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【トヨタ bB本音の評価】実燃費やカスタムから内装・乗り心地の評判など
トヨタbBってどんな車なの?

出典 : https://ja.wikipedia.org/
カスタマイズされることを前提に開発され、ネッツ(トヨタ自動車が運営するディーラー)専売であり、当初から様々なエアロパーツが世に出される形で登場したトヨタbB。
こういったコンパクトタイプの車は、自動車業界においてはラパンやファンカーゴなどファミリー向け、女性向けに特化して造られるパターンが多い中、このトヨタbBは男性が乗ることを意識したモデルになっています。
いわゆるミニバンではなく、あくまで小型のトールワゴンであり、コンパクトなボディには大き目な15インチの大径タイヤを装着し、どことなくどっしりしたルックスになっています。
bB=音響といわれるくらい、車内音響設備に徹底的に力を入れて作られた車種であり、夜に4つ打ちのハウスミュージックのベース音だけがズンズンズンと外部に漏れるような形で走るbBを、あなたももしかしたら見掛けたことがあるかもしれません。
16年という、比較的長い歴史がありながらも、フルモデルチェンジはわずか2回しかされておらず、初代はヴィッツ、2代目はパッソ/ダイハツ ブーンをベースにされていました。
明確に20代の男性をターゲットとした車はそれまであまりなかったことに加え、箱型のボディ形状から作り上げられる広い室内や見晴らしのよさが評価され、ターゲットだけでなく幅広いドライバーから人気を獲得しました。
bBのベースになった車についてはこちら
初代トヨタ bB NCP3#型(2000年-2005年)

出典 : https://ja.wikipedia.org/
初代bBは、開発にあたり初代ヴィッツをベースにする事が既に決められていました。そのために試作車といったものがつくられず、ヴァーチャルクレイモデルを用いた「フルデジタル設計」で制作されたことも話題になりました。
初代モデル販売開始の翌年、2001年にはピックアップトラックタイプのオープンデッキの追加および限定車なども販売開始。「Z 煌(きらめき)Edition・X Version」や「S Wiseセレクション・ナビスペシャル」など、しばしば個性的な特別仕様車を投入していました。
マイナーチェンジを繰り返した初代bB
販売当初こそ、人気車種となったものの、徐々に販売不振になっていったトヨタbBは、オープンデッキタイプを生産終了したり、マイナーチェンジを繰り返し、サイオンというブランドからxBという社名で海外で販売も開始。
その後も半年から1年に一度のペースで特別仕様車を出しながら、新しいボディに替え、2代目bBへと移り変わって行きます。
2代目トヨタ bB QNC2#型(2005年-2016年)

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初代モデルは、ユーザー自身のカスタマイズを前提に造られたシンプルな形をとっていたbBですが、2代目はプラットフォームが変更になった事からシンプルさは影を潜め、抑揚のある曲面的なデザインになりました。
5ナンバーサイズのショートボディ+ロングホイールベース&ワイドトレッドという事で使い勝手が良くなり、通常遣いは勿論、車中泊にも適するようになります。
それまで特別仕様車として位置づけられていた「煌」シリーズが常設化され、メッキ長サイドモールテープを装備し、紫外線と赤外線をカットする「スーパーUVカット・IRカット機能付きフロントドアガラス」を標準装備することで、中長時間、中長距離の運転にも苦ではなくなりました。
エコカー減税に苦しんだ2代目bB
初代ではあくまで箱的なデザインでしたが、その初代とは良い意味で決別した進化を遂げ、2代目bBは当時としては先進的で迫力のあるデザインと室内装備になりました。派手なヴィジュアルに変えた事が功を奏し、幅広い層の人気を獲得しました。
しかし、せっかく好調なセールスを記録していたトヨタbBは2009年以降に実施されたエコカー減税に、最後の最後まで対象外になった事で、一気に売り上げが低迷。姉妹車として販売していたクーやデックスの販売終了後も粘りに粘ったのですが、ついに2016年で生産終了となりました。
姉妹車についての記事
よくインターネットなどで、ちらほら酷評も見掛ける事もあるトヨタbBですが、実際は初代・2代目共に幅広い層に好評で、車そのものが使えない、といったものよりはライバル車や規制などで淘汰された形で生産終了となったようです。
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- MOBY編集部 第4グループ