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【ポルシェカイエンは最強SUV】価格&実燃費からターボやハイブリッドの評判まで
目次
【最新情報】カイエンS E-ハイブリッド「eチャージポイント」対象車両に

カイエンS E-ハイブリッドが「eチャージポイント」の対象車両になりました。
ポルシェは電動車両の普及促進活動の一環として、「eチャージポイント」の対象車両にポルシェの全プラグインハイブリッドモデルが加入することで合意した、と発表しました。
「eチャージポイント」とは東京電力エナジーパートナーが展開するサービスであり、貯まったポイントはTポイントやPontaポイントに交換することができ、スーパー・コンビニエンスストア・レストラン等のお店やインターネットショッピングなどで利用することができます。
新型カイエンの予約受注が12月16日より開始
ポルシェ 新型カイエンターボ

ポルシェは新型カイエン/カイエンターボの予約受注を12月16日から開始すると発表しました。
左ハンドルモデルの予約受注は12月16日(土)~2018年1月15日(月)の期間限定となります。
ポルシェで最も売れているカイエン
高級SUVのパイオニア

現在、ポルシェは過去最高営業利益を更新と続けており、2016年の1月から9月まで17万8,314台、売上は165億ユーロ、日本円で約1.9兆円に達しています。
ポルシェといえば911を代表とするロードスポーツモデルですが、実は会社の売上を支えているのはカイエンとマカンのSUV車です。
ポルシェは、2015年度に全世界で225,121台を販売し、そのうちマカンが8万台、カイエンが7万台であり、カイエンは売上の3分の1を占めています。
そんな売れに売れているカイエンは2002年にデビューし、ポルシェで初めてのSUVです。サイズが大きく車高の高いSUVでありながら、オンロードではロードスポーツ並みの走行性能があり、オフロードでも、十分の走破性を持っています。
カイエン登場を機に、各自動車メーカーから高性能ハイパワーの大型SUVが登場してきたため、世界中の自動車メーカーに影響を与えた一台です。
【徹底比較】ポルシェ カイエンvsマカン
ポルシェカイエンの歴代モデル一覧!
初代カイエン 前期 955型(2002年-2006年)

2002年にデビューしたカイエンは、当時911、ボクスターに続く第3のモデルとして登場しました。エンジンは、伝統の水平対向エンジンではなく、V型6気筒、とV型8気筒が搭載されました。
一番ベーシックな「カイエン」に搭載するV型6気筒エンジンは、フォルクスワーゲン・VR6型エンジンのエンジンブロック(ショートエンジン)を使用し、エンジンヘッドはポルシェが開発しています。
このエンジンに組み合わされたミッションは6速ティプトロニックATであり、オートマチックモードがドライビングスタイルと路面状況にあわせて、最適なシフトパターンを選択でき、マニュアルモードに切り替えればセレクターレバーまたはステアリングホイール上のロッカースイッチにより、迅速なシフトチェンジが可能でした。
駆動方式は全車種フルタイム4WDでポルシェ・トラクション・マネージメント(PTM)を備えていました。
V型8気筒ターボエンジンは450馬力も発揮し、当時のポルシェ911ターボが発生する420馬力よりもパワフルなSUVでした。
初代カイエン 後期 957型(2006年-2010年)

2006年12月にマイナーチェンジが行われ、ベースにモデル搭載されるV6エンジンの総排気量が3.2Lから3.6Lに拡大。4.8Lに拡大された自然吸気のV8エンジンを搭載する「カイエンS」は、新しいガソリン直噴システムとバリオカム・プラスの採用により、トルクと馬力の向上がなされています。
そして、カイエンターボは大台の500馬力までパワーアップされました。外観においてはヘッドライトの形状やフロントバンパーの形状が変更されました。
2007年にはカイエンSとカイエンターボの間に位置するモデル「カイエンGTS」が追加されました。
カイエンGTSに搭載されたエンジンはカイエンSと変わりないですが、ダイレクトフューエルインジェクション(DFI)を採用し、405馬力をアップ。
車高をカイエンSより24mmダウンし、電子制御ダンパーシステムとスチール製スプリングを組み合わせ21インチホイールが標準装備されています。
2008年、カイエンターボのさらにハイスペックな仕様の「カイエンターボS」が登場し、新たにカイエンシリーズに加わることになります。
最高出力521馬力を発生し、当時ポルシェ全車種でもカレラGTに次ぐ2番目にハイパワーなモデルでした。
2008年には新しいカイエンターボSが登場、わずか26台限定発売のカイエンSトランスシベリア、2009年に全世界1000台限定のカイエンSTSポルシェデザインエディション3と、続々とスペシャルモデルが登場していきました。
2代目カイエン前期 958型(2010年-2014年)

2代目カイエンは2010年3月の第80回ジュネーブショーで発表されました。
使用する素材の見直し、超軽量アクティブ4WDシステムなどを全体的に見直し車両の軽量化が図られ、全車にアイドリングストップ機構や、エネルギー回生システムが導入されました。
6速ティプトロニックは、ワイドレシオ化された新しい8速ティプトロニックSへ変更され、これらの改良により前モデルよりCO2削減と低燃費を実現しています。
また、ハイブリッド車「カイエンS ハイブリッド」が登場し、カイエン初のハイブリッドモデルになると同時に、高級SUVクラスとして初めてハイブリッドを採用モデルとなりました。
2代目カイエン後期 (2014年~)
●2017年 カイエン S E-ハイブリッド

現行モデルは、この2代目後期モデルになります。
2代目後期モデルの大きな変更点は、カイエンS・カイエンGTSを従来の4.8リッターV8エンジンに代えて3.6リッターV6ツインターボ付きエンジンが搭載され、前期モデルよりも20馬力アップ。
そして、カイエンSハイブリッドは、プラグインハイブリッド車の「カイエン S E-ハイブリッド」へと代わり、モーターのみの走行も可能になったため、燃費面で更なる低燃費を実現しました。
海外ではディーゼルモデルも
カイエンにはディーゼルエンジン搭載モデルも販売されています。日本には正規輸入されていないため、購入するのは並行輸入車のみで、出回っている数量は非常に少ないです。
しかし、欧米ではパワーがあり低燃費のディーゼルモデルが非常に人気があります。日本でもディーゼルエンジンが普及し始めていることから、新型カイエンの発売と同時に日本にも正規輸入されるかもしれません。
ポルシェ カイエンのエクステリアデザイン
カイエン ベースグレード


カイエン ターボS


現行型カイエンのエクステリアデザインは先代に比べて、エンジンフード、フェンダー、エアインテークに厳つさがなくなり、マイルドになったように思えます。
しかし、一目でポルシェとわかるスタイルは存在感抜群で、他のプレミアムSUVよりスポーツ感と力がみなぎるスタイルは迫力があります。
ヘッドライトが格段に高性能化!

カイエンターボには、LEDヘッドライトが標準装備され、カイエンSにはバイキセノンヘッドライトが標準装備。テールランプはLEDが全車標準装備されています。

そして、新たに採用したポルシェ・ダイナミック・ライトシステム(PDL)は、走行速度に応じて照射範囲を調整し、操舵角と走行速度に基づいて照射角をコーナーの内側方向に調整します。
さらに上のポルシェ・ダイナミック・ライトシステムプラス(PDLS Plus)であれば、約65km/hを超えるとダイナミックハイビーム機能が作動と、対向車や先行する車両を検知するとヘッドライトの照射範囲と照度が最適になるように調節してくれる2つの機能が追加されます。
カイエンの内装・豪華な装備
大人3人が余裕で乗れる後部座席

車幅が2メール近くあるのでリアシートは広々としており、大人3名が余裕で乗車可能です。快適に過ごせるゆとりある空間を提供します。さらにバックレストの角度を前後それぞれ3°、合計6°の範囲で調節が可能です。
オプションで、「ポルシェ エクスクルーシブ」を装着することができます。7インチTFTカラーディスプレイ、CDとDVDに対応したメディアプレーヤーとUSBポートを内蔵しており、2個の赤外線ワイヤレスヘッドホンで構成されています。
さらに、ゲーム機やデジタルカメラといった2種類の機器を接続することも可能です。
前席シートは8-way電動調節式シート
前席シートは8-way電動調節式シートが標準装備です。
カイエンSとカイエンS E-ハイブリッドであれば、ランバーサポート、座面の長さ、ステアリングコラムも調整可能なコンフォートメモリーパッケージ付電動調節シートがオプションで用意されています。
また、最上級の18-way電動調整機能がある8-wayコンフォートメモリーパッケージ付アダプティブスポーツシートもオプションであり、こちらはカイエンターボに標準装備。
シートにこだわるのであれば、カイエンS以上のクラスがおすすめです。
カイエンの運転席周り

スピードメーターはポルシェのアイデンティティを感じさせる5連メーター。ポルシェの所有感を一層に感じさせてくれます。
そして、カイエンのステアリングはギアシフトパドル付マルチファンクションスポーツステアリングホイールと呼ばれます。
シフトチェンジ以外に、電話、ラジオ、オンボードコンピューターを操作するマルチファンクションスイッチがステアリングの握った状態で操作可能です。もちろん、ステアリングヒーターもオプションで装備可能です。
アダプティブクルーズコントロール
すべてのグレードに、アダプティブクルーズコントロール(ポルシェ・アクティブ・セーフティシステム<PAS>付)がオプションで用意されています。
車体外側に4個のカメラが内蔵されており、PCM(ナビゲーションモニター)に車体の周りをバーチャルで表示してくれます。大きな車体なのでこれは装備しておきたいところです。
ポルシェカイエンのスペック・性能一覧

寸法・最低地上高・最小回転半径(全グレード共通)
2017年 ポルシェカイエン 寸法・最低地上高・最小回転半径 | |
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ボディタイプ | 5ドア SUV・クロスカントリー・ライトクロカン |
全長×全幅×全高(mm) | 4,855×1,939×1,705 |
ホイールベース(mm) | 2,895 |
最低地上高 スチールエアサスペンション / エアサス標準レベル / ハイレベルⅡ(mm) | 215/210/268 |
最小回転半径(m) | 5.9 |
カイエンのスペック・性能
2017年 ポルシェカイエン スペック | |
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車重(kg) | 2,115 |
エンジン | V型6気筒DOHC4バルブ |
排気量(cc) | 3,598 |
最高出力[kW (PS)/rpm] | 220(300) / 6,300 |
最大トルク[N・m/rpm] | 400 / 3,000 |
最高速度(km/h) | 230 |
0 – 100 km/h 加速(秒) | 7.7(スポーツクロノパッケージ装着時 7.6 ) |
フレキシビリティ (80 – 120 km/h) | 5.4 |
0 – 160 km/h 加速(秒) | 19.7 |
カイエンSのスペック・性能
2017年 ポルシェカイエンS、カイエンS プラチナムエディション | |
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車重(kg) | 2,140 |
エンジン | V型6気筒DOHC4バルブツインターボ |
排気量(cc) | 3,604 |
最高出力[kW (PS)/rpm] | 309 (420) / 6,000 |
最大トルク[N・m/rpm] | 550 / 1,350 – 4,500 |
最高速度(km/h) | 259 |
0 – 100 km/h 加速(秒) | 5.5(スポーツクロノパッケージ装着時5.4) |
フレキシビリティ (80 – 120 km/h) | 3.7 |
0 – 160 km/h 加速(秒) | 13.9 |
カイエンS E-ハイブリッドの性能・スペック
2017年 ポルシェカイエンS E-ハイブリッド、カイエンS E-ハイブリッドプラチナムエディション | |
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車重(kg) | 2,140 |
エンジン | V型6気筒DOHC4バルブスーパーチャージャー |
排気量(cc) | 3,604 |
最高出力 エンジン+モーター [kW(hp)] | 306 (416) |
最大トルク エンジン+モーター (N・m) | 590 |
最高速度(km/h) | 243 |
0 – 100 km/h 加速(秒) | 5.9 |
0 – 160 km/h 加速(秒) | 13.7 |
カイエンGTSの性能・スペック
2017年 ポルシェカイエンGTS | |
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車重(kg) | 2,170 |
エンジン | V型6気筒DOHC4バルブツインターボ |
排気量(cc) | 3,604 |
最高出力 [kW (PS) / rpm] | 324(440)/6,000 |
最大トルク [N・m / rpm] | 600/1,600 – 5,000 |
最高速度(km/h) | 262 |
0 – 100 km/h 加速(秒) | 5.2(スポーツクロノパッケージ装着時5.1 ) |
フレキシビリティ (80 – 120km/h)(秒) | 3.3 |
0 – 160 km/h 加速(秒) | 11.7 |
カイエンターボの性能・スペック
2017年 ポルシェカイエンターボ | |
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車重(kg) | 2,245 |
エンジン | V型8気筒DOHC32バルブツインターボ |
排気量(cc) | 4,806 |
最高出力 [kW (PS) / rpm] | 382 (520) / 6,000 |
最大トルク [N・m / rpm] | 750 / 2,250 – 4,000 |
最高速度(km/h) | 279 |
0 – 100 km/h 加速(秒) | 4.5(スポーツクロノパッケージ装着時4.4 ) |
フレキシビリティ (80 – 120km/h)(秒) | 3.0 |
0 – 160 km/h 加速(秒) | 10.3 (スポーツクロノパッケージ装着時10.0) |
カイエンターボSの性能・スペック
2017年 ポルシェカイエンターボS | |
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車重(kg) | 2,245 |
エンジン | V型8気筒DOHC32バルブツインターボ |
排気量(cc) | 4,806 |
最高出力 [kW (PS) / rpm] | 419 (570) / 6,000 |
最大トルク [N・m / rpm] | 800 / 2,500 – 4,000 |
最高速度(km/h) | 284 |
0 – 100 km/h 加速(秒) | 4.1 |
フレキシビリティ (80 – 120km/h)(秒) | 3.1 |
0 – 160 km/h 加速(秒) | 9.3 |
ポルシェカイエンの実燃費は?

ポルシェカイエンの実燃費はどれくらいなのでしょうか。排気量3L以上のハイパワーエンジンを搭載し、車重は2tをオーバーすることから、あまり期待できないのが本音です。
しかし、近年のポルシェもPHVや低燃費のディーゼルエンジンを独自に開発し、ポルシェというスポーツカーメーカーらしいハイスペックな車でありながらのエコカーへのシフトをどんどん進めています。
さまざまなグレードがあるカイエンですが、全車種の実燃費をアメリカの口コミサイトから抜粋してみました。
カイエン全グレードの実燃費
●2016年式 ポルシェカイエン(3.6L V6)
Total Miles Tracked:4,123Miles、City:45%、Highway:55%、Avg MPG:18.6MPG
車両総走行距離:6,635km、街乗:45%、高速道路:55%、平均燃費:7.9km/L
●2017年式ポルシェカイエンS (エンジン:3.6L V6ツインターボ)
Total Miles Tracked:3,848Miles、City:50%、Highway:50%、Avg MPG:16.7MPG
車両総走行距離:6192.7557km、街乗:50%、高速道路:50%、平均燃費:7.1km/L
●2016年式 ポルシェカイエンS E-Hybrid(3.0L V6スーパーチャージャー+モーター)
Total Miles Tracked:6,798Miles、City:47%、Highway:53%、Avg MPG:34.3MPG
車両総走行距離:10,940km、街乗:47%、高速道路:53%、平均燃費:14.6km/L
●2013年式 ポルシェカイエンGTS(4.8L V8)
Total Miles Tracked:1,732Miles、City:50%、Highway:50%、Avg MPG:16.7MPG
車両総走行距離:2,787km、街乗:50%、高速道路:50%、平均燃費:6.8km/L
●2012年式 ポルシェカイエンターボ(4.8L V8ツインターボ)
Total Miles Tracked:8,048Miles、Avg MPG:15.1MPG
車両総走行距離:12,952km、平均燃費:7.1km/L
●2014年式 ポルシェカイエンターボS(4.8L V8ツインターボ)
Total Miles Tracked:57,587Miles、City:41%、Highway:59%、Avg MPG:15.4MPG
車両総走行距離:92,677km、街乗:41%、高速道路:59%、平均燃費:6.5km/L
実燃費はランクルより良い
ハイブリッドの除いたカイエンの実燃費は6.5km/Lから7.1km/L。エンジンがV6とV8ツインターボでもさほど変わりはありません。
日本車のSUVを代表するトヨタ・ランドクルーザーの4.6L V8エンジンを搭載した「ZX」の実燃費は約6.0km/Lといわれているので、ポルシェカイエンはこのクラスにおいて燃費はよいほうになります。
さらに、プラグインハイブリッドで車重2トン越えの車が燃費14.6km/Lは素晴らしい。維持費を考えるなら断然S E-Hybridがおススメです。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...