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大統領は生涯刑事訴追なし…おそロシアプーチン氏の愛車はもちろん防弾仕様
プーチン大統領とは

プーチン氏は、ロシアの第2代目と第4代目の大統領です。フルネームはウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチンといいます。
プーチン氏が生まれた家庭は、それほど裕福ではなかったようです。また、幼少期は相当な悪童で、学校でも問題児だったとのこと。しかし、それ以降は成績が上がっていき、大学卒業後にKGBのエージェントとなりました。
KGBでは諜報員、いわゆるスパイとして活動し、東ドイツへと赴いたことあると公言しています。
政界へと進出したのは1990年のこと。KGBに就職に辞表を出したプーチン氏は、副市長にはじまり、政府の要職を歴任。2000年に大統領代行を経て、正式に大統領へと就任。
2008年に一度大統領を退任し、首相職に就任。その後2012年には2度目となる大統領職に再任しました。
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実は日本との関わりが深い
プーチン氏が柔道の八段(黒帯)を所有しているのは有名な話です。始めたきっかけはKGBに入るためにスポーツの実績を持っていることが有利だと聞いたため。
その腕前はかなりのもので、ヨーロッパ柔道連盟名誉会長や国際柔道連盟(IJF)の名誉会長もつとめるほど。「プーチンと学ぶ柔道」という本まで出版しています。
2000年に来日した際、沖縄県で行われた柔道の練習に飛び入り参加し、相手の中学生に投げられるパフォーマンスを披露したことで話題になりました。
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プーチン大統領の愛車は?
プーチン氏が乗っていた公用車と私用車をあわせて紹介!日本では聞き慣れないメーカーの車もありました。
自動小銃「AK-47」で有名なカラシニコフ社が新型EV「CV-1」を開発
ZIL-41052

最初の公用車として採用された車で、運転手含め7人の乗車が可能です。
生産しているZILは、ロシアの大手高級自動車メーカーで、メルセデス・マイバッハやロールスロイスなどと同等のブランド力を持っています。
7.7LのV8キャブレターエンジンを搭載し、最高出力は315馬力。最高速度は2人乗りで190km/hとのこと。トランスミッションには3速ATを採用しています。
現在の中古価格はなんと1,000万円以上します。
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ZAZ ザポロージェツ

ZAZはウクライナの自動車メーカー「ザポリージャ自動車工場」です。ザポロージェツはZAZが1960~1994年まで生産していたミニカーです。
ボディサイズはかなり小柄で最大出力も30PSと、普段のイメージからは想像がつかない車種です。価格は2,200ルーブルで、当時の価値にして80万円ほど。やや高い軽自動車といった価格帯です。
プーチン氏が乗っていたのは1972年式の2代目で、968型と呼ばれるモデル。公用車を除けば、これが初めて買った車とのことです。
ブッシュ元米大統領と会談した際にも乗っている様子が撮影されています。
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メルセデス・ベンツ Sクラス S600 プルマン ガード

大統領公用車として、2度に渡って選ばれた車種です。1度目は3代目のW140型、2度目は5代目のW221型に乗っています。
S600 プルマンガードは、メルセデス・ベンツの最高級セダン「Sクラス」のリムジンモデルで、なおかつそれの防弾仕様です。タイヤ4本すべてが銃撃に遭っても、時速80キロのスピードで30km以上装甲で期すそうです。
価格は1億6,000万円とのこと。開いた口が塞がらない超高級車です。防弾仕様ではない通常の「プルマン」は8,800万円で日本でも発売されました。
ラーダ ニーヴァ

2009年、ソチの別邸にて公開された愛車です。
驚くべきことに、1977年のデビュー以降、フルモデルチェンジをしていません。70年代のデザインが現在もそのまま残っていることから、「生きた化石」と呼ばれることも。
安価で壊れにくく、メンテナンス性も高いという、まさに完璧な車。日本車でいうとスズキ ジムニーのようなイメージです。車両価格は日本円で約70万〜100万円ほど。確かにかなり安価です。
プーチン氏が乗っていたニーヴァのカラーリングは緑と茶色の迷彩柄。フロントに装甲が取り付けられていました。
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アウルス セナート

出典:wikipedia.org Author:kremlin.ru CC 表示 4.0
セナートは、ロシアの国産自動車ブランド「AURUS(アウルス)」の高級セダンです。
プーチン氏が乗っているのは大統領専用車「セナート・リムジン」で、市販モデルよりも前に発表されたモデル。市販モデルと違い、装甲や防弾機能などを備えた要人向け仕様となっています。

セナートの開発を手掛けるのは、「ロシア国家科学研究センター(NAMI)」という国営組織です。
開発や解析、走行テストからスタイリング提案まで、あらゆる領域における開発業務をワンストップで行っており、ロシアが誇る技術が集結しているといっても過言ではありません。
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法改正で一生逮捕されなくなった!?
2020年12月22日にプーチン氏は、大統領経験者を生涯にわたり刑事訴追から免責する法案に署名したとのこと。
この法案によって、ロシアの大統領経験者だけでなくその家族も、生涯の間に犯した罪について、刑事訴追を免責されます。警察官や捜査官による尋問、捜索、逮捕も免れることができるとようです。
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ちなみにこれまでも大統領経験者は、在任中に犯した罪については刑事訴追から免責されていました。
この法案は、2020年夏に承認された憲法改正に伴うもので、改憲によってプーチン氏は、2036年まで現職にとどまることが可能に。同氏は現在68歳なので、このまま何もなければ84歳まで大統領でいることができます。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...