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スズキ「ハスラー」「ワゴンR」のターボ車63,108台にリコール、走行不能のおそれ
スズキ ハスラーなどのターボ車63,108台に走行不能のおそれ

2022年7月21日、スズキは「ハスラー」や「ワゴンR」のターボ車の無段変速機(CVT)において、摩耗紛が発生する可能性があり、最悪の場合走行不能になるおそれがあるとして国土交通省にリコールを届け出たことを発表しました。市場からの情報によるものとし、現在の不具合件数は4件で、事故の発生はないと伝えられています。
リコールの対象となるのは2019年(令和元年)12月26日~2022年(令和4年)6月16日に生産されたモデル。製作期間は購入した時期と一致しないので、必ず確認するようにしてください。
スズキは、所有する車種が該当する場合は速やかに点検・修理を受けるよう伝えています。これらの対応は2022年7月22日より随時行われるとのことです。
自身の所有する車が対象車両かどうかは、リコール・改善対策・サービスキャンペーン 対象車両検索で確認できます。
自分の車がリコール対象だった場合、最寄りの取り扱い販売店へ来店日時を予約し、点検・修理を受ける必要があるとのこと。修理代などは無料で、費用などは発生しません。
スズキ ハスラーなどの不具合の状況

ハスラーなどの無段変速機(CVT)において、CVTコントローラの制御プログラムが不適切なため、高負荷のキックダウン時等に、変速機構であるスチールベルトが滑り摩耗紛が発生する場合があるとのこと。
そのままの状態で使用を続けると、摩耗紛による油圧調整弁の摺動不良が起こり油圧不良となることで、最悪の場合、走行不能に至るおそれがあるようです。
これをうけてスズキは、全車両のCVTを点検し、ベルト滑りがあると判断した場合はCVTを交換するとともにCVTコントローラを対策プログラムに書き換えると伝えています。
なお、CVTを交換しなかった場合でも、後日ベルト滑りがあると判断した場合はCVTを無償交換します。
不具合発生箇所と改善方法
不具合発生箇所 | 動力伝達装置(CVTコントローラ) |
---|---|
改善方法 | 全車両点検し、異常であれば対策品に交換。 後日異常が見られたら無償交換。 |
問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。

対象となる車両情報
冒頭でも説明した通り、リコール対象となるのは以下の期間に生産された車両です。仮に所有する車がこの期間中に生産されていた場合、下の型式や車台番号なども参照してください。
開始 | 2019年(令和元年)12月26日~ |
---|---|
終了 | 2022年(令和4年)6月16日 |
リコール対象車が含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれているとのこと。詳細はお買い求めの販売会社までお問い合わせ下さい。
型式や車台番号、生産台数などは以下の表のとおりです。
型式 | 車種 | 対象車が含まれる車台番号 | 対象車の台数 |
---|---|---|---|
4AA-MR52S | ハスラー | MR52S-100112~ MR52S-301806 | 55,934台 |
4AA-MH55S | ワゴンR | MH55S-920001~ MH55S-924135 | 4,084台 |
4AA-MS52S | フレア クロスオーバー | MS52S-100002~ MS52S-300111 | 3,090台 |
対象車種かどうかの確認方法
すでに型式や車台番号を把握している場合、スズキのリコール対応ウェブページより、対象かどうかを確認することができます。
リコール・改善対策・サービスキャンペーン 対象車両検索(スズキ公式HP)
わからない場合、以下の方法で確認してください。
型式と年式を確認する方法

車の型式と年式を確認するには、車検証を用意する必要があります。
型式の確認は車検証の「型式」という項目がそのまま記載されているので分かりやすいです。
一方で年式は、「初度登録(検査)年月」という項目がそれに該当します。
【あわせて読みたい】車の年式とは?調べ方から税金や車検証との関係についても
車台番号を確認する方法
車台番号(車体番号)とは、自動車や原動機付自転車の車台部分に打刻されている、車両にとって固有の識別番号になります。
今回対象となるスズキ ハスラーなどの車台番号を確認する手順は2通りあります。それぞれを説明します。
車検証で確認する

車検証が手元にある場合は、そこから車台番号が確認できます。画像の位置に記載されています。
車体の刻印で確認する
車台番号は、車検証のほかにも車体本体に刻印されています。
車台番号に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
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