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【新型フォルクスワーゲンパサートの重要事項8点】性能・実燃費や試乗での評価は?
目次
40年以上の歴史を持つフォルクスワーゲンパサート

フォルクスワーゲンパサートの初代モデルのデビューは今から40年以上も前にさかのぼる1973年になります。フォルクスワーゲンの看板車種ゴルフの初代モデルが1974年デビューですので、ゴルフより歴史の長い車となります。
パサートの車名の由来

フォルクスワーゲンの車名には、「風」に由来する車名が多くあります。
パサートの車名の由来はドイツ語で「貿易風」からきています。
フォルクスワーゲンの「風」に由来する車名は、メキシコ湾流を意味するゴルフ、地中海に吹き込む熱風の総称を意味するシロッコ、ジェット気流を意味するジェッタなどがあります。
︎フォルクスワーゲンに関する情報はこちらの記事
歴代モデルの中にはアウディと兄弟車のモデルがあった!

1973年発売の初代B1型、1980年発売の2代目B2型はアウディ80と兄弟車でした。エンジンを縦置きにし前輪を駆動する珍しいレイアウトが特徴で、さらに、初代B1型はあの有名人気デザイナー・ジウジアーロがデザインしたといわれています。そのラインナップは2ドア、4ドアのセダンに加え、5ドアやワゴンも追加していき大人気となりました。
3代目、4代目はアウディとの兄弟車関係が解消されていましたが、5代目B5型は、アウディA4との兄弟車関係が復活しました。
6代目B6型からは、同社のゴルフとシャシーなどを共用化し、エンジンも一般的な横置き型に改められました。
︎アウディ・A4に関する情報はこちらの記事
3代目のB3型は日産がサンタナを生産・販売していた
かつてのVWサンタナといえばこういう路線でしたな… pic.twitter.com/zgd04BMgvP
— 植田清吉GX-T (@shakeeach) 2017年2月11日
3代目B3型は、1988年6月にライセンス生産することが日産自動車とフォルクスワーゲンの間で合意、当初は日産サニー・プリンス販売会社から「サンタナ」の車名で販売されていたのは有名な話です。
新型フォルクスワーゲンパサートとは

新型フォルクスワーゲンパサートは、B8型つまりは8代目として2014年にヨーロッパで発売を開始、日本へは翌年の2015年7月より発売が開始されました。
8代目パサートはヨーロッパカーオブザイヤー2015に輝く!
The all new Volkswagen Passat B8 builds on a 40 year tradition. No wonder it was European car of the year 2015. pic.twitter.com/cVzn1yPvhR
— DT Dobie Kenya (@DTDobieKE) 2016年12月1日
新型フォルクスワーゲンパサートは、フォルクスワーゲンの新モジュラー戦略「MQB」に基づいて開発され、シャシーにかかわるパーツの共用化を推し進め大幅なコストダウンが実現しました。その浮いたコストで、最新の先進技術を積極的に採用したといわれています。
新型フォルクスワーゲンパサートは、そのコンセプトと安全性などが評価され、「ヨーロッパカーオブザイヤー2015」を受賞しています。2位のシトロエンC4カクタスに92ポイント差をつけ圧倒的な評価を獲得しました。
新型フォルクスワーゲンパサートのボディは2タイプ
新型フォルクスワーゲンパサート・セダン

新型フォルクスワーゲンパサート・ヴァリアント(ワゴン)

日本で発売されている新型フォルクスワーゲンパサートのボディタイプはセダンとステーションワゴンのヴァリアントの2タイプです。ヨーロッパでは最低地上高を大きく取った4WD車のオールトラックも販売されており、日本での発売が期待されています。
新型フォルクスワーゲンパサートの外装デザイン

新型フォルクスワーゲンパサートの外装デザインは、上級車のフォルクスワーゲンCCやグループ会社でより高級ブランドであるアウディA4に迫る質感とエレガントなデザインが特徴のひとつとなっています。
クーペのような美しいルーフラインをもつセダン

新型フォルクスワーゲンパサートのセダンは、「クラスを超えた圧倒的な存在感」というデザインコンセプトを随所に表現したものとなっています。
まるでクーペのような美しい弧を描くルーフラインと前後ショートオーバーハングとロングホイールベースをより際立たせる切り立ったヘッドライトから一直線にリアに至る鋭く伸びやかなプレスラインが印象的なデザインとなっています。
その立体的な造形は、見る角度や光の当たり具合、影などによりさまざまな表情を見せてくれます。
この彫の深いエクステリアデザインが新型フォルクスワーゲンパサートの特徴でもあり、人気の秘密となっているようです!
ステーションワゴンのヴァリアントは圧倒的な広さを実現

新型フォルクスワーゲンパサートのワゴンであるヴァリアントは、セダンと同様に彫の深い立体的なエクステリアデザインを取り入れながら、ワゴンの機能性を最大限生かすべく圧倒的な広さを実現しています。
その広さは2017年2月現在で、DセグメントはおろかEセグメントを含めたステーションワゴンにおいて、ラゲージ容量No.1(通常時)を確保しているほどです。
新型フォルクスワーゲンパサートの外装のスペック

新型フォルクスワーゲンパサートのエクステリア(外装)のスペックは次の通りです。
新型フォルクスワーゲンパサート・セダン(1.4TSIハイラインの場合) | |
全長(mm) | 4,785 |
全幅(mm) | 1,830 |
全高(mm) | 1,470 |
ホイールベース(mm) | 2,790 |
車両重量(kg) | 1,460 |
新型フォルクスワーゲンパサート・ヴァリアント(1.4TSIハイラインの場合) | |
全長(mm) | 4,775 |
全幅(mm) | 1,830 |
全高(mm) | 1,510 |
ホイールベース(mm) | 2,790 |
車両重量(kg) | 1,510 |
【ここがいい!】
全長4.8m弱、全幅1.8m超の大きさで、Dセグメントに属する新型フォルクスワーゲンパサートですが、MQBの採用により軽量に仕上げられているのが特筆すべきポイントです。
新型フォルクスワーゲンパサートの内装デザイン

新型フォルクスワーゲンパサートの内装デザインは、「静かな空間に流れる上質な時」をテーマに、外装に負けないくらい機能的でスタイリッシュな内装になっています。
斬新かつ人間工学に基づいた内装デザイン

新型フォルクスワーゲンパサートの内装で一際目を引くのが、外装を彷彿する帯のように一直線に一体化されたダッシュボードのエアベントです。中央のアナログ時計から左右に広がるエアベントはスタイリッシュであると同時にワイド感も演出し、室内を広々と感じさせています。
操作性を考慮したエアコンやナビパネルも人間工学に基づいて設計されており、日々の使い勝手を高めているのも見逃せないポイントの一つです。
セダン・ヴァリアントとも余裕の室内空間を実現

新型フォルクスワーゲンパサートは、クラスを超えた広い室内空間を実現しています。
前席はもちろん後席もゆったり快適な空間を確保しつつ、セダンは通常のゴルフバックなら4セットを余裕で積み込めるトランクが、ヴァリアントは通常時で650L、リアシートを倒せば1780Lの巨大ラゲッジルームを有しています。
走れば走るほど良さがわかる強靭かつ快適なシート

新型フォルクスワーゲンパサートのシートはドイツ車らしく長年使ってもビクともしない強靭なシート設計となっています。
そのテストは過酷で、70kgの鉄の塊を使って、10万キロ走行に相当する機械テストを実施。さらにテストドライバーによる1万キロの走行テストを加え、シートが1cmたりとも落ち込めば不合格という厳しい基準をパスした作りとなっています。
新型フォルクスワーゲンパサートの内装スペック
新型フォルクスワーゲンパサートのインテリア(内装)のスペックは次の通りです。
新型フォルクスワーゲンパサート(1.4TSIセダン・ハイラインの場合) | |
室内長 | 1,950mm |
室内高 | 910mm(前席)930mm(後席) |
室内幅 | 1,390mm |
【ここがいい!】
新型フォルクスワーゲンパサートはセダン・ヴァリアントとも余裕の室内空間が魅力となっています。MQB採用による恩恵が、室内空間に顕著に表れているといっても過言ではありません。
新型フォルクスワーゲンパサートの走り(エンジン・足回り)

新型フォルクスワーゲンパサートは、フォルクスワーゲン自慢のTSI(ダウンサイジングターボエンジン)とDSG(デュアルクラッチトランスミッション)により、爽快な走りと経済性を両立しています。
主力は1.4L TSIエンジン!

新型フォルクスワーゲンパサートのセダン、ヴァリアントのメインモデルに搭載されている主力エンジンは、高出力と低燃費を両立した1.4L TSIエンジンです。このエンジンは多くのフォルクスワーゲン車に採用されている同社のメインユニットの一つで、2.5LのNAエンジン並みのパワーを確保しつつ、ハイブリッド車に迫る経済性(実用燃費)が特徴です。
1.4L TSIエンジンのスペック
型式 | CZE |
種類 | 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ) |
総排気量(cc) | 1,394 |
圧縮比 | 10.0 |
kW (PS)/rpm | 110(150)/5,000‐6,000 |
Nm (kgm)/rpm | 250(25.5)/1,500‐3,500 |
燃料供給装置 | 電子制御式 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
搭載グレード
Trendline、Eleganceline、Highline
高性能エンジンとして2.0L TSIエンジンを用意!

新型フォルクスワーゲンパサートのセダン、ヴァリアントのスポーツグレードであるR-Lineには、より強力な2.0L TSIエンジンを用意しています。デュアルインジェクションシステムなど最新技術を投入し、強大なパワー(162kW)を発揮してるのが特徴です。
2.0L TSIエンジンのスペック
型式 | CHH |
種類 | 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ(4バルブ) |
総排気量(cc) | 1,984 |
圧縮比 | 9.6 |
kW (PS)/rpm | 162(220)/ 4,500‐6,200 |
Nm (kgm)/rpm | 350(35.7)/1,500‐4,400 |
燃料供給装置 | 電子制御式 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
搭載グレード
2.0 TSI R-Line
DSGで走りと経済性を両立

新型フォルクスワーゲンパサートのセダン、ヴァリアントのミッションは、フォルクスワーゲンならではのDSGを全車に搭載しています。このDSGは、マニュアルミッションと同様の高い伝達効率を持ち、走りと低燃費に貢献しています。
その変速の速さは0.03秒〜0.04秒と言われており、新型フォルクスワーゲンパサートの爽快な走りを支える秘密の一つになっています。
新型フォルクスワーゲンパサートの走行性能の評判・口コミ

今度クアドリフォリオ ヴェルデを試乗しなくては…
パサートたんもいい車なんだよなぁ…
1.4リッターで150ps。試乗したことあるけど1.4とは思えない走り。コーナーでのくいつきがあってとても良かった。— まりん (@BlueMarine_myg) 2016年6月23日
すごいいい音しますよね!パサートおしゃれでかっこよくて走りも良い、すごく欲しいです(@_@)
— KAGAYAKI (@sky_brass) 2017年10月21日
【ここがポイント!】
2.0TSIエンジンは、途中で追加になりましたので口コミがまだ少なく、1.4LTSIエンジンでの評価になりますが、どのユーザーも1.4Lとは思えない十分なパワーを感じているようです。反面、ターボの効いていない低回転域では車重に対してトルク不足を感じることもあるようです。
DSGに関しては、発進と減速を繰り返すような渋滞時などでは、若干ギクシャクすることもあるようですが、ずいぶん熟成されてきたようです。
新型フォルクスワーゲンパサートの先進装備
新型フォルクスワーゲンパサートは最新の先進装備がたくさん採用されています。その主なものについてご紹介してまいります。

半自動運転に近い制御「オールインセーフティ」

新型フォルクスワーゲンパサートは、「オールインセーフティ」安全に対するコンセプトとして掲げた車づくりとなっています。新型フォルクスワーゲンパサートは、「予防安全」「衝突安全」「二次被害防止」といった3つのステージで危険を回避するべくさまざまな安全装備を盛り込んでいます。
主な先進の安全装備
・プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist”
・渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”
・ポストコリジョンブレーキシステム
・プロアクティブ・オキュパント・プロテクション
・リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
・レーンキープアシストシステム“Lane Assist”
・レーンチェンジアシストシステム“Side Assist Plus”
・ドライバー疲労検知システム“Fatigue Detection System”
・アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)
・9個のエアバッグ
【ここがポイント!】
新型フォルクスワーゲンパサートは、フォルクスワーゲンがいつの時代も変わらず掲げてきた「安全性能は、すべてに優先する」を実現すべく、総合安全制御のコンセプト 「フォルクスワーゲン オールイン・セーフティ」を具現化した車です。
その制御技術は半自動運転に近いものがあるといっても過言ではありません。
新型フォルクスワーゲンパサートの先進装備の評判・口コミ

【clicccar】PHEVのVW・パサートGTEが一部改良でカーナビや安全装備を充実化 https://t.co/TFC1gE57lb #car #bike
— のっといこーる(^≠^) (@hermitage7331) 2017年9月5日
今年はじめ新型カムリハイブリッドを狙ってたけど夏まで待てず、既に安全装備が充実してたパサートにしたけど、その選択は間違ってなかったと新型カムリ発売後の今もそう思う。愛車遍歴的カーオブザイヤーにパサートを選んだおぎやはぎは見る目ある。 https://t.co/GDhZP0A3Gf
— そんぐら (@songla0719) 2017年8月24日
パサートは全グレードに先端の安全装置が付いてるからね
— マタドール (@shink_matadole) 2017年2月12日
新型フォルクスワーゲンパサートの価格

パサートセダン
TSI Trendline | 3,299,000円 |
TSI Eleganceline | 3,799,000円 |
TSI Highline | 4,439,000円 |
2.0TSI R-Line | 4,999,000円 |
パサートヴァリアント
TSI Trendline | 3,499,000円 |
TSI Eleganceline | 3,999,000円 |
TSI Highline | 4,639,000円 |
2.0TSI R-Line | 5,199,000円 |
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...