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スズキ エブリイとOEM車種にリコール発表、デフロスターが使用できなくなるおそれ
スズキ エブリイほか3台、合計9,011台にリコール

2022年7月28日、スズキはエブリイのマニュアルエアコンのヒーターユニットにおいて、内部部品が外れて操作不能になる場合があるとして、国土交通省にリコールを届け出たことを発表しました。市場からの情報によるものとし、現在の不具合件数は6件で、事故の発生はないと伝えられています。
リコールの対象となるのは2022年(令和4年)3月21日~2022年(令和4年)5月31日に生産されたモデル。製作期間は購入した時期と一致しないので、必ず確認するようにしてください。また、エブリイのOEM車である日産 NV100クリッパーリオ、マツダ スクラム、三菱 ミニキャブも対象です。
スズキは、所有する車種が該当する場合は速やかに点検・修理を受けるよう伝えています。これらの対応は2022年7月29日より随時行われるとのことです。
自身の所有する車が対象車両かどうかは、リコール・改善対策・サービスキャンペーン 対象車両検索で確認できます。
自分の車がリコール対象だった場合、最寄りの取り扱い販売店へ来店日時を予約し、点検・修理を受ける必要があるとのこと。修理代などは無料で、費用などは発生しません。
スズキ エブリイの不具合の状況
エブリイのヒーターユニットにおいて、マニュアルエアコンのヒーターユニットにおいて、吹出し口切替え機構の構造が不適切なため、高温条件下で吹出し口切替えダイヤルを素早く操作すると、内部部品が外れ、操作不能になる場合があるとのこと。
そのため、デフロスターが使用できず、前面ガラスの視野を確保できなくなるおそれがあるようです。
これをうけてスズキは、全車両、ヒーターユニットに内部部品の外れ防止用ブラケットを追加するほか、吹出し口切替えケーブルを点検し、曲がりのあるものは当該ケーブルを新品に交換す ると伝えています。
不具合発生箇所と改善方法
不具合発生箇所 | ヒーターユニット |
---|---|
改善方法 | 全車両、ヒーターユニットに内部部品の外れ防止用ブラケットを追加する。 吹出し口切替えケーブルを点検し、曲がりのあるものは当該ケーブルを新品に交換す る。 |
問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。

対象となる車両情報
冒頭でも説明した通り、リコール対象となるのは以下の期間に生産された車両です。仮に所有する車がこの期間中に生産されていた場合、下の型式や車台番号なども参照してください。
開始 | 2022年(令和4年)3月21日 |
---|---|
終了 | 2022年(令和4年)5月31日 |
リコール対象車が含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれているとのこと。詳細はお買い求めの販売会社までお問い合わせ下さい。
型式や車台番号、生産台数などは以下の表のとおりです。
車名 | 型式 | 対象車が含まれる車台番号 | 対象車の台数 |
---|---|---|---|
スズキ エブリイ | 3BD-DA17V 5BD-DA17V | DA17V-610008~ DA17V-618093 | 5,149台 |
日産 NV100クリッパー | 3BD-DR17V 5BD-DR17V | DR17V-610001~ DR17V-613092 | 3,045台 |
マツダ スクラム | 3BD-DG17V 5BD-DG17V | DG17V-610001~ DG17V-610462 | 443台 |
三菱 ミニキャブ | 3BD-DS17V 5BD-DS17V | DS17V-610001~ DS17V-610531 | 374台 |
車両製造後、修理で対象となる部品が組付けられた車両
車名 | 型式 | 対象車が含まれる車台番号 | 対象車の台数 |
---|---|---|---|
スズキ エブリイ | HBD-DA17V EBD-DA17V 5BD-DA17V | DA17V-342445~ DA17V-852627 | 6台 |
交換修理用部品として出荷し、組付けられた車両が特定できないもの
製品名 | 部品番号 | 対象部品の出荷期間 | 対象数 | メーカー |
---|---|---|---|---|
ヒーターユニット | 74100-64P40 | 令和4年5月31日~ 令和4年6月11日 | 5 | スズキ |
27011-4A09A | 令和4年6月19日~ 令和4年7月4日 | 3 | 日産 |
対象車種かどうかの確認方法
すでに型式や車台番号を把握している場合、日産のリコール対応ウェブページより、対象かどうかを確認することができます。
リコール・改善対策・サービスキャンペーン対象車の検索(日産公式HP)
わからない場合、以下の方法で確認してください。
型式と年式を確認する方法

車の型式と年式を確認するには、車検証を用意する必要があります。
型式の確認は車検証の「型式」という項目がそのまま記載されているので分かりやすいです。
一方で年式は、「初度登録(検査)年月」という項目がそれに該当します。
【あわせて読みたい】車の年式とは?調べ方から税金や車検証との関係についても
車台番号を確認する方法
車台番号(車体番号)とは、自動車や原動機付自転車の車台部分に打刻されている、車両にとって固有の識別番号になります。
今回対象となる日産 エクストレイルの車台番号を確認する手順は2通りあります。それぞれを説明します。
車検証で確認する

車検証が手元にある場合は、そこから車台番号が確認できます。画像の位置に記載されています。
車体の刻印で確認する
車台番号は、車検証のほかにも車体本体に刻印されています。
車台番号に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...