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カセットデッキでストリーミング再生が可能に!「Cassettify」の最新プロトタイプを入手

スマートカセットテープ「Cassettify」とは?

Cassettify(カセティファイ)とは、カセットテープ再生機器でストリーミング楽曲の再生を可能にする「スマートカセットテープ」です。

世に知れ渡ったのは2018年ごろで、Twitterに最初のプロトタイプを投稿したところ、大きな反響がありました。

同年に開催された「MA プロが選ぶヒーロー賞 IoT部門」で優勝、「MA みんなで選ぶヒーロー賞」では第3位を受賞しています。

発売を望む声もありましたが、開発以外の製造・販売・管理など、量産化にまつわる多岐にわたる対応が困難であるため、残念ながら2021年4月現在において製品化に至っていません。

開発者はUXデザイナーの中田裕士さん

Cassettifyを開発したのは中田裕士(なかだゆうじ)さんで、電気メーカーのデザイン部門でUXデザイナーを勤めている方。

新サービスやスマホアプリのUI考案を担当しており、Cassettifyは仕事と一切関係なく、余暇を使って個人で開発したというから驚きです。

今回は中田さん本人にコンタクトを取ることに成功。直接お話を伺うことができました。

製作期間は2ヶ月

2018年当時のプロトタイプ
2018年当時のプロトタイプ

開発のきっかけは、「もしスマホが発明されていなかったらこの世の中は今どのようになっていたのか、ラジカセやウォークマンのようなハードウェア起点の文化がSpotifyやApple Musicのようなインターネット起点の文化と組み合わさって別の進化をしていたのではないか」という想像をしたことだったといいます。

そこから昔、ラジオとカーステデッキしか搭載していない車で、カセットテープ型のアダプタを介してiPodの曲を聴いていた自身の経験を思い出し、インターネット上の音楽をストリーミング再生するカセットテープ「Cassettify」の構想がまとまりました。

週末の限られた余暇で製作していたため、開発期間は2ヶ月を要したとのことです。

苦労したのは多くの部品をカセットテープという限られたスペースに詰め込むことで、もっとも幅をとっていたのは中央にある3つのギアだったと中田さんは語りました。

Cassettifyの仕組み

3番目のプロトタイプの内部
3番目のプロトタイプの内部
引用:cassettify.com

パーツのほとんどを中国の小売ECサイト「Aliexpress(アリエクスプレス)」で揃えたというCassettifyの内部。

本体にWi-Fi対応のマイコン、充電式バッテリー、磁気ヘッドなどが内蔵されており、最大稼働時間は30-40分程度。充電はサイドに配置されたmicro USB ポートから行います。

仕組みとしては、カセット内のマイコンがインターネット上のラジオにアクセスし、ストリーミング再生したその音声を磁気ヘッドからアナログ信号に変換して出力することで楽曲を聴くことができるというもの。

内部の詳細はCassettifyの公式サイトにて解説されています。

Cassettify公式サイトはこちら

プロトタイプの入手に成功

梱包されているCassettifyのプロトタイプ
今回特別に製作していただいたCassettifyのプロトタイプ

今回譲り受けたのは冒頭で紹介した3番目のプロトタイプ。本記事を製作するために製作していただきました。

ケースに入ったCassettifyの表面
表面
ケースに入ったCassettifyの裏面
裏面

梱包を解くとケースに入ったCassettifyが。

通常であればケース裏面には曲順などを記入する欄があるのですが、Cassettifyでは接続するWi-Fiの情報を記載するための項目が用意されていました。

ケースに入ったCassettifyの横面
サイドにはmicro USBのポートが確認できる

サイドには充電するためのmicro USBポートがありました。充電するためにはケースから取り出す必要があります。

ケースから取り出すとこんな感じ

Cassettifyの表面
表面
Cassettifyの裏面
裏面

ケースから取り出すとこのような見た目。大きさは普通のカセットテープと変わりありません。

表面の右上にはバッテリーに関する情報が記載されており、放電容量と最大駆動時間が確認できます。

Cassettifyの磁気ヘッド
磁気ヘッド

カセットテープと大きく異なる点はサイドのUSBポートと、こちらの磁気ヘッド。

磁気ヘッドは本来、カセットデッキなどの再生機器側に搭載されるパーツで、カセットテープ側はテープが張られています。

パソコンで諸設定をすませる

USBケーブルに接続したCassettify
電源をつけると本体中央が緑色に点滅する

Cassettifyが接続するWi-Fiやストリーミングラジオの設定は、コンピューター上で行います。

まず、Cassettifyの電源を入れ、本体中央が緑色に点滅していることを確認。

この状態のCassettifyは、Wi-Fiアクセスポイントとして機能し、パソコン側からアクセスすることができるようになります。スマートフォンからでも接続可能でした。

Cassettifyの設定画面
Cassettifyの設定画面(パソコン上)

パソコン側からCassettifyに接続すると、ブラウザからWi-Fiやラジオの設定を行うことができます。

iPhone12のテザリングには対応していなかったので、ポケットWi-Fiを使用することに。

Cassettifyに登録されているラジオ局の一覧画面
登録されているラジオ局の一覧画面

あらかじめ200以上ものインターネットラジオ局が登録されており、好みの局を選択できます。また、自分で新たに追加することも可能です。

充電が完了したCassettify
青いランプは充電が完了したことを意味する

設定を済ませている間にCassettifyの充電が完了し、青いランプが点灯したので、早速カセットデッキで聴いてみることにします。

車のカセットデッキで聴いてみた

ジープ チェロキースポーツのインパネ
ジープ チェロキースポーツのインパネ
対応している再生メディアはカセットのみ。CDの再生も不可能。

カセットデッキを搭載した車種は絶滅危惧種で、調達に難航しましたが、幸運にも友人の「ジープ チェロキースポーツ」で検証させてもらうことができました。

Cassettifyをカセットデッキに挿入する様子
しっかりとストリーミング楽曲を再生できた

いざカセットデッキにCassettifyを挿入。楽曲の著作権などの関係で動作している様子をここに掲載することはできませんが、確かに再生することができました。

車内でCassettifyを楽しむにはポケットWi-Fiが必要ですが、FMトランスミッターなどと違って、なにも取り付けていないありのままの状態を保てるのはロマンかもしれません。

とはいえ、現時点だと実用性はFMトランスミッターやBluetoothカセットアダプタの方が勝るでしょう。

カセットウォークマンでも検証

SONY WM-F202(1986年製)
SONY WM-F202(1986年製)を使用した

せっかくなので元々所有していたカセットウォークマンでも使用して見ることに。

結果からお伝えすると、こちらでも聴くことができました。

当然ですが、ポータブルカセットプレイヤーにはシガーソケットはなく、Bluetoothカセットアダプタのようにはみ出すケーブルがはみ出すタイプも使用できません。屋内なのでポケットWi-Fiも不要です。

家庭内の再生機器と相性バツグン!

なので、むしろ車のカセットデッキではなく、ポータブルカセットプレイヤーの方が使用に適していると感じました。

カセットテープ以外の再生メディアがなかった機器で、様々なストリーミング楽曲を気軽に楽しむことができるという点はかなりロマンを感じます。

最新の5thプロトタイプを初公開!

5番目のプロトタイプ
提供:中田裕士さん

2021年4月30日に中田さんが開発したという最新プロトタイプを、MOBYで初公開させていただけることに。

5番目となる最新のプロトタイプでは、基板の構成を見直すことで配線周りがスッキリしています。

基板のみの画像も提供していただいた

中田さん曰く「中国の工場で量産するのは大変そうですが、家内制手工業やキット販売といった方法で市販化できないか試行錯誤している最中です」とのこと。

仮に製品化が実現した場合、中田さんの個人ECサイトにて掲載する予定だといいます。市販化に期待しましょう。

Cassettify公式サイト
中田さんの個人ECサイト

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