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トヨタ カローラ ke10
カローラ

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【トヨタ カローラ(KE10型)】2眼メーター搭載のハイ・コンパクト

初代カローラ誕生。1960年代の日本は?

トヨタ カローラ ke10
画像は、初代カローラの最上位グレード・デラックス(KE10-D型)

初代カローラが誕生した1960年代、日本はまさに高度成長期に突入した頃。経済成長率は15%を超え個人消費が大きく拡大した結果、車の需要も大型高級車からファミリー向けとなる小型大衆車へと移行しました。

日産 サニー b10
日産 初代 サニー(B10型)
マツダ ファミリア 1世代
マツダ 初代 ファミリア 1000(輸出仕様車)

そんななか登場したのが、トヨタ カローラ KE10型です。この時期、各メーカーはこぞって1.0Lクラス小型乗用車市場に参入。代表的な車をいくつかあげると、日産 サニーやマツダ ファミリア 1000、三菱 コルト 1000、スバル 1000や日野 コンテッサ 900、ダイハツ コンパーノなど、枚挙にいとまがありません。

ライバルには負けない!専用工場も新設されたカローラ KE10型

トヨタ カローラ ke10
精悍ななかにも若干の丸みを持たせ温かみをプラス
トヨタ カローラ ke10

初代カローラ KE10型がデビューしたのは1966年。需要大の1.0Lクラスに向け、既存モデル パブリカ・コロナの間を埋めるべく誕生しました。目指したのは性能・経済性・快適性の他にもユーザーが求める上昇志向にも応じられる「プラス α(アルファ)を叶える車」であること。既に同年4月に販売されヒットとなっていた日産 サニーを意識し、排気量も100ccアップ。キャッチフレーズを「プラス100ccの余裕」とし、初代カローラ専用の高岡工場も新設されました。

カローラは、その後も日産 サニーとは良きライバルであり続け、昭和の日本を支えた名車となっていきます。残念ながらサニーは2006年販売終了となってしまいますが、カローラは令和となった今もグローバルモデルとして健在。現在でも年間世界販売台数第1位を更新し続けています。

総合バランス抜群!初代カローラの先進的メカニズム

トヨタ カローラ ke10
グレード・スペシャルとデラックスのみサイドモールとホイールキャップが装備
画像
トヨタ カローラ ke10
ウィンカーとテール同色が主流の時代、カローラはテールをオレンジとし視認性をアップ

カローラ KE10型のボディバリエーションは、当初は2ドアセダンのみ。その後4ドアセダン・3ドアバンが追加され、さらに2ドアクーペとなる派生車種・スプリンターも登場しました。

エンジンは1.1L 直列4気筒OHVの新設計となるK型エンジンで、同エンジンはアルミ製シリンダーヘッド・5ベアリング支持のクランクシャフトなど先進的メカニズムで構成されており、さらにエンジン搭載法もキャブ方向に20度傾斜させることで重心と全高の低下を図ったのです。サスペンションでは前輪に国産車初となるマクファーソンストラットを採用。トランスミッションを最先端のフロアシフト・4速MTとすることで、最高出力は60PS、最高速度は140km/hを達成しています。

外装は丸目2灯の精悍なフロントマスク、ボディには若干の丸みを持たせたセミファストバックスタイルを採用。内装では2眼式メーターにセパレートシートとすることでスポーティに仕上げ、他メーカーとの差別化を図ったのです。また、翌年には4ドアセダンとバンに2速ATであるトヨグライドが設定され、1969年には全車1.2L 3K型エンジンへとアップデートされました。

初代カローラは稀少!流通するだけで価値あり

トヨタ カローラ ke10
トヨタ カローラ ke10
ボディ・シートカラーはアポロ神話に因み命名。画像のシートカラーは「アポロレッド」

初代カローラは1970年以前のモデルであるため稀少。市場に流通するだけで、その価値は大きいと言えるでしょう。現在の価格は88万~198万円となっています。(2019年10月時点)

トヨタ カローラ KE10型のスペック詳細

下記のスペックは1966年11月発売のスタンダードのものとしています。

エンジン:直列4気筒OHV(K型)
最高出力:60PS/6,000rpm
最大トルク:8.5kg・m/3,800rpm
ボディサイズ:全長 3,845mm 全幅 1,485mm 全高 1,380mm ホイールベース 2,285mm
車両重量:690kg
トランスミッション:4速MT
駆動方式:FR
乗車定員:5人
新車時車両価格:-

トヨタ カローラ ke10

*本記事の画像は2019年9月にMEGA WEB トヨタ シティショウケースにて開催された新型カローラ・カローラ ツーリング メディア発表会にて撮影

この記事の執筆者
石黒 真理

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