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トヨタ新型ヤリスクロスvsホンダヴェゼル|SUVライバル車比較

2020年9月に発売開始となったトヨタ新型ヤリスクロスと、ホンダのコンパクトSUV・ヴェゼルを比較。先進安全・予防安全装備の違いや、スペック差などから、車選びのポイントを紹介する。

トヨタ新型ヤリスクロスvsホンダ ヴェゼル おすすめは?

ヤリスクロス プロトタイプ
ヤリスクロス プロトタイプ

トヨタ ヤリスクロスは2020年9月に発売されたばかりの新型コンパクトSUVだ。

ヤリス(旧名ヴィッツ)から派生したクロスオーバーで、トヨタ初の駐車支援システム「アドバンスドパーク」や、駆動力・4WD・ブレーキを最適にコントロールする機能を搭載している。

ヴェゼル TOURING・Honda SENSING(プレミアムクリスタルブルー・メタリック)
ヴェゼル TOURING・Honda SENSING

ホンダ ヴェゼルは2013年から発売されているホンダのコンパクトSUV。現行モデルは2018年のマイナーチェンジを経たもの。近々フルモデルチェンジの噂がある。

トヨタヤリスクロスとホンダヴェゼルのグレードと価格を比較

ヤリスクロスの
グレード
価格ヴェゼルの
グレード
価格
X Bパケ1,798,000円~
※ガソリンのみ
Xガソリン:1,896,000円~
ハイブリッド:2,284,000円~
Gガソリン:2,020,000円~
ハイブリッド:2,394,000円~
Gガソリン:2,113,426円~
HYBRIDハイブリッド:2,505,555円~
Zガソリン:2,210,000円~
ハイブリッド:2,584,000円~
Xガソリン:2,205,093円~
ハイブリッド:2,586,018円~
HYBRID Zハイブリッド:2,760,186円~
RSガソリン:2,520,833円~
ハイブリッド:2,862,037円~
TOURINGガソリン:2,956,800円~

ヴェゼルにはコンプリートモデル「Modulo X」があるが、347万円~なのでヤリスクロスの価格と開きがあるため記載しなかった。

また、ヴェゼルの全グレード名には「HONDA SENSING」が付いているが、今回は省略した。

ヴェゼル HYBRID Z・Honda SENSING(FF)、HYBRID RS・Honda SENSING
ヴェゼル HYBRID Z・Honda SENSING(FF)と、HYBRID RS・Honda SENSING

ヤリスクロスの「G」「Z」と競合するのは、ヴェゼルの「G」「HYBRID」「X(ガソリン/ハイブリッド)」「RS(ガソリン)」といったところか。価格帯としてはヴェゼルの方がやや上にあたる。

トヨタヤリスクロスとホンダヴェゼルのボディサイズを比較

ヤリスクロスヴェゼル
全長(mm)4,1804,330~4,340
全幅(mm)1,7651,770~1,790
全高(mm)1,5901,605
車両重量(kg)1,110~1,2701,180~1,370
定員(人)55

ボディサイズはヴェゼルの方がやや大きい。とはいえ、取り回しで大きな違いがあるわけではないだろう。

トヨタヤリスクロスとホンダヴェゼルの主要装備・注目装備を比較

純正ナビ・オーディオ

ヤリスクロス HYBRID Z(内装色:ダークブラウン)
ヤリスクロス HYBRID Z(内装色:ダークブラウン)

ヤリスクロスには「ディスプレイオーディオ」が標準装備となる。

ナビが欲しい場合は、オプションでトヨタ純正ナビ(110,000円)や、エントリーナビ(66,000円)を選択しよう。

ヴェゼル TOURING・Honda SENSING の内装
ヴェゼル TOURING・Honda SENSING の内装

対して、ヴェゼルの純正ナビ「ホンダインターナビ」はオプションであるし、何も選択しない場合はオーディオも付属しない。

ヴェゼルにはナビを取り付けることを前提として、「ナビ装着用スペシャルパッケージ」を標準装備としている。(エントリーグレードの「G」を除く)

セット内容はリアカメラ、ハンドルのオーディオ操作用スイッチ、ETC車載器など。したがって、ヴェゼルは車体本体価格にプラスしてナビやオーディオの価格を考える必要がある。

ヤリスクロスでCD・DVD・TVを楽しみたい場合は注意!

ヴェゼルのオーディオやナビはCD・DVD再生も可能な機種がある。しかしヤリスクロスは、標準装備のディスプレイオーディオではCD・DVD・TVに対応していない。

ヤリスクロスでCDやDVDを車内で楽しみたい場合、別途CD・DVDデッキをオプション選択する必要がある。

本革シート仕様があるのはヴェゼル

ヴェゼル TOURING 本革シート(ブラウン)、Modulo X専用フロントシート
ヴェゼル TOURING 本革シート(ブラウン)。右はModulo X専用フロントシート

ヴェゼルは「HYBRID Z」「TOURING」で本革シート&専用インテリアが選択できるが、ヤリスクロスに本革シートの用意はない。

ヤリスクロスは最上位グレード「Z」のみ、合皮シートとなる。

ヤリスクロス HYBRID Z(内装色:ダークブラウン)
ヤリスクロス HYBRID Z(内装色:ダークブラウン)

駐車支援機能

ヤリスクロスのアドバンスドパーキング作動例
ヤリスクロスのアドバンスドパーキング作動例

ヤリスクロスは、上から自車を見下ろしたような視界で駐車を支援する「パノラミックビューモニター」に加えて、駐車操作をアシストする「トヨタチームメイト[アドバンスト パーク ]」をオプションで選択できる。(ハイブリッドモデルのみ)

これはハンドル、アクセル、ブレーキ操作を車が制御するもの。駐車スペース付近でスイッチを押し、ドライバーはシフト操作を行うのみでよい。

ハンズフリーバックドア

ヤリスクロスは、両手がふさがっていてもバックドアを開けることができる「ハンズフリーバックドア」がオプションで選択できる。

対象グレードは「Z」「G」のみで、オプション価格は77,000円。

トヨタヤリスクロスとホンダヴェゼルの先進安全装備・予防安全性能を比較

トヨタは先進安全装備「トヨタセーフティーセンス」を、ホンダは「ホンダセンシング」を全車標準装備としている。

以下に、両車の主な安全装備をまとめた。

※◯=全車標準搭載、△=一部グレードではオプション、×=純正オプションなし

ヤリスクロスヴェゼル
アクセル&ブレーキ&ハンドル制御
先行車への追従走行
はみだし抑制
ふらつき検知
衝突軽減ブレーキ
低速時・近距離衝突軽減ブレーキ×
誤発進抑制×
ブラインドスポットモニター
後方ブレーキ支援×
後退時警戒支援
アダプティブハイビーム×

両車オプションで安全性を高めよう

ヤリスクロスの後方安全性をさらに高めるには、ブラインドスポットモニター+リヤクロストラフィックオートブレーキ」をオプションで選択するのがおすすめだ。「Z」であればアダプティブハイビームを追加するとさらに安全。

ヴェゼルでは「リアカメラ de あんしんプラス2(ダブルビュー)」という、運転支援拡張ユニットをオプションを選択するのがおすすめだ。

また、ホンダにおいて「近距離衝突軽減ブレーキ」は、新型フィット以降の新機能であるため、ヴェゼルには今後のモデルチェンジで採用されると思われる。

追従機能はヤリスクロスに軍配。渋滞でも楽ちん

一定速度で走行するとき、加減速やハンドル制御を車が支援してくれる「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」の機能を両車で使うことができる。

前の車の速度に合わせて車間距離を調整してくれるので、ドライバーの負担が減り、事故の原因となる疲れや注意力低下が発生しにくくなり、安全性が高まるというものだ。

ヤリスクロスは全車追従機能付きACCなので、完全停止・再発進もサポートしてくれるのに対し、ヴェゼルにはその機能がない。渋滞時の走行でもドライバーの負担を減らせるヤリスクロスに軍配が上がる。

トヨタヤリスクロスとホンダヴェゼルのエンジンスペックを比較

ガソリン車の比較

ヤリスクロスヴェゼル
排気量1.5L1.5L1.5Lターボ
最高出力
*kW[PS]/rpm
88[120]
6,600
95[129]
6,600
127[172]
5,500
最大トルク
*N・m[kgf・m]/rpm
145[14.8]
4,800~5,200
153[15.6]
4,600
220[22.4]
1,700~5,500
トランスミッションDirect Shift-CVTCVTCVT
駆動方式FF/4WDFF/4WDFF
燃料レギュラーレギュラーレギュラー

1.5Lノンターボガソリン車同士のスペックが近い。後述する燃費も近いので、比較して検討する価値はある。

ハイブリッド車(FF)の比較

ヤリスクロスヴェゼル
排気量1.5L1.5L
最高出力
*kW[PS]/rpm
67[91]
5,500
97[132]
6,600
最大トルク
*N・m[kgf・m]/rpm
120[12.2]
3,800~4,800
156[15.9]
4,600
モーター
最高出力
59[80]22[29.5]
1,313~2,000
モーター
最大トルク
141[14.4]160[16.3]
0~1,313
トランスミッションCVT7速AT
駆動方式FF/E-FourFF/4WD
燃料レギュラーレギュラー

ハイブリッド車は1.5L+モーターと、両車同じ仕様だ。エンジンとモーターのパワーを単純に合計しても、スペックが近い。

唯一異なる点はトランスミッションだ。ヤリスクロスハイブリッドはCVTだが、ヴェゼルハイブリッドは7速AT。

走行フィーリングが気になる場合は、試乗して比べてみよう。

トヨタヤリスクロスとホンダヴェゼルの燃費を比較

ガソリン車の比較

-(km/L)ヤリスクロス/FFヴェゼル/FFヴェゼル
ターボ
WLTCモード(平均)18.8
~20.2
17.8
~18.6
16.4
市街地モード14.4
~15.3
13.4
~14.4
11.7
郊外モード19.7
~21.3
18.3
~19.4
17.0
高速道路モード21.1
~22.5
20.3
~20.9
19.3

1.5Lノンターボガソリン車同士の燃費数値が近い。ヤリスクロスの方がやや良好だが、実燃費では違いはほとんどないだろう。

ヴェゼターボはやや低め。街乗りメインのユーザーにとっては両車1.5Lノンターボの方が魅力的といえる。

ハイブリッド車の比較

-(km/L)ヤリスクロス/FFヴェゼル/FF
WLTCモード(平均)27.8
~30.8
19.6
~21.0
市街地モード29.4
~31.4
17.2
~18.2
郊外モード29.9
~33.5
20.4
~22.0
高速道路モード26.1
~29.0
20.3
~21.9

ハイブリッド車の燃費はヤリスクロスの方が勝っている。

街乗りでも30km/L近い実燃費も期待できるため、ハイブリッドを検討する場合は価格から判断してもヤリスクロスがおすすめだ。

トヨタヤリスクロスとホンダヴェゼルの減税額を比較

ヤリスクロス Z
(HV)
ヴェゼル Z
(HV)
重量税(エコカー減税)22,500円
(免税)
11,300円
(50%減税)
自動車税(グリーン化特例)22,500円
(概ね75%)
15,500円
(概ね50%)
減税額45,000円26,800円

減税割合の最も大きいハイブリッド車における、購入時の重量税・自動車税の減税額を算出したもの。減税率・減税額ともにヤリスクロスハイブリッドのほうが大きい。

ガソリン車の場合、両車ともに重量税、自動車税の減税はない。

トヨタヤリスクロスとホンダヴェゼルのリセールバリューを比較

中古車
©scharfsinn86/stock.adobe.com

コンパクトSUV自体が人気カテゴリなので、両車とも3~5年後のリセールバリューも比較的高い傾向にある。

ヤリスクロスは発売されたばかりの新型車ということで、中古車市場やオークションにほとんど流れていない。インターネットの予想を参考にすると、3年後のリセール残価率の予想は60%前半、5年後は40%前後。

対してヴェゼルの残価率は、3年後のリセール残価率の予想は60%後半、5年後は50%後半。ヴェゼルは中古車市場でも人気車のため、ライバル車と比較しても残価率が高い。

ヤリスクロスについては、実際に中古車が出回るようになってきたら、もっと詳しい情報を更新する。

【まとめ】ヤリスクロスがお買い得。ハイブリッドがおすすめ

項目ヤリスクロスヴェゼル
主要装備WIN!
安全装備WIN!
車両本体価格WIN!
パワートレインDRAW…DRAW…
燃費WIN!
減税WIN!
リセール

1.5Lノンターボガソリン車のスペックや燃費は拮抗するが、総合的に見てヤリスクロスにアドバンテージがある。

ヤリスクロス HYBRID Z(ブラックマイカ×ホワイトパールクリスタルシャイン)
ヤリスクロス HYBRID Z

ハイブリッド車を検討しているのであれば、安全装備や燃費、車両本体価格から判断して、ヤリスクロス「G」「Z」ハイブリッドがおすすめだ。

また、ヤリスクロスは4WD性能も魅力的だ。雪国ドライバーやウインタースポーツを楽しむ人は、チェックしてみよう。

ヤリスクロスのリセールバリューについてはまだ不明だが、ヴェゼルは比較的高い傾向にある。

ヴェゼル TOURING・Honda SENSING(スーパープラチナグレー・メタリック)
ヴェゼル TOURING・Honda SENSING(スーパープラチナグレー・メタリック)

また、ヴェゼルはモデル末期のため、近々モデルチェンジされると見ていいだろう。現在未実装となっているホンダの最新装備も、モデルチェンジで採用される可能性がある。

登場した車の中古車価格はこちら!

最新「ヤリスクロス」中古車情報
本日の在庫数 1707台
平均価格 257万円
本体価格 158~422万円

最新「ヴェゼル」中古車情報
本日の在庫数 3652台
平均価格 213万円
本体価格 89~420万円

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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