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洗車機コーティングは効果がある?種類や持続時間・メリットなどを紹介

洗車機で行えるコーティングの種類

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車のボディを手軽に清潔・綺麗な状態へ変えられる「洗車機」。普段は「水洗い洗車」もしくは「シャンプー洗車」を利用する機会が多いでしょう。

しかし、お店に設置されている洗車機には、専門店やガソリンスタンド、自動車ディーラーなどで手作業を行うのと同様、“コーティング”施工のメニューが設けられています。水洗い洗車もしくはシャンプー洗車の作業後オプションとして設定されているのもあれば、洗車前に受付を済ませる際、洗車コースの一種として用意されているケースもあるようです。

この項目では、洗車機で用意・設定されているコーティング施工の種類を解説します。大きな分類にわけると3種類の系統が存在するようです。

  • ワックスコーティング
  • 撥水コーティング
  • ガラス系コーティング

【1】ワックスコーティング

1つ目に解説するのは「ワックスコーティング」です。

解説する3つの種類では簡易的なコーティング施工となり、洗車をしたその場から数日~数週間程度、清潔な状態を保つために利用するメニューとなります。

手順は以下の通りです。

  • 水洗い洗車およびシャンプー洗車を行う
  • ワックス液が洗車機からボディ全体へ吹き付けられ、表面に塗りつけられる

洗車作業からワックスの塗り付けまで完了したのち、表面にツヤができて、撥水性による水を弾き飛ばす効果が得られます。

洗車機の機種によりますが、およそ3分程度で作業が終了するため、ドライブスルー式であっても長時間待たされないのが強みとなります。ただし、効果は7日~10日程度と、短期間しかもたないようです。

車好きのオフ会に参加する、あるいは友人と短期の旅行に出かけるのに車を綺麗な状態にしたい、などの理由がある人に向いているコースでしょう。

ワックスコーティングの所要時間・費用など

  • 作業の所要時間:2分~3分程度
  • コーティングの持続期間:7日間~10日間程度
  • 利用料金:700円~1,000円程度

【2】ポリマー系コーティング

2つ目に解説するのは「ポリマー系コーティング」です。

ワックスコーティングよりも一段階高額となるメニューで、強力な被膜を作り上げるポリマー樹脂がボディ表面へ塗り込まれます。水分が滑らかに流れやすくなり、泥などの汚れもつきにくくなるメリットがあるのが強みです。

手順は以下の通りです。

  • 水洗い洗車およびシャンプー洗車を行う
  • ポリマー樹脂が洗車機から車のボディ全体へ吹き付けられる

洗車作業からポリマー樹脂の塗り込みまで完了したのち、ボディには被膜が作り上げられて、水気や汚れから車を守れる状態が作られるでしょう。

ポリマー系コーティングの所要時間・費用など

  • 作業の所要時間:3分~4分程度
  • コーティングの持続期間:1ヶ月程度
  • 利用料金:1,500円~2,000円程度

【3】ガラス系コーティング

3つ目に解説するのは「ガラス系コーティング」です。

今回解説する3種類では高額で高品質な分類のコーティング施工となり、光り輝くボディへ変化させられるのが特徴。ポリマー樹脂よりも上級となる「ガラス系分子」入りのコーティング剤がボディへ吹き付けられます。

手順は以下の通りです。

  • 水洗い洗車およびシャンプー洗車を行う
  • ガラス系分子が配合されたコーティング剤が洗車機から車のボディ全体へ吹き付けられる

メニュー設定の違いにより、何度も洗車機がボディ全体を往復してコーティング剤を吹き付ける方法を取り入れているケースもあります。その理由は、コーティング後のボディ表面に分厚い被膜を作り上げたいのが理由となるようです。

洗車作業からコーティング剤の吹き付けまで完了したのち、ボディには被膜が作り上げられます。時間をかけて施工を行った分、ツヤと輝きがボディ表面に生まれるでしょう。

ガラス系コーティングの所要時間・費用など

  • 作業の所要時間:6分~10分程度
  • コーティングの持続期間:2ヶ月程度
  • 利用料金:2,500円~3,000円程度

車の洗車について詳しく知りたい方はこちら

洗車機のコーティングのメリット・デメリット

©romaset/stock.adobe.com

【メリット】短時間で洗車~コーティングまで完了する

手洗い洗車と手作業でのコーティングを行うと、1時間以上かかってしまいます。時間がない人には、10分~20分で完了する洗車機を利用するメリットは大いにあります。

【メリット】手作業よりも費用が安い

特にガラスコーティングの場合、手作業を専門店に依頼すると5万~10万円近くかかる場合も。2,000円~で施工できる洗車機のガラスコーティングは破格の値段です。

【デメリット】施工ムラができる

洗車機による施工は、車種ごとに違うボディ形状に合わせて、コーティング剤を塗り込むといった細かい作業はできません。コーティングができない部分(施工ムラ)もできるため、車の色や形状によっては目立ってしまう場合があります。

また、施工前に行う洗車の段階においても、洗車機は手作業で洗車するよりも綺麗にはできないので、残った汚れの上からコーティングされてしまう可能性もあります。

【デメリット】繰り返すと洗車キズがつく

コーティングに限らず、洗車機での洗車を繰り返すと洗車キズがついてしまいます。細かな傷だけでなく、円状に白く光ったような傷になり、目立ってしまうことも。

【デメリット】ワックスが窓ガラスに付いてしまうことも

基本的に、全てのボディコーティング剤はガラスには塗布できません。ガラスにはガラス用のコーティング剤を使います。

ワックスがガラス部分に付着してしまうと、カーシャンプーでは落とせなくなってしまいます。サンルーフ車などはじゅうぶん注意しましょう。

また、フロントガラスにコーティング剤が付着すると、くもりが出たり、ワイパーが引っかかる、ビビるなど、雨の日の運転に支障が出る可能性もあります。

洗車機の使い方について知りたい方はこちら

コーティング車に洗車機はNG!

@Tomasz Zajda/stock.adobe.com

コーティング施工をした車を再び綺麗な状態に戻すべく、再び洗車機を利用しようと考える人が多いのではないでしょうか。しかし、車を洗車機に入れるのは止めるべきとの考え方が存在します。

“コーティングを施したし、水を弾いて汚れもつかないから平気”と考えているかもしれませんが、安易に洗車機を使ってしまうと車のボディに重大なダメージを引き起こしてしまうかもしれません。

なぜ、コーティング施工をした車は洗車機を使うのを止めるべきか3つの理由と、例外として洗車機が使える条件を交えて解説します。

【理由1】細かい傷がつく

傷に関してはコーティングを施工する以前に、洗車機を使用する時点でリスクを伴っています。ガソリンスタンドや洗車場に設置されている洗車機の多くは機械内にブラシが備わっており、ボディを撫でるように磨くことで汚れを取り払う仕組みです。

しかし、ブラシがボディ表面に当たると摩擦によって傷がつく可能性があるほか、砂や細かいゴミなどがついたままで洗車機に車を入れていたら、ブラシがボディに傷をつける恐れもあります。

発生した傷は目立つほどではありませんが、猫など動物が引っ掻いたような雰囲気の細かい傷があると、車全体を眺めていて不快に感じるでしょう。せっかく丁寧にコーティングまでしているにも関わらず、残念な気持ちとなるのを避けたいなら洗車機の使用はおすすめできません。

【理由2】撥水性能が低下する

コーティングを施工すれば費用と性能・効果に応じて水を弾き、汚れがつきにくくなります。しかし、恒久に効果を発揮するわけではなくコーティングが徐々にダメージを受けて効果がなくなっていくため、撥水性能も低下していくでしょう。

本来は長持ちするはずのコーティングも、洗車機に入れてしまえばより劣化を早めるのに繋がる可能性があります。理由1と同様、ボディ表面をブラシで撫でる動作が影響しているようです。

【理由3】綺麗にしたのにかえって汚れがつきやすくなってしまう

理由2で述べている撥水性能と同様、洗車機のブラシがコーティングにダメージを与えて、車のボディ表面を覆っていた被膜が削られてしまうのが、汚れの付着を促します

洗車機利用ではあるものの、力を注いでコーティング施工したにもかかわらず汚れがつきやすい状態となるのは無駄な労力となってしまうでしょう。

【補足】コーティングが固まったあとなら洗車機を使ってもOK

ここまでコーティング施工をした車が洗車機を使用するのはNGであると解説してきましたが、例外もあります。コーティング施工が固定されたあとであれば、洗車機を使ってもOKです。

施工してから1ヶ月程度の時間を要するものの、コーティング剤をボディ表面へ固定できれば洗車機の水やブラシにも耐えられる性能を有しています。コーティングを施工して間もない時間で洗車機を使うのは避けるのが無難ですが、時間が経過している状態であれば使用しても問題ないでしょう。

ただし、コーティングの使用有無にかかわらず、ボディへ傷がつく可能性があるのを理解しましょう。大切な愛車であるなら手洗いでの洗車が安心です。

ガソリンスタンドの洗車について詳しく知りたい方はこちら

洗車機のコーティング、こんな人におすすめ

@Anselm/stock.adobe.com

専門店やガソリンスタンドで手作業サービスを依頼する方法が存在しているにもかかわらず、洗車機でコーティングを施す人も一定数いるようです。

どのような人に洗車機のコーティングが向いているのでしょうか。

手頃な価格でコーティング施工をしたい人

“手頃な価格でコーティング施工をしたい人”は、洗車機でのコーティングが向いています。

専門店やガソリンスタンドなどで手作業のコーティングを依頼すると、洗車機より手の込んだ施工ができる反面、費用がかさむ弱点があります。

以下、簡単に手作業でのコーティングの費用例を挙げてみました。

  • ポリマー系コーティング:6,000円~10,000円程度
  • ガラス系コーティング:20,000円~300,000円程度

※メニュー種類、ボディサイズにより異なる

手作業でのコーティングは、効果の持続期間が1年から5年程度と長持ちするのが強み。丁寧で高い性能を得られるメリットがありますが、数十万円もかかるメニューが存在するのも加味しなければなりません。

お試しでコーティングを車に施してみたい、短期間で効果が続いてくれたらOKと考えているなら、洗車機コーティングでも十分でしょう。

自分でコーティング剤を塗るのに自信がない人

“自分でコーティング剤を塗るのに自信がない人”も、洗車機コーティングを使うのに適している人と考えられます。

安上がりなコーティング方法として、自分でコーティング剤を選びDIYで愛車にコーティングを施す方法があります。しかし手先が器用でないなど腕に自信がなく、経験もない人が多いかもしれません。

そのようなケースで、同じ程度の予算で車にコーティングを施したいなら、洗車機コーティングも十分に活用すべき方法となります。

洗車機の利用頻度が多い人

洗車機の利用頻度が多い人も、コーティング施工をするには適しているかもしれません。

水洗い洗車やシャンプー洗車だけでもいいのだけど、もっと車を綺麗な状態に仕上げたいタイミングで、洗車機を通じて簡単にメニュー選択&設定ができるのが魅力。専門店やガソリンスタンドなど、お店の忙しさにも左右されにくいから便利です。

また、待ち時間は要するかもしれませんが当日飛び込みでもコーティング施工ができるのも強みとなるでしょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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