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フォルクスワーゲンで最も売れている製品がCEOの命令で終了に…CO2排出量削減のため
社食人気メニュー「カリーブルスト」が提供終了に

フォルクスワーゲンのCEOであるヘルベルト・ディース氏は、ヴォルクスブルク工場の社員食堂の人気メニュー「カリーブルスト」の提供を終了するよう命じたと海外メディアが報じました。
以前の記事でも紹介していますが、カリーブルストは、カレー粉をかけたソーセージにケチャップをかけて食べる人気メニューで、このレシピに使われるソーセージとケチャップはフォルクスワーゲンが自社の工場で製造する「純正製品」です。
年間に製造されるソーセージの本数は約700万本と、フォルクスワーゲンのどの車種よりも多くの数が生産されている人気製品となっています。
フォルクスワーゲンが自社工場で生産する「VW純正製品」のソーセージ
カリーブルストは、フォルクスワーゲンの工場周辺が小さな村しかなかったことから、工場で働く人たちの食料確保のために生産が開始されました。
1973年からヴォルクスブルク工場の社員食堂で提供が開始され、そのおいしさが話題を呼んで社員食堂以外にもスーパーなどで販売されるように。
純正製品らしく、ソーセージは「199 398 500A」、カリーブルスト向けのケチャップは「199 398 500 B」と部品番号も与えられています。
日本でもVGJ豊橋本社で提供されていた
出典:thinkpeople.volkswagen.co.jp
日本でも、愛知県豊橋市にあるフォルクスワーゲンジャパン本社のレストランで、数量限定で提供されていました。
見てるだけで食べたくなる!ソーセージ工場にハモンドが潜入
人気自動車コメディ番組「トップギア」や「グランドツアー」でおなじみのリチャード・ハモンドさんが、フォルクスワーゲンのソーセージ工場でカリーブルストの製造を体験するドキュメンタリーも公開されています。
健康やCO2排出量削減を理由に提供中止に
しかし、2018年からフォルクスワーゲンの最高経営責任者に着任したヘルベルト・ディース氏は、労働者の健康を守るという目的のために、動物性食品を摂取しないヴィーガン食の導入をはじめたほか、二酸化炭素排出量削減のための取り組みとしてソーセージの原料を提供する30ほどの農場を閉鎖したと報じられています。
カリーブルストの提供終了に対して、かつて同社の監査役を務めたドイツ元首相のゲアハルト・シュレーダー氏はLinkedinで「私がまだフォルクスワーゲンの監査役会にいたら、そのようなことはなかっただろう。」とコメント。
同社工場の社員食堂では、カリーブルストの代替メニューとしてベジタリアン向けの食事が提供されるようです。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 高山 志郎
- 平成元年生まれ、東京都出身。エナジードリンクをよく飲む。バイクやレーシングカートを経て車好きに。あまり人気がない車ばかり乗ってきたため、部品の流用やDIYに詳しくなった。結婚を機に普通の車(マツダ ロ...