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車の寿命を左右するパーツとは?交換時期から費用まで

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©artegorov3@gmail/stock.adobe.com

車は何万点のもパーツで構成されています。
平均的な使用年数は約14年といわれていますが、現代の車はメンテナンス次第で14年以上乗り続けることも十分可能です。
部品点数の多い車ですが、その中でも定期的に交換の必要な消耗品と、ずっと使い続けるパーツとに分けることができます。

タイヤやバッテリーなどは消耗品にあたりますし、シャシー部分やボディを交換することはあまりなく、一般的に廃車にするまで使い続けることでしょう。
車の寿命は消耗品の定期的な交換や、そもそも車を劣化させないメンテナンスが大切だといえます。

今回は、車の寿命を左右するともいえるパーツの交換時期や費用などに注目し、ご紹介していきます。

エンジンを正常に作動させるためには3つの大切な要素がある

車のエンジン
©Vaceslav Romanov/stock.adobe.com

車はエンジンによって動力を作り出し、タイヤなどで駆動させ、ブレーキによって動力を制御しています。
そして人でいう心臓部分にあたるのがエンジンであり、車の動力はエンジンから発生させている、ということはご存じの方が多いのではないでしょうか。

では、エンジンに最低限必要な三大要素をご存じでしょうか。

エンジンを動かすために必要な要素は、

  1. 良い混合気
  2. 良い圧縮
  3. 良い点火

この3つとなります。

この3大要素をうまく作り出すため、さまざまなパーツが取り付けられてあり、どれか一つでもうまく作動しなければエンジンを動かすことはできません。
では、たくさんのパーツがある中で、エンジンにとって重要なパーツを5つご紹介します。

エンジンを正常に作動させるために必要なパーツ5選

駐車場に描かれている5の数字
©TK6/stock.adobe.com

エンジンオイル

エンジンオイルは定期的に交換しなければならない消耗部品です。
車を所有している方なら当たり前の知識ですが、エンジンオイルの交換を適切な時期に行っていない方は大勢います。

「2ヶ月後が車検の時期だから、車検と同時に交換しよう」
このように考える方は多く、エンジンオイルを交換するときにはかなり汚れている、ということも少なくありません。

また2回に一度のオイルフィルターの交換時期にもかかわらず、交換せず何度も使用している方も多いです。
エンジンオイルやオイルフィルターを汚れたままにしていると、どのような状態になるのかご存じでしょうか。

エンジンオイルはピストンなどの潤滑作用がメインとして挙げられますが、同時にエンジン内の清掃も行っている優れたオイルです。
そのためずっと同じエンジンオイルを使用していると、汚れて真っ黒になります。

つまり、エンジンオイルの汚れは、エンジン内から出てきた汚れだといえます。
エンジンオイルを交換しないということは、エンジン内の汚れが排出されないため、どんどん汚れがたまっていくということです。

汚れたエンジンを掃除するのは簡単なことではありません。
フラッシングオイルという、汚れを洗い流すオイルも存在しますが、汚くなりすぎたエンジンに使用すると、詰まりの原因にもなるので注意が必要です。
汚れが詰まってしまえば、オーバーホールするしか方法が無くなってしまい多額の費用がかかります。

そのような状態にならないためにも、エンジンオイルはこまめに交換すべきだといえるでしょう。

交換時期や費用

交換時期
約3,000㎞~5,000㎞(2回に一度はオイルフィルターを交換)

交換費用
・約3,000円~5,000円(オイルのみ)
・約5,000円~10,000円(オイルフィルターも含めた場合)

スパークプラグ

スパークプラグは混合気を点火する際に必要なパーツです。
プラグに大電流を流し火花を作り、その火花によって混合気に火をつけます。

スパークプラグは大きく「標準プラグ」と「イリジウムプラグ」の2種類が存在し、現在ではほとんどメンテナンスフリーなイリジウムプラグが採用されています。

ひと昔前は標準プラグが主流だったため、定期的な交換が必要でした。
しかし標準のプラグに比べ、耐久力の高いイリジウムプラグの交換時期は10万kmであり、故障もほとんどない優れたプラグだといえます。

またスパークプラグの取り付け本数は、車の気筒数により変わります。
3気筒なら3本、6気筒なら6本と気筒数が増えていくにつれ、プラグの本数も多く必要です。
スパークプラグを知らなかったという方は、まず愛車の気筒数を調べてみましょう。

交換時期や費用

交換時期
・標準プラグ:約2~3万km
・イリジウムプラグ:約10万km

交換費用
・約2,000円~3,000円(標準プラグ1本あたり)
・約3,000円~4,000円(イリジウムプラグ1本あたり)

交換工賃は車種により変化がありますし、プラグの値段も高いものから安いものまで幅広くあるので参考程度に覚えておきましょう。
車によってプラグを取り外す工程が違うので、詳しい費用が知りたければ、整備を頼む予定の整備工場で見積もりを出してもらうことをオススメします。

スロットルボディ

スロットルボディとは、エンジン内に送り込む空気の量を調整しているパーツです。
アクセルペダルと連動しており、ペダルを踏みこむと栓が開き、ペダルを離すと栓が閉まるという仕組みとなっています。

スロットルボディは交換するのではなく、定期的な清掃が必要となります。
理由としては、空気の通り道である栓の回りにゴミがたまり、空気がうまく流れなくなってしまうためです。

ずっと放置し汚れがたまりすぎてしまうと、AT車であるにもかかわらずエンストしてしまう可能性があります。
エンジンはかかるけど、アイドリング時にエンストする症状は、走行距離の多い車に起こりやすいトラブルです。
このような症状が発生した場合には、スロットルボディの汚れを疑いましょう。

エンジン内に空気を送り込むための装置であるスロットルボディの開閉角度はかなり精密です。
見た目ではあまり汚れがたまっていないように見えても、スロットルボディの可動域は狭くなり、さまざまなトラブルに発展してしまうのです。

清掃時期や費用

清掃時期
約5万km

費用
約5,000円~10,000円

清掃時期に関しては乗り方や汚れ具合によって変わります。
きれいにするに越したことはないので、5万kmほどで行うと良いでしょう。

スロットルボディの清掃は自分自身でも行うことができますが、清掃時にはアクセルペダルが元の位置に戻らないようにしておきましょう。
指を入れたままスロットルボディの栓が閉まると、大けがをする恐れがあります。
また、清掃後は学習値のリセット作業も必要となるため、自信がなければ整備工場に頼むことがオススメです。

エアクリーナーエレメントやホース

エアクリーナーエレメントや、エアーの通り道であるホースも劣化や汚れが出てきます。
エアクリーナーエレメントとは、エンジンに送り込む空気の汚れを取り除くフィルターです。

このエレメントが汚れてフィルターにゴミがたまると、空気がうまく流れていかず、アイドリング不調や、加速がもたつく原因になります。

ディーラーでの12ヶ月点検時にはエアーによってエレメントの掃除を行いますが、掃除だけでは取り除くことのできない汚れもあります。
また、湿式のエアクリーナーエレメントは、エアーでの掃除ができないエレメントです。
汚れがひどくなったエレメントは交換するしか方法はありません。
汚れているならば早めに交換しておきましょう。

車の年式が古くなると、空気の通り道である、エアーホースが劣化し破れが発生しやすくなります。
破れやすい箇所としては、エレメントが取り付けられてある前後のホース部分です。

この部分はアコーディオンのようなジャバラ状となっており、仮に破けていたとしても破れを見つけることが難しく、チェックランプがつくまで気づかないことも珍しくありません。
エアーホースが破けると、エンジン内に送り込むはずだった空気が漏れ、各センサーで計測している量に誤差が発生します。
結果、メーター計にチェックランプが点灯したり、アイドリング不調の原因となるのです。

エアクリーナーエレメントの交換時期や費用

交換時期
約3万~5万km(汚れ具合で判断)

費用
約4,000円〜6,000円

エアーホースの交換時期や費用

交換時期
約10万kmもしくは破れた場合

費用
約5,000円〜2万円

エアクリーナーエレメントはあまり高いパーツではないですが、エアーホースの値段は車種によってかなり幅があります。
相場といった形でお伝えするのは難しいですが、高くても2万円ほどあれば交換することができるでしょう。

エアーホースの破れは、目視だけでは見つけられないことが多く、特にホースの裏側などは少し広げ、手の感覚で破れているのかを確認しなければなりません。

ホースは必ず劣化します。
破れる前に交換しておけば、安心して車に乗り続けることができるでしょう。

イグニッションコイル

イグニッションコイルとは、スパークプラグに電気を流す装置です。
スパークプラグが作動するためには大電流が必要になります。

バッテリーからの12Vでは、プラグで火花を作ることができないため、イグニッションコイルによって一時的に大電流を作り出しているのです。

ひと昔前は一つのイグニッションコイルによって作られた大電流を、ディストリピューターという装置によって、各プラグに電流を分配していましたが、近年ではイグニッションコイルが進化、小型化しました。

進化したイグニッションコイルによりディストリピューターが不要となり、各プラグ一つ一つに、小型化したイグニッションコイルを取り付けることができるようになったのです。

プラグごとに取り付けられているイグニッションコイルですが、このパーツも故障する可能性があります。

劣化での故障もありますが、劣化したプラグによって故障する場合もあり、イグニッションコイルが故障してしまうとつながっているプラグは作動しません。
エンジンの動作がかなり不安定となってしまうので、早めの交換を行いましょう。

交換時期や費用

交換時期
約10万km

費用
約2万〜3万円(1本あたり)

簡単に掃除できないエンジンルーム内をきれいに保つことが大切

洗車中の黄色い車
©Creative Touch/stock.adobe.com

エンジンの調子は車の調子に直結するため、メンテナンスはこまめに行うことが大切です。
車の心臓ともいえるエンジンが汚れてしまった場合、汚れを落とすのは難しく、また取り付けられてあるパーツが故障した際、交換するのも大変です。

エンジン内の汚れには燃焼の際発生したカーボンや、汚れたエンジンオイルに発生するスラッジなど汚れの種類はたくさんあります。
そしてエンジン内の汚れがひどくなると、点火時期のズレや、トルク不足、エンストを起こすなど考えられる症状も多くあります。

このような状態を避けるためには、エンジンオイルや冷却水など定期的な交換を行い、エンジン内に汚れを残さないことが長く乗り続けるうえで重要です。

エンジンを冷却する作用を持つラジエーターも定期的な点検を

ラジエーターの交換
©chiew/stock.adobe.com

車の動力源であるエンジンも大切ですが、エンジンをオーバーヒートさせないための装置であるラジエーターも車にとって重要なパーツです。
ラジエーターは、エンジン内を循環した高温の冷却水を走行風で冷ます役割をもちます。

温度が高いということはそれだけ圧力が高いということでもあり、エンジンから戻ってくる側に取り付けられてあるラジエーターサイドタンクには、とても高い圧力がかかります。
このことから、経年劣化によってひび割れを起こしてしまい、結果水漏れの原因となるのです。

走行距離の多い車では、ラジエーターの劣化状態を確認することで、今後オーバーヒートを起こす可能性を減らすことができます。
ラジエーターの水漏れは、定期的な点検を行わないと見つけることができません。
そろそろ車が古くなってきたと感じている方は、一度ラジエーターの状態を確認しておくことをオススメします。

交換時期や費用

交換時期
約10万kmまたは故障した場合

費用
約2万~10万円以上

費用に関しては、ラジエーター本体の値段によって大きく幅があります。
軽自動車のラジエーターは普通自動車に比べ安くなりますし、リビルト品を使用するのか新品を使用するのかでも費用はかなり差があります。

しかし費用が高いからと交換を後回しにせず、劣化が現れているのであれば早めに交換しておきましょう。
エンジンを壊してしまえばもっと高額な請求が待っています。

一箇所に負荷がかかり続けいていると他の部分も傷んでくる

道路上の赤い警告サイン
©naypong Studio/stock.adobe.com

たった一つのパーツが壊れかけていても、現状で走ることができるならば修理を後回しにしがちです。
しかしパーツ一つ一つには車を正常に作動させる役割があります。
パーツ一つの不具合が他のパーツに大きな負荷をかけているかもしれません。

例えばオルタネーターが経年劣化により弱っていたとしましょう。
すると発電能力が下がり、本来オルタネーターで行っていた電気供給を、バッテリーで行わなければならなくなります。
長期間放置してしまうと、バッテリー上がりなどのトラブルにつながるのです。

必要以上に負荷がかかりすぎたパーツは故障する可能性もあり、良い状態とはいえません。
たった一つのパーツを交換しなかっただけで、多額の修理費用が発生することにもなりかねないので、壊れたパーツがあればすぐに交換や修理を行いましょう。

意外とできていないオイルや水回りの定期的な交換

クーラントで満たされる自動車エンジン
©waku/stock.adobe.com

車のエンジンオイルは定期的な交換が必要です、とディーラーや整備工場、ガソリンスタンドやカーショップなど、車を扱う店では当たり前のこととしてお客さんに伝えています。
しかし、オイルや水回りの消耗品をきちんと交換できていない方は意外と多くいます。

確かに、少しくらい時期が過ぎてもすぐに車が壊れることはありません。
しかしそれが何度も行われた場合どうでしょうか。

きちんとメンテナンスを行っていればたまるはずのなかった汚れが、エンジン内、もしくはエンジン周辺にたまってきます。
汚すのは簡単ですが、きれいにするのはとても大変です。

今後、故障の原因になる可能性もあるため、こまめな交換を心がけていきましょう。
下記に定期交換の必要なパーツや目安の交換時期を記載しておきます。

定期的な交換の必要なオイルや冷却水

  • エンジンオイル・・・約3,000~5,000km
  • ミッションオイル・・・約4~5万km
  • パワーステアリングオイル・・・約4~5万km
  • ブレーキフルード・・・約2年~3年
  • デファレンシャル/トランスファーオイル・・・約4~5万km
  • クーラント・・・約2~3年

クーラントに関してはいくつか種類があり、長期間交換する必要のないものも存在します。
交換時期は目安ですが、これらは定期的な交換をすることで、性能の維持や機器の内部をきれいに保つことができます。
長く使用すればそれだけ性能は落ちてきますし、汚れたまま使用し続けると詰まりの原因にもなってしまいます。

ホース内の汚れは取り除くことが難しく、そもそも汚れているかどうかの確認ができません。
細いホースを使用している箇所もありますし、エンジン内の詰まりがひどければ、エンジン本体の交換になってしまうこともあるのです。

車を良い状態にしておくためには定期的な点検が必要不可欠

車のボンネット
©myboys.me/stock.adobe.com

冒頭から何度もお伝えしていますが、車を良い状態で長く乗り続けたいのであれば、定期的な消耗品の交換を行うことが大切です。
それに加え定期的に点検を行うことも重要となってきます。

理由としては劣化が進んでいる箇所を、症状が出る前に発見することができるためです。
車の故障原因は事故などもありますが、劣化しているパーツをそのまま使い続けることで起こります。

例えばラジエーターから水漏れが発生していた場合、劣化に気づかずそのまま乗り続けていると冷却水が極端に減るため、エンジンのオーバーヒートにつながります。

オーバーヒート自体はエンジンのトラブルですが、原因はラジエーターにあるため、エンジンを交換したとしても、故障の原因を解決したことにはならないのです。
ラジエーターを交換しない限り同じトラブルを繰り返すことになり、お金も労力もたくさん必要となります。

そのため定期的な点検で、車全体の劣化状態を把握し修理交換することで、状態の良いパーツを状態の良いままに維持し続けることができます。

点検は自分で行っても構いませんし、できなければディーラーや整備工場へ持って行きましょう。

まとめ

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車の寿命を左右するパーツはたくさんあります。
特にエンジンは車の心臓ともいえるパーツとなるので、壊れてしまえば車を走らせることができなくなってしまいます。

しかしエンジンも大切ですが、その他のパーツも車を走らせるうえでとても重要な役割を持つため、この部品さえ確認しておけば大丈夫というような部品はありません。
どのパーツも大切な車の一部であり、劣化がひどくなれば故障の原因となります。

大切なのは車の劣化状態の把握と、消耗部品の定期的な交換です。
どちらも車を良い状態で維持し続けるためには大切な作業ですが、これらをきちんと行えている方はあまり多くなく、中には次のオイル交換時期がいつなのかを知らない方もいます。

定期点検は人間の健康診断のようなものです。
今まで点検を受けたことがないという方は、一度車の状態を把握するためにも受けてみてはどうでしょうか。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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