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世界のEV販売台数ランキング!アジア勢が大健闘、国産メーカーは?

実は伸び悩む…日本のEV

©Golf_MHNK/stock.adobe.com

世界各国の自動車メーカーがEV化にシフトしている中、日本の自動車メーカーにおけるEV化が、思いのほか停滞しているのをご存知ですか。

海外で、日本車のEV、PHVを含め伸び悩む理由としては諸説あります。例えば、ヨーロッパ諸国のEVに対しての補助金は膨大で日本の比較になりません。

また、日本車の充電対応速度や航続距離などが比較的劣るといわれ、販売が伸び悩んでいるという説もあります。

メーカー別、プラグイン車販売台数トップ10

今回ご紹介するのはアメリカのメディアサイト「EV Sales」に掲載されているEV、PHVなどのモーター駆動で走行する車両の最新メーカー別販売台数ランキングです。

【10位】ヒュンダイ(韓国)

ヒュンダイのロゴ

前回9位からひとつ順位を落とし、販売台数は7万2969台。

ヒュンダイは韓国で最大の自動車メーカーで、子会社に起亜なども抱えています。

ヒュンダイ単体では年間売上台数は世界比較でホンダと同等、起亜を含めたグループ全体の売り上げは、アメリカのGMを抜き世界5位。

【9位】アウディ(ドイツ)

前回21位から大きく増加。販売台数は7万9430台。

アウディE-tronが、2020-2021年テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

現在はフォルクスワーゲンの傘下企業ではありますが、そのネームバリューは今も衰えてはいないようです。

【8位】ボルボ(スウェーデン)

前回16位から大きく増加。販売台数は8万159台。

ボルボは、モーターの自社生産を始めるほどの力の入れようです。スウェーデンの自社工場で生産を行い、販売戦略の中心にしているといっても良いでしょう。

ボルボのホームページでは、1970年代以来電動パワートレーンの分野に野心的に取り組んだとしアピールを行っています。

【7位】ルノー(フランス)

ルノー ロゴ エンブレム

前回13位から大きく増加。販売台数は8万3101台。

ルノーの売り上げは、2020年1月から11月で80%増となったという報告があり、商用EV「カングー」や、コンパクトカーの定番「トゥインゴ」や、新投入の「ゾエ」のEV仕様が好調だったといいます。

そのためメーカーの順位もジャンプアップしたと考えられます。

【6位】上汽通用五菱汽車(中国)

今回初登場ながら、いきなりランクインを果たしたメーカー。販売台数は8万5692台。

世界で10万台販売されたという「宏光ミニEV」という話題の車メーカーです。

上汽通用五菱汽車は、「GM(ゼネラルモーターズ)」「上海汽車」「五菱集団(現:広西汽車集団)」の3社合弁企業です。

一部車種は、中東、南北アフリカにも輸出され、シボレー(GM系)の名前で販売もされるほど世界中に展開しています。

5位メルセデス・ベンツ(ドイツ)

メルセデス・ベンツ ロゴ エンブレム

前回25位からのジャンプアップ。販売台数は8万9624台。

ベンツ初のEVとして、EQCが出たばかりのメルセデス・ベンツですが、PHEVのラインナップもあり、プラグイン車としてはラインナップが多くなっています。

EV補助金の影響を強く受けたメーカーであるとも考えられます。

4位BMW(ドイツ)

前回5位からひとつランクを上げたのがBMW。販売台数は11万6963台。

BMWは、EVのi3やi8などを以前から販売し、ハイブリッドなども販売しているメーカーで、意欲的に電動化を進めている。

そのため、ヨーロッパ勢の自動車メーカーがジャンプアップを果たす中、安定した販売台数を売り上げるBMWは流石と言えるでしょう。

3位比亜迪自動車販売(中国)

BYD ロゴ エンブレム

前回2位からひとつダウン。販売台数は12万6243台。

BYDとも略されるメーカーで、1995年に創業した若い会社ですが、以前は「そっくりさんメーカー」として揶揄されたこともあるメーカー。しかし、電池製造で急成長し、そのシェアを占めるようになりました。

アメリカンドリームならぬ、チャイニーズドリームを体現した会社といっても良いでしょう。

2位フォルクスワーゲン(ドイツ)

フォルクスワーゲン ロゴ エンブレム

前回6位からの上昇。販売台数は13万8290台。

第二次世界大戦より、当時のドイツ国民車計画の一端を担った老舗ブランド。傘下にアウディや、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレーなどを抱えるマンモス企業へと成長しています。

前回6位に甘んじてはいるものの、e-Mobility「気づいたら、もう当たり前のスタイル。」など、日常を意識させるキャッチコピーを冠して販売しています。

1位テスラ(アメリカ)

テスラ ロゴ エンブレム

前回同様にダントツの1位。販売台数は、35万2792台。

世界一の富豪となったCEO、イーロン・マスク氏の会社。EVのモデル3、S、Xを販売し、世界の富豪やセレブからも圧倒的な支持を受ける自動車メーカーです。

番外編:日本メーカーの順位は?

日本の国旗
©railwayfx/stock.adobe.com

冒頭でも述べましたが、順位を見る限りヨーロッパメーカーの伸びがすさまじく、補助金の影響を否定しきれない結果となっています。

また、中国系メーカーの飛躍もあり、日本が遅れをとったと思われても仕方のない結果といえるでしょう。国内メーカーはどんな位置だったのでしょうか。

【14位】 日産

前回7位から大きく順位を落としています。販売台数は4万7110台。
日産が順位を落とした理由はいくつか考えられますが、SUVスタイルのEV「アリア」などの販売を控えている状態です。期待感を持って観察したいところですが、走行距離が海外勢と比較して短いことが気になります。

【16位】 トヨタ

トヨタ ロゴ エンブレム

前回10位からの順位ダウン。販売台数は3万8200台。

トヨタは、ハイブリッド(HV)やPHVをラインナップしていますが、HVにはプラグインが無いため、PHVがカウントされるランキングになっています。

HVが含まれるデータがあれば少し異なる結果になったと思われますが、この結果を見る限りはEV市場で惨敗という結果です。

日本はEV環境の充実が先決

©paulynn/stock.adobe.com

現状EVを取り巻く環境は、一筋縄ではいかないのが現状です。今の日本で無理に電気自動車を購入しても、充電場所や時間の問題に遭遇するでしょう。

特に地方自治体では、充電器の維持や修繕の予算が取れず、充電スポットを撤去する地域もあります。

国主導で、脱ガソリン化を進めるというニュースを聞いた矢先に、筆者が確認した地方新聞でのニュースでしたが、これが現実です。これでは普及を進めようにも、ガソリンを使用するハイブリッドに意識が向かうのも当然です。

しかしながら、海外BEV(バッテリーEV)車両の充電時間が短いのも単純に、バッテリーの充電時の発熱をどのように逃がすか、どの程度まで許容するかという問題もあり、日本は表示スペックが少し守りに入りすぎなのではと思うところもあります。

自動車業界は脱ガソリン化で転換期に

自動車産業は、日本の産業を支える業種のひとつです。車部品だけに限らず、モーター、バッテリー、ブラスチック、縫製、電球、ゴム、さまざまな部品で構成されます。

脱ガソリン化というひとつの目標に向かって時代に対応していくことは、自動車産業界において転換期を迎えているといえます。

日本の各自動車メーカーの技術力で魅力的なEVを生産してくれる事を願います。

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執筆者プロフィール
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