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車のレストアとは?定義とメリット・デメリット、オーバーホールとの違いも

レストアの定義とは?

古いものを修理して新品同様の状態へ戻すこと

©Jarek Pawlak/stock.adobe.com

古いものを修理して新品同様の状態に戻すことを「レストア」と呼びます。自動車は(そしてバイクも)工業製品ですから、使用すれば消耗しますし、使っていなくても経年劣化でゴム類・パッキン類は痛みます。

古い車はコンディションが悪い傾向にありますので、それを修理してシャキッとさせようというのが、レストアというわけです。

車におけるレストアは機械の修理だけでなく、シートや内装の補修、外装の再塗装・板金なども含みます。

レストアとオーバーホールの違いは何?

車のエンジンの修理
©AA+W/stock.adobe.com

オーバーホールは機械を修理することを意味し、エンジンやトランスミッション、そしてブレーキなどアッセンブリーパーツに手を入れる必要があります。

例えば車検整備を業者に依頼すると、ブレーキキャリパーは分解されて清掃・部品交換などが行われますが、これもオーバーホールの一種です。

消耗して機能低下・部品破損した機械を本来の状態へ戻すことがオーバーホール、そしてそれらも含めて見た目を徹底的に本来の姿へ戻すことがレストア、と考えると良いでしょう。

旧車の定義は「25〜50年前に発売された車種」

昨今、自動車・バイク界隈では空前の旧車・クラッシックカーブームが巻き起こっています。それと並行するようにして見かけるようになったのが「レストア」という言葉です。

中古車販売サイトや旧車専門店の販売ページを見ると、「フルレストア済み」と表現されている車両があります。

ちなみに、旧車の明確な定義(例えば年式が何年を経過したら旧車というようなもの)はありません。そこで世間で旧車と呼ばれている類の車4車種をあげてそれらの年式を見てみましょう。

メーカー車種発売年式
日産B110サニー GX51970年
いすゞベレット1963年
トヨタ2000GT1967年
ホンダS8001966年

このように見ると、1960年代から1970年代にかけて販売された車種が旧車に該当することになります。実に50年以上前に販売された車種ばかりです。

しかし、これは筆者が考える旧車です。人によってはもっと古い車を旧車として思い浮かべることもあるでしょう。反対に25年(=四半世紀)超えたあたりから旧車なのではという意見もあるようです。つまり人によって定義がまちまちということです。

ホンダ 初代シビックタイプR

ちなみに、EK9型でお馴染みのホンダ 初代シビックタイプRが発売されたのは1997年、愛称「ハチロク」(AE86型)でお馴染みのトヨタ カローラレビン / スプリンタートレノは1983年に発売されています。

レストアの大まかな流れと方法

レストアの大まかな流れは、次のようになっています。

  1. ベース車の選択
  2. ベース車のチェック
  3. 部品の調達
  4. 塗装の剥離・錆び取り・ボディ修正・板金補修
  5. メカニズムの修理
  6. ボディのペイント
  7. 内装の修理
  8. 外装の修理
  9. 仕上げ
  10. 完成!

いざ車を細かくバラしてみたらさらに他にも必要な部品が判明することもありますので、実際には3~7は同時進行ですし、先にボディを仕上げるとなれば、部品が揃うまでの間にボディを仕上げることもあります。

さらには、完成してからすぐにトラブルが起こることもあります。そのため、旧車オーナーは3~10の繰り返しを楽しむと言っても過言ではありません。

レストアのメリット

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程度の悪くなった古いものを復活できる

錆や塗装剥がれにより見すぼらしい姿になったボディ、傷まみれでクラック(亀裂)の入ったダッシュボード、目も当てられないほどに朽ち果てたサスペンションアーム類など、目を背けたくなるようなコンディションの古い車が世に溢れています。

それらがレストアによって復活することとなるのです。それだけも十分価値はあるのですが、もう少し細かく見ていくとより具体的なメリットに気がつきます。

動態保存に貢献できる

世に存在する古い車を良い状態に戻してそれを保存しておくことは「動態保存」とも呼ばれています。

旧車はすでに新車として販売されることのない自動車です。つまり今現在、世の中にある数以上に台数が増えることはありません。そこに付加価値(希少価値)があるのです。

それを良い状態で保つことで、日本に貴重なビンテージ品が存在していることになります。

当時の面影を見ることができる

私たち人間は生き物ですから、時間を巻き戻して過去に戻ることはできません。しかし機械は工業製品であると同時に、修理できるモノですから、レストアが施された車両に当時の面影を見ることができます。

昔乗りたかったけど乗れなかった・両親が乗っていたなど当時の思い出を振り返る人がいれば、若い世代の皆は昔の人がどういう車に乗っていてどのような世界を見ていたのかを垣間見ることができます。言わば、「タイムマシーン」みたいなものです。

レストアのデメリット

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莫大な費用・時間がかかる

国内自動車メーカーの旧車について説明しますと、各自動車メーカーは旧車の純正部品を供給していません。

つまり、レストア車両に装着するパーツを入手するには、数少なく残っている純正パーツを見つける、中古パーツをオークションや個人売買等で入手する、それでも手に入らない場合には自作するなどの方法に限られます。

いずれにしても、現行車のように新品純正パーツを簡単に手に入ることはできないと考えましょう。

仮にパーツが見つかったとしても、車体と同様にパーツ自体にもプレミア価値がつけられていてとても高価な場合も。つまり、パーツ代でコストを持っていかれることになります。

業者によってレストアのウデにバラつきがある

依頼する業者によってレストアの完成度はバラつきます。細かいところまで徹底的にレストアを施す本物の職人や、価格相応でほどほどにこなす人など様々です。依頼先の業者との信頼関係を構築できているか、どの程度にレストアを仕上げたいかの打ち合わせも重要になります。

そしてレストアには大掛かりな設備や技術、そしてパーツ代に工賃などへ支払う対価を十分に支払うことが大切です。決して値引き交渉をせず、気持ちよくレストアしてもらえるようにしましょう。

ちなみに、支払い総額だけ高くて程度が悪いということも往々にあるようです。

例えばボディや内装の塗装は綺麗だけど見えない部分が手抜き塗装・塗り残しの状態になっている、納車されたけど燃調(キャブレター車における燃料と空気の混合具合のこと。キャブレターが採用されている車は本格的な旧車)が濃すぎる、エンジンやトランスミッションが納車後すぐに壊れた、納車されてから自宅に帰るまでにワイヤー類が切れたなど。

プチレストアという選択肢も

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ホワイトボディにした状態からあれこれとパーツを準備して、ボディに手を入れて……などとやることになれば、時間がかかるだけでなくせっかく購入した車になかなか乗ることができません。

それではもったいないから乗りながらレストアしたいという人におすすめしたいのが、プチレストアという選択肢です。

プチレストアはその名の通りちょっとしたレストアのことで、例えば外装部品を再塗装する、ボロボロのシートを張り替えるなど。また、トランスミッションやキャブレターをオーバーホールするのも立派なプチレストアです。

業者に依頼する場合、フルレストアとなると数百万円かかる世界ですが、プチレストアなら50万円以下でできる項目もあります。気になっている箇所を修理・補修するのにどれくらいの費用がかかるのか気になっている人は、一度見積もりを依頼してみましょう。

走らせることに重きを置くなら、まず車検を取るところから

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ボロボロになってしまった旧車をフレッシュな状態に戻して、日常生活にレトロを加えることは、豊かな生活を味わうという意味でも非常に大切なことです。しかしそれと同時に、いろいろな要素で難しいところがあるのも事実。

まず車検を取得して公道を走れる状態にし、日常使い・週末ドライブを楽しみ、少しずつ整備していく選択肢もあります。

サクッと書きましたが、旧車の車検には予想以上の費用がかかると言われていますので、旧車デビューをするためにはいずれにせよ潤沢な資金を用意しましょう。

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中華鍋振る人
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自動車とバイクに関連する記事を書いています。モータースポーツは観戦よりも参戦派。道交法や違反に関する情報を、法律に詳しくない人にもわかりやすく解説しています。
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