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【トヨタ新型クラウン vs キャデラックATS】アメ車と国産の高級セダンを徹底比較
目次
【トヨタ新型クラウン vs キャデラック ATS】徹底比較
トヨタ新型クラウンとはどんな車?
トヨタ クラウン 15代目 G-エグゼクティブ プレシャスシルバー 2018

トヨタ新型クラウンの発売日
2018年6月26日、トヨタは4ドアセダン「クラウン」をフルモデルチェンジしました。
日本を代表する高級サルーンであるクラウン。他の日本車メーカーとは違い、「クラウン」を日本国内限定販売にし、国内ユーザーに照準を定めた設計をするなど、「日本の高級車」という代名詞にふさわしいこだわりが詰まった車です。
トヨタ新型クラウンの開発コンセプト
新しい「日本の高級セダン」として開発されました。「コネクティッドカー」として24時間365日遠隔で走行アドバイスや車両診断が受けられるサービスを搭載する、「トヨタセーフティセンス」という高い安全走行補助機能を備えるなど、最先端の技術をふんだんに注ぎ込んだ車となっています。
トヨタ新型クラウンの特長
・車載通信機DCMを全車に標準搭載し、コネクティッドサービスを充実
・スポーティさと品質をより追求した内外装
・TNGAにもとづく新プラットフォームの採用
・従来の「ロイヤル」「アスリート」「マジェスタ」を廃止し、グレードを一本化
新型クラウンの詳細についてはこちらの記事も
トヨタ新型クラウン フルモデルチェンジ 価格は460万円からで発売!アスリート/マジェスタ廃止に
キャデラック ATSとはどんな車?
キャデラック ATS

キャデラック ATSの発売日
キャデラック ATSは、ゼネラルモータース(以下、GM)が開発したスポーツセダン/クーペです。キャデラックのラインナップではCTSよりも下のDセグメントに当たるモデルです。
2012年1月のデトロイトモーターショーで発表され、同年8月から北米で販売を開始し、13年からは日本市場でも販売が開始されました。キャデラック ATSは、左ハンドル仕様車のみが設定され、日本市場を唯一の例外として右側通行圏のみの販売となっています。
キャデラック ATSの開発コンセプト
キャデラック ATSはセダンとして、そして高級パーソナルカーとして開発されています。そのため、エレガントなスタイリングと安心感を感じることができる乗り心地が持ち味となっています。キャデラックの誇るセダンということで、他のメーカーのセダンとは違う、独特な雰囲気を感じることができます。
キャデラック ATSの特長
・自動ブレーキ警告システム
・レーンキープ・アシスト
・アダプティク・クルーズ・コントロール
・CUE(Cadillac User Experience)
トヨタ新型クラウンとキャデラック ATSの違いは?
両車ともそれぞれトヨタ、キャデラックらしさを最大限に感じることができる一台になっています。
トヨタ新型クラウンは、「コネクティッドカー」として開発され、キャデラック ATSは新時代のラグジュアリーセダンとして、アメリカ車らしい、キャデラックならではのセダンとなっています。
日米のデザイン思想の違い!エクステリア比較
トヨタ新型クラウン
トヨタ クラウン 15代目 RS Advance 2.0L ガソリンターボ

トヨタ クラウン 15代目 RS Advance 2.0L ガソリンターボ

15代目新型クラウン RSのフロントエクステリアは、メッシュタイプのフロントグリルやフロント下部のメッキモールなどで、スポーティさが強調されています。
全体のシルエットは強さと優美さを両立したスポーティセダンらしいスタイル。ボディはタイヤの張り出しを強調することで、低重心でスポーティな骨格を表現しています。流れるようなボディラインが特徴的です。
キャデラック ATS
キャデラック ATS

キャデラック ATS

キャデラック ATSの角ばったシルエットは、キャデラックの意匠が存分に注ぎ込まれています。その一方で、リアビューはセダン以上にエレガントなスタイリングが与えられています。
スポーティさを醸し出しながらも、優雅な雰囲気を保っているスタイリングが魅力的です。
新型クラウンVSキャデラックのこだわり激突!インテリア比較
トヨタ新型クラウン
トヨタ クラウン 15代目 RS Advance 2.0L ガソリンターボ

トヨタ クラウン 15代目 RS Advance 2.0L ガソリンターボ

15代目新型クラウンのコックピットは、適度に囲まれた運転席と開放感の両立により、運転に集中できる居心地のいい空間となっています。
シックで上質なシートは、映画やドラマで見るような、「高級車」のイメージそのものの室内空間を演出。座席に座った際も、どの位置でも圧迫感が少なく開放的な空間を感じられます。包み込まれるような安心感と、ドライブする際の快適さを両立するインテリアと言えます。
キャデラック ATS
キャデラック ATS

キャデラック ATSは、左ハンドル仕様のみの販売となります。運転席はゆったりとしているものの、包み込むような安心感と高級感を感じることができるインテリアとなっています。
フレンチステッチで仕上げたシートやセンターコンソールをはじめ、熟練のクラフトマンシップが隅々にまで貫かれています。そのため、日本の高級セダンとは違った、アメリカ車ならではの贅沢空間を楽しむことができます。
アメ車よりも大きいクラウン?ボディサイズ比較
トヨタ新型クラウン | キャデラック ATS | |
---|---|---|
全長 | 4,910 | 4,680 |
全幅 | 1,800 | 1,805 |
全高 | 2WD:1,455 4WD:1,465 | 1,415 |
ホイールベース | 2,920 | 2,775 |
車両重量 | 2WD:1,690~1,910 4WD:1,820~1,900 | 1,600 |
乗車定員 | 5 | 5 |
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人 |
ボディサイズの違い
トヨタ新型クラウンの方が全長が長く、全体的にキャデラック ATSに比べて少し大きなボディとなっています。どちらも室内空間の快適性を謳っているだけあって、ボディサイズに関しては一切妥協せずに設計した跡が見られます。
比較的、大型のボディが多いアメリカ車ですが、キャラデラック ATSに関してはアメリカ国内だけでなく、欧州などでも販売促進を行っていくためか、扱いやすいボディサイズとなっています。
新型クラウンの方が、両車を並べてみたときの存在感は大きいかもしれません。
快適な乗り心地!エンジンスペック・パワートレイン比較
トヨタ新型クラウン | キャデラック ATS | |
---|---|---|
エンジン種類 | 直4直噴ガソリンターボ | 直4DOHC直噴ターボ |
排気量 | 2.0L | 2.0L |
最高出力 | 180[245]/5,200~5,800 | 203 [276] /5,500 |
最大トルク | 350[35.7]/1,650~4,400 | 400 [40.8] /1,700〜5,500 |
トランスミッション | 8速AT | 6速AT |
駆動方式 | FR | FR |
使用燃料 | ハイオク | ハイオク |
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm |
エンジンスペック・パワートレインの違い
トヨタ新型クラウンとキャデラック ATSの、2.0Lモデルを比較しています。
両車ともターボ搭載のガソリン車ですが、キャデラック ATSの方が最高出力、トルクで優っています。アメリカ車らしい太いトルク、加速性能を感じることができます。対するトヨタ新型クラウンは、アクセルペダルと加速の連動感、快適な走行を支える力強さを感じられるエンジンとなっています。
また以下は、参考までにキャデラック ATSとは排気量の異なる、トヨタ新型クラウンの3.5L、2.5Lのエンジンスペックを掲載しました。
どちらも排気量がキャデラック ATSよりも大きいため、最高出力などの数値もキャデラック ATSより高くなっています。
トヨタ新型クラウン 3.5L ハイブリッド
エンジン種類 | V6直噴ガソリン+モーター |
---|---|
排気量 | 3.5L |
最高出力 | 352[479]/6,600 ※エンジン+モーターの出力合計値 |
最大トルク | 656[66.9]/5,100 ※エンジン+モーターのトルク合計値 |
トランスミッション | マルチステージハイブリッドトランスミッション |
駆動方式 | 2WD(FR) |
使用燃料 | ハイオク |
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm |
トヨタ新型クラウン 2.5L ガソリン
エンジン種類 | 直4直噴ガソリン+ハイブリッド |
---|---|
排気量 | 2.5L |
最高出力 | 240[327]/6,000※エンジン+モーターの出力合計値 |
最大トルク | 521[53.1]/3,800~5,400※エンジン+モーターのトルク合計値 |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD(FR)/4WD |
使用燃料 | レギュラー |
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm |
やはりアメリカ車は燃費で劣る?両車の燃費比較
トヨタ新型クラウン(2.0L) | キャデラック ATS | |
---|---|---|
JC08モード燃費 | 13.4 | 12.2 |
実燃費 | – | – |
[単位]km/L |
燃費の違い
両車を比較してみると、トヨタ新型クラウンの方が燃費性能が高いことがわかります。
アメリカ車という括りで見ても、キャデラック ATSの燃費性能が低いわけでは決してなく、むしろ良いとされる部類です。
しかし、トヨタの最新技術が注ぎ込まれたエンジンの方が、良い燃費性能を発揮できるということです。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...