順位チームドライバー/コ・ドライバーマシン
1位BAHRAIN JCW X-RAID TEAMカルロス・サインツ/ルーカス・クルスミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー
2位TOYOTA GAZOO Racingナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメルトヨタ・ハイラックス
3位BAHRAIN JCW X-RAID TEAMステファン・ペテランセル/パウロ・フィウーザミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー
4位OVERDRIVE TOYOTAヤジード・アルラジ/コンスタンティン・ジルソフトヨタ・ハイラックス
5位TOYOTA GAZOO Racingジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロトヨタ・ハイラックス
6位X-RAID MINI JCW TEAMオーランド・テラノヴァ/ベルナルド・グレージョン・クーパー・ワークス・ラリー
7位TOYOTA GAZOO Racingベルンハルト・テン・ブリンク/トム・コルソールトヨタ・ハイラックス
8位SET RACINGマシュー・セラドリ/ファビアン・ルルカンセンチュリー・バギー
9位RACE WORLD TEAMヤシル・シーイダン/クジミチ・アレクシーミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー
10位GEELY AUTO SHELL LUBRICANT TEAMウェイ・ハン/ミン・リャオハンウェイ・モータースポーツ
この記事の執筆者
MOBY編集部 第2グループ

関連キーワード