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出動率98%超!救急車到着時間増、東京消防庁呼びかけ。「道譲らん人増えた」の声も
1台で山手線内側エリアの4倍以上の範囲カバー
東京消防庁は、2022年7月19日10時時点での救急車の出動率が98%を超えていることをTwitterで呼びかけました。
非常編成した救急車31台を含む301台で運用しているものの、出動率98%では救急車の空き状況は約6台。
東京消防庁の管轄するエリアの合計面積は約1,700キロ平方メートルとなっているため、空きの救急車1台がカバーしなければならないのは、JR・山手線内側エリアの4倍以上の範囲となります。
車内の熱中症に注意!
入電殺到、通報から到着まで時間を要すと注意
こうした状況で東京消防庁は、通報を受けてから救急車が到着するまでに時間がかかってしまうと注意喚起をしています。
また、119番への入電も殺到しており、電話がつながりにくい状況であることもあわせて投稿。少しでも負荷を抑えるため、病院へ行くか救急車を呼ぶか迷ったときは東京消防庁の救急相談センター(#7119)へ電話するよう呼びかけました。
しかし、東京消防庁の救急相談センターへも電話がつながりにくい状況だと訴える人も多く、逼迫した状況であることがわかります。
「火事ですか?救急ですか?」答え方はわかる?
「救急車に道譲らない人増えた」車の遮音性向上が原因?

また、出動が増えていることに加えて、「救急車に道を譲らない人が増えた」ということもSNSでは話題となりました。
総務省消防庁が公開している資料では、救急車が現場に到着するまでの所要時間の推移を確認することができますが、平成12年では6.1分だった到着所要時間が令和2年では8.9分、約45%増加していることが分かります。
救急車を含む緊急車両の走行を妨害することは道交法違反となるだけでなく、妨害したことが原因で搬送中の患者の治療に支障が生じ、妨害したドライバーの過失などが立証された場合には損害賠償責任が伴います。
「車の遮音性が上がりサイレンの音が聞こえなくなった」という声もありますが、緊急車両のサイレンは「車両の前方20メートル、高さ1メートルの位置において、90~120デシベルであること」と定められていて、これは工場の中や飛行機のエンジンの近くに相当する音の強さ。
遮音性が上がっているとはいえ、これだけ音が強いサイレンが聞こえないのは、カーオーディオ等のボリュームを上げてしまっていたり、聴力に問題がある場合がほとんどであることが多いようです。いずれにしても、緊急車両の走行を妨げても良い理由ではありません。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...