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再生エネルギー推進派だったイーロン・マスクが「石油も原発も必要」とコメント、一体なぜ?

EVメーカーテスラのCEOが「石油も原発も必要」

©mmuenzl/stock.adobe.com

老舗EVメーカーテスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、化石燃料の使用とは対極に位置する立場にも関わらず「石油も原発も必要」とする意見を述べています。

以前は再生エネルギーに執心だったイーロン・マスク氏は、近年その態度を軟化させており、現在では化石燃料資源の採掘継続を支持するまでに変化しています。イーロン・マスク氏の、この心変わりはどう捉えるべきでしょうか。

時系列で振り返るイーロン・マスクの言動変化

イーロン・マスク氏のエネルギー分野に関するコメントは時系列順にまとめると以下のようになります。

2015年

テスラモーターズ最盛期の2015年に行われた、宇宙物理学者ニール・ドグラース・タイソンとの対談の際、イーロン・マスク氏は「化石燃料の使用は歴史上もっとも愚かな行為。解決策を見出さなければ経済や社会は終焉を迎える」と警告を発していました。

2020年

2020年9月のニューヨーク・タイムズのインタビューへは「石油や天然ガスの業界を憎むのは少し悪い気がする」といった旨をコメントしています。

2021年

2021年2月、アメリカのコメディアン・コメンテーターのジョー・ローガンとの対談時は、「我々はまだ化石燃料を燃やす必要がある」「石油・ガス業界を悪者とすることには賛成しない」などと述べ、同時に炭素税の導入を訴えかけました。

2022年

2022年8月29日にノルウェーで開催されたエネルギー会議では、「石油の採掘を短期的に継続する必要がある」と述べ、「石油や天然ガスの使用を止めれば現文明は崩壊する」とまで発言しており、2015年からみるとほぼ真逆のスタンスに変化しています。

なぜ態度が変わった?

イーロン・マスク氏の態度の変化はどういった意図があるのでしょうか。事業を通して再生エネルギー社会の実現の難しさを知ったのかもしれません。

もしくは、自らが行う商業宇宙ロケット開発を正当化するための擁護、あるいは何らかの政治戦略とも考えられます。

またエネルギー分野に関する態度の変化は、もともと民主党を支持していたイーロン・マスク氏が共和党に支持政党を変えた時期と重なると分析する指摘もあります。

歴史的なカリスマ! イーロン・マスク

©Björn Wylezich/stock.adobe.com

イーロン・マスク氏はEVメーカーテスラや、宇宙開発企業スペースXの創業者であり、ほかにも多くの事業や役職を務めています。

アメリカではイーロン・マスク氏の熱狂的な信仰者が増加しており、今やカリスマとも呼べる人気ぶりです。

その一方で、イーロン・マスク氏はエネルギー分野に関する世界的な第一人者と捉えることもできます。目立つ人物であるため、その言動に注目が集まるのは仕方がありません。

とはいえロケットを飛ばし、火星移住を考えるほど広い視野を持つ人間が、些細な小事を気にするとは思えません。単なる気まぐれとも考えるにも無理があります。

エネルギー分野に関する態度の変化は、イーロン・マスク氏が行う何らかの大事のために必要なことだと推察されます。

執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...
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