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トヨタ RAV4/RAV4 PHV完全情報!グレード構成や人気カラー、スペックなどを解説
トヨタ RAV4とはどんな車?

トヨタ RAV4はクロスオーバーSUVの先駆けとされているモデルで、1989年の東京モーターショーに展示された「RAV-FOUR」を原点としています。
「SUV=オフロード / アウトドア」と考えられていた時代に「アウトドアだけではなく、街乗りでも自由に乗る楽しい車」として「クロスオーバーSUV」の元祖となった車です。

車名の由来は『Recreational Active Vehicle 4Wheel Drive』の頭文字をとったもので、和訳すると「娯楽向きで活動的な四輪駆動の乗り物」。これには、RAV4の開発コンセプトが表れているといえるでしょう。
先代のRAV4の特徴を継承しながらも、幾何学形状の「オクタゴン(八角形)」をモチーフにしたデザインを随所に取り入れ車全体のまとまりを確保。ボディ下部を黒色に統一することで、腰高感を払拭するとともに、より若年層に向けた仕上がりになっています。
また、ワイドボディと19インチの大径ホイール、十分な最低地上高を確保し、よりSUVらしさを強調したスタイリングが与えられました。

初代モデルのみ5ナンバーサイズとなりますが、2代目以後は欧米市場を意識をして大型化。国内でいう3ナンバーサイズへ移行しました。現在では世界約200カ国で販売をされるほど、トヨタの世界戦略車として地位を確立しています。

現在販売されているのは5代目で、2019年に日本市場へと復活。ハリアー並のミドルなサイズ感を持ちながら、ランドクルーザー風のフロントフェイスを携え、オフローダーと都市型SUVを見事に調和させた外装デザインが特徴的です。
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プラグインハイブリッド(PHV)仕様も

2020年6月にはプラグインハイブリッドモデル「RAV4 PHV」が追加設定されています。実はトヨタのSUVにPHVが設定されたのはこの車種が初。
プラグインハイブリッド「THSⅡ Plug-in」はシステム最高出力306PSを発生し、0-100km/h加速は6.0秒と国産SUVでは最速クラスとなる加速性能を誇ります。
TNGAプラットフォーム(GA-K)を採用し、大容量バッテリーを車体中央の床下に搭載することで、低重心化と重量バランスの最適化を実現しています。
RAV4のグレード構成と車両価格
2022年3月時点で販売されているRAV4のグレード(特別仕様車を除く)は以下表のとおりです。
グレード名 | 車両価格(税込) |
---|---|
X | 2,774,000円~ |
Adventure | 3,487,000円~ |
G | 3,447,000円~ |
HYBRID X | 3,374,000円~ |
HYBRID G | 4,029,000円~ |
PHV G | 4,690,000円~ |
一部改良により、RAV4のアドベンチャーにハイブリッドが追加

ボディカラーは新色の「アッシュグレーメタリック×グレイッシュブルー」
トヨタは2021年12月1日、RAV4のグレード「Adventure(アドベンチャー)」にハイブリッド車(E-Four)を追加するとともに、RAV4、RAV4 PHVを一部改良。
さらにRAV4 PHVに特別仕様車「BLACKTONE」が追加されました。
RAV4アドベンチャーの内外装や乗り心地をアッキーナがレポート!
2022年秋頃にも一部改良予定
RAV4 ガソリン / ハイブリッド車ならびにPHVモデルは、2022年秋頃にも一部改良が行われる予定があることが、トヨタディーラーへの取材で明らかになりました。
ボディカラー
ガソリン・ハイブリッドモデル
ボディカラーは、ノーマルタイプと「アドベンチャー(ガソリン車のみ)」によって選べるカラーラインナップが異なります。
査定額が高くなるのは、ホワイトパール系の「ホワイトパールクリスタルシャイン」や、メタリック系の「シルバーメタリック」「グレーメタリック」などでしょう。
モノトーン
カラー名称 | カラーコード |
---|---|
ホワイトパールクリスタルシャイン | (070) |
シルバーメタリック | (1D6) |
アーバンカーキ* | (6X3) |
アティチュードブラックマイカ | (218) |
センシュアルレッドマイカ | (3T3) |
ダークブルーマイカ | (8X8) |
グレーメタリック | (1G3) |
*はアドベンチャー専用モノトーンカラー
ツートーン
カラー名称 | カラーコード |
---|---|
アッシュグレーメタリック(1K6)× アーバンカーキ(6X3)* | (2QU) |
アッシュグレーメタリック(1K6)× グレイッシュブルー(8W2)* | (2TU) |
*はアドベンチャー専用ツートーンカラー
PHVモデル

ボディカラーは、ノーマルタイプと「ブラックトーン」によって選べるカラーラインナップが異なります。
査定額が高くなるのは、ホワイトパール系の「ホワイトパールクリスタルシャイン」や、メタリック系の「シルバーメタリック」「グレーメタリック」などでしょう。 ツートンカラーも黒×白系、黒×シルバー・グレー系が査定額が下がりにくいです。
モノトーン
カラー名称 | カラーコード |
---|---|
ホワイトパールクリスタルシャイン | (070) |
シルバーメタリック | (1D6) |
グレーメタリック | (1G3) |
エモーショナルレッドⅡ | (3U5) |
ダークブルーマイカ | (8X8) |
アティチュードブラックマイカ | (218) |
ツートーン
カラー名称 | カラーコード |
---|---|
アティチュードブラックマイカ(218)× ホワイトパールクリスタルシャイン(070) | (2QJ) |
アティチュードブラックマイカ(218)× シルバーメタリック(1D6) | (2QY) |
アティチュードブラックマイカ(218)× グレーメタリック(1G3) | (2QZ) |
アティチュードブラックマイカ(218)× エモーショナルレッドⅡ(3U5) | (2SC) |
アティチュードブラックマイカ(218)× ダークブルーマイカ(8X8) | (2RA) |
トヨタ RAV4のスペック

ボディサイズ
対象モデル | RAV4 | RAV4 PHV |
---|---|---|
全長 | 4,600~4,610mm | 4,600mm |
全幅 | 1,855~1,865mm | 1,855mm |
全高 | 1,685~1,690mm | 1,690~1,695mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm |
車両重量 | 1,500~1,690kg | 1,900~1,920kg |
乗車定員 | 5人 | 5人 |
パワートレイン
対象モデル | RAV4 | RAV4 PHV | |
---|---|---|---|
エンジン | 直列4気筒 | 直列4気筒 | 直列4気筒 |
排気量 | 1986cc | 2.487L | 2487cc |
最高出力 | 126kW[171PS]/6,600rpm | 131kW[178PS]/5,700rpm | 130kW[177PS]/6,000rpm |
最大トルク | 207N·m(21.1kg・m)/4,800rpm | 221N·m(22.5kg・m)/3,600-5,200rpm | 219N·m(22.3kg・m)/3,600rpm |
モーター最高出力 | – | 前:88kW[120PS] 後:40kW[54PS] | 前:134kW[182PS] 後:40kW[54PS] |
モーター最大トルク | – | 前:202N·m[20.6kg・m] 後:121N·m[12.3kg・m] | 前:270N·m[27.5kg・m] 後:121N·m[12.3kg・m] |
トランスミッション | CVT | 電気式CVT | 電気式CVT |
駆動方式 | FF 4WD | FF 4WD | 4WD |
使用燃料 | レギュラー | レギュラー | レギュラー |
通常モデルは2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドというラインナップ。2.5Lは当時新開発された直列4気筒直噴エンジン「ダイナミックフォースエンジン」で、高速燃焼技術・可変制御システムを採用し、排気・冷却・機械作動時などのさまざまなエネルギーロスを減少させ、熱効率を向上させるとともに高出力を実現しています。
PHVに搭載する新開発プラグインハイブリッド「THSⅡ Plug-in」はシステム最高出力306PSを発生し、0-100km/h加速は6.0秒と国産SUVでは最速クラスの加速性能を誇ります。
歴代モデル
【初代】RAV4:XA10型(1994〜2000年)

1994年に登場した初代モデルは従来のクロスカントリーSUVとは異なる、乗用車をベースとした都市型SUV。ラダーフレームが常識だった従来のSUVとは異なり、モノコックボディ型SUVとして登場しました。すなわち、クロスオーバーSUVの原型となったモデルといえます。
CMキャラクターには元SAMPの木村拓哉さんが起用され、大きな話題を呼びました。
発売から翌年の1995年に5ドアモデルがラインナップされるまでは3ドアモデルのみでしたが、モノコック構造と4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用し、都市型でありながらもオフロード性能も兼ね備えていました。
【2代目】RAV4:XA20W型(2000〜2005年)

トヨタ 2代目RAV4は、欧米をメインターゲットとした世界市場を想定して、ボディサイズが大型化されました。
2003年のマイナーチェンジでは、当初設定されていたMT車や「エアロスポーツ」グレードは需要が低いため廃止に。クロスオーバーSUVブームに乗り始めた「ホンダ CR-V」や「日産 エクストレイル」の台頭もあって、国内におけるRAV4の勢いはデビュー当初より衰えていきます。
また、2代目RAV4が発売された2000年は低排出ガス車認定制度が生まれた年であり、このモデルは初の認定を受けた認定車第1号です。
【3代目】RAV4:XA30W型(2005〜2016年)

トヨタ 3代目RAV4は、2005年11月に国内発売、2006年1月に海外で発売されました。発売当初の国内目標月間販売台数2000台に対し、グローバルな目標年間販売台数は30万台という設定がなされた海外市場を意識したモデルでした。
クロカンを彷彿させる角ばったデザインから、現在の都市型SUVのイメージが持つ丸みを帯びたデザインへと変化。トランスミッションには全車CVTを設定、4WD機構も電子制御式へシフトし、機構面でも現代的になりました。
ちなみに、2013年まで国内で販売されていた高級クロスオーバーSUV「ヴァンガード」は、海外向けRAV4のロングボディを日本向けに逆輸入したモデルです。
【4代目】RAV4:XA40型(2013〜2018年)

トヨタ 4代目RAV4は、日本未発売のモデルです。2013年1月から北米を皮切りに販売がスタート。先代の海外向けボディにラインナップされていたV6エンジンは廃止され、代わりに2.5Lのハイブリッドが加わりました。
2015年のマイナーチェンジでは、現在のトヨタ車共通のデザインアイコンである「キーンルック」を採用したフロントマスクを採用しています。
もともと人気車種のRAV4は、マイナーチェンジを機に販売台数はさらなる好調を重ね、2016年および2017年におけるSUV販売台数は世界一位に輝きました。とくに北米での人気が著しく、米国でもっとも人気のあるトヨタ車に成長しました。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...