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トヨタ新型ハリアーvsスバル フォレスター│SUVライバル車比較
2020年に発売開始となったトヨタ新型ハリアーと、スバルのミドルサイズSUV・フォレスターを比較。いずれもハイブリッド車がラインナップするが、価格差は歴然。車選びのポイントを紹介する。
目次
都市派の新型ハリアーvsアウトドア派のフォレスター
歴代モデルを見ると、ハリアーとフォレスターは正反対の性格をもつSUVと言ってもいいだろう。その流れをくみ、新型ハリアーは都市派SUV、フォレスターはアウトドアユースも大いに想定したSUVである。

新型ハリアーは全高が低く見える、ワイドなクーペスタイルが特徴だ。エレガンスやスマートといった言葉が似合う。

対してフォレスターはスバル珠玉のAWDを標準搭載としていることからもわかるように、アクティブなアウトドアユーザーにも支持されるSUVだ。スクエアボディにタフな印象の外装が特徴だ。
トヨタハリアーとスバルフォレスターのグレードと価格を比較
新型ハリアーが全グレードでガソリン/ハイブリッドの選択ができるのに対し、フォレスターはガソリン専用/ハイブリッド専用のグレードが決まっている。
ハリアーの グレード | 価格 | フォレスターの グレード | 価格 |
– | – | Touring | 2,860,000円~ |
S | ガソリン:2,990,000円~ ハイブリッド:3,580,000円~ | X-BREAK | 2,970,000円~ |
– | – | Premium | 3,080,000円~ |
– | – | Advance | 3,157,000円~ |
G | ガソリン:3,410,000円~ ハイブリッド:4,000,000円~ | – | – |
Z | ガソリン:3,930,000円~ ハイブリッド:4,520,000円~ | – | – |
フォレスターは全てのグレードがハリアーのエントリーグレード「S」のガソリン車に近い価格設定だ。ガソリン仕様を考えているのであれば、新型ハリアー「S」とフォレスター「Touring」「X-BREAK」「Premium」を比較して検討してみよう。
ハイブリッドのフォレスターに乗りたいのであれば「Advance」一択となる。

後述するが、フォレスターのマイルドハイブリッドと、新型ハリアーのハイブリッドシステムはそもそもの目的が異なるため、パワー、燃費性能、価格においても大きく異なる。ハイブリッド仕様を比較する場合は、単純に価格のみで検討せず、自分のカーライフに合った仕組み・燃費性能であるかをチェックしてみよう。
トヨタハリアーとスバルフォレスターの ボディサイズを比較
– | ハリアー | フォレスター |
全長(mm) | 4,740 | 4,625 |
全幅(mm) | 1,855 | 1,815 |
全高(mm) | 1,660 | 1,715~1,730 |
車両重量(kg) | 1,530~1,750 | 1,520~1,660 |
定員(人) | 5 | 5 |
サイズ自体に大きな違いはないが、新型ハリアーの方が全長・全幅が大きく、全高が低いため、ワイドな印象を受けるだろう。立体駐車場はどちらもハイルーフ~ミドルルーフ用に適合する。
トヨタハリアーとスバルフォレスターの主要装備・注目装備を比較
純正ナビ・オーディオ
新型ハリアーはグレード選択時点でトヨタ純正ナビまたはディスプレイオーディオも車両価格に含まれるのに対し、フォレスターは車両選択とは別にナビやオーディオを選ぶことになる。
トヨタの純正ナビ「T-Connect SDナビ」は369,000円(オプション価格参考)。スバルのフォレスター専用ビルトインナビは256,927~264,484円と、トヨタの方が約10万円高い。いずれもApple CarPlayやAndroid Auto対応など、基本機能はほぼ同等だ。
しかし、コネクテッドサービスではトヨタの方が一歩先を行っている。T-Connectではヘルプネットや緊急時のSOS、オペレーターによる店舗案内・予約などが利用できる。
スバルもヘルプネットは利用できるが、本格的なコネクテッド機能「SUBARU STARLINK」はまだフォレスターでは利用できない。
コネクテッド機能は新型ハリアーが一歩リード。ディスプレイオーディオもおすすめ

新型ハリアーの純正ナビは高額だが、コネクテッド機能が充実している。その点にこだわりがなければ、両車とも使える機能はほぼ同じといっていい。
ただし、スマホのカーナビアプリや音楽アプリを車で使うことを前提とするのであれば、新型ハリアーのディスプレイオーディオ搭載車(ナビ非搭載グレード)がおすすめだ。
本革シートは両車オプション扱い

本革シートの選択はどちらも可能。新型ハリアーでは「レザーパッケージ」が「Z」「G」で選択できる。フォレスターでは「Advance」「Premium」のメーカーオプションで本革シートが選択できる。

通常のシートはどちらもグレーと黒を基調とした落ち着いたカラーだが、フォレスターのミドルグレード「X-BREAK」のみ、専用のレッドオレンジステッチ仕様の撥水シートとなり、アクティブなイメージになる。

サンルーフは両車オプション扱い
サンルーフは両車オプションとなっている。フォレスターでは「X-BREAK」を除く全てのグレードで、サンルーフをオプション選択できる。

新型ハリアーはハイグレード「Z」のみで選択可能。こちらはトヨタ初採用の「調光パノラマルーフ」で、サンシェードを開けたままでもガラスの透過程度を調整できるもの。眩しすぎる、暑すぎるときは調光状態に切り替えることで、障子越しのようなやわらかな光を取り入れることができる。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...