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新型日産パスファインダー最新情報!燃費や価格・ハイブリッド搭載についても
目次
日産・パスファインダーとは

パスファインダー(Pathfinder)は、日産が製造・販売している中型SUVであり、日本で売られていた日産テラノの海外版として売られていました。
現在は、日本においてテラノが販売終了となりましたが、海外ではパスファインダーとして継続して製造されています。
現在は、米国とロシアで製造されており、北米、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、中東、韓国で販売されています。
日産・パスファインダー歴代モデル
初代パスファインダー・WD21型
日産 テラノ(日本国内仕様)

初代パスファインダー1986年5月に発売され、日本では同年8月から車名「テラノ」として発売されました。
発売から1989年までは3ドアのみの販売でしたが、1989~1995年までは5ドアも販売されました。
製造期間:1985~1995年
2代目パスファインダー・R50型
日産 テラノ(日本国内仕様)

2代目では、初代より角に丸みをもたせ、5ドアが標準となりました。
パスファインダーをさらにアップグレードし、日産の高級車ブランド・インフィニティとしてQX4も販売され、これの日本国内向けは「テラノレグラス」です。
製造期間:1995~2004年

日産・パスファインダーは、デビューから多くのラリーレースに参戦しており、日産ワークスチームのほかにプライベーターチームも多く使用していました。
ラリーの最高峰パリ・ダカールラリーでは優勝することはできませんでしたが、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップでT1クラスドライバーズタイトルとマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得し、素晴らしい戦歴を残しているSUVです。
3代目パスファインダー・R51型
2004年モデル日産パスファインダー

3代目パスファインダーから生産拠点を米国テネシー州スマーナ工場へ移し、日本はテラノの販売が終了しました。そして、テラノの後継車として後継モデルでムラーノが登場しました。
一方、海外で販売されるパスファインダーは車体が大きくなり、横につきだしたオーバーフェンダーが力強い雰囲気を出しています。
また、今までは5人のだったのを7人乗りにし、エンジンは最大で5.6L V8エンジンまで搭載されました。
3代目パスファインダーの派生モデルである「パスファインダー・アルマーダ」は現在も「アルマーダ」という車名で製造・販売されています。
製造期間:2004~2012年
4代目前期型パスファインダー・R52型
2013年モデル日産パスファインダーハイブリッド

アルマーダが大型SUVとして独立してから、4代目パスファインダーはムラーノと同じプラットフォームを使用したことでコンパクトになり、シティー派SUVへと変更されました。
パスファインダー初となるCVTトランスミッション搭載や、ハイブリッドモデルも発売され、歴代モデルで大きいく転換されました。
製造期間:2012~2016年
日産新型パスファインダーの外観

2017年モデルからマイナーチェンジされた新型パスファインダーは、4代目後期モデルとなります。
4代目前期モデルとの違いは、フロントグリルからヘッドライトにかけてと、テールランプのデザイン変更です。
フロントグリルは日産デザインのVモーションを意識するため、メッキ部分を細くし、ヘッドライトはLED搭載へとなっています。
テールライトは、ブレーキランプとウインカー・バッグライトを分けて配置していましたが、後期型では統一され、リア周りの派手さがなくなっています。
日産新型パスファインダーの内装

日産新型パスファインダーの内装は、センターコンソール、サイドドア部分に木目調のパーツや、比較的安いグレードからでもレザーシートを用意されているので、ミドルクラスの高級SUVに属すことを思わせます。海外仕様の車であるため、北米市場に合わせて米国人好みの作っていると言えるでしょう。
日産新型パスファインダーのスペック

全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
5,041 | 1,960 | 1,782 |
ホイールベース | 車両重量 | 乗車定員 |
2,900 | FF:1,946~2,052 4WD:2,010~2,113 | 7 |
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人 |
新型パスファインダーの寸法を4代目前期型と比較すると全長が32mm、全幅が1mm長くなり、全高が14mm短くなっています。
近年、自動車の改良では、全長と全幅を長くし、全高を下げるワイドボディ化とローボディ化にし、空気抵抗を軽減して燃費向上を図る試みがされているため、パスファインダーもより現在のトレンドに変更されました。
エンジン種類 | V型6気筒DOHC24バルブ |
---|---|
排気量 | 3.5L |
最高出力 | 211[287]/ 6,400 |
最大トルク | 351[35.8]/ 4,800 |
トランスミッション | Xtronic CVT |
駆動方式 | FF、4WD |
使用燃料 | – |
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm |
4代目前期型パスファインダーでは、2.5LにQR25DEエンジン(直列4気筒)やハイブリッドモデルがありましたが、新型日産パスファインダーには、3.5LのVQ35DEエンジンを搭載した車両のみです。
日産新型パスファインダーの実燃費
JC08モード燃費 | – |
---|---|
実燃費 | 8.0 |
[単位]km/L |
日産パスファインダーのカタログスペックの燃費では、街乗り8.5km/L、高速道路11.5km/Lです。
口コミサイトの燃費に関するレビューでは、平均実燃費は8.0km/L。
街乗りと高速道路走行を総括した実燃費で8.0km/Lは、中型SUVのなかで平均的な値です。
日産新型パスファインダーにハイブリッドモデルは導入されるか?

新型パスファインダーのハイブリッドモデルに関して、今後の発売はありません。
パスファインダーハイブリッドは、2013年後半から販売されていましたが、販売不振により2016年モデルからハイブリッドモデルがなくなりました。
また、今回の新型パスファインダーはマイナーチェンジであるため、フルモデルチェンジで無い限り、新たなモデルが復活することはありません。
海外で販売される日産のSUVでは、ローグ(日産・エクストレイルの海外仕様)がハイブリッドモデルが用意されており、パスファインダーには不要のようにも思えます。
ハイブリッド車のバッテリー寿命についてはこちら
日産新型パスファインダーの価格は

新型パスファインダーは、5つのグレードを用意しており、30,290~43,295ドルで販売されています。
日本では、正規販売されていないため、並行輸入車のみの購入になります。
しかも、日本で人気のピックアップトラックであるトヨタ・タンドラやトヨタ・タコマのように、在庫のあるお店や中古車で売られているパスファインダーはほとんどありません。
よって新車で購入の場合は、並行輸入代行サービスを行う業者へ依頼し、並行輸入で米国から輸入してもらう必要があります。
並行輸入で日本で走ることが可能にまでしてもらうためには、約100万円かかるといわれており、パスファインダーを日本で購入する場合は、437~581万円になります。
グレード | 米国販売価格 | 日本国内販売予想価格 |
---|---|---|
S | $30,290 | 437万円 |
SV | $32,980 | 467万円 |
SL | $36,100 | 501万円 |
PLATINUM | $42,070 | 568万円 |
MIDNIGHT EDITION | $43,265 | 581万円 |
今後国内正規販売はあるか
日産パスファインダーの日本国内正規販売に関しては、今後も無いと考えます。
日産のSUVは、ジューク、エクストレイル、スカイラインクロスオーバーの3車種で、パスファインダーのような中~大型SUVにはスカイランクロスオーバーがあります。
日本では、テラノの後継者としてムラーノが販売されましたが、こちらは製造終了となり、現状で日産SUVにパスファインダーをムラーノとして復活させたとしても、販売台数を伸ばすことは難しいからです。
並行輸入車の新車登録の費用についてはこちら
逆輸入車についての記事はこちら
日産新型パスファインダーに期待
2012年モデル日産スカイラインクロスオーバー

2017年モデル日産パスファインダー

日産パスファインダーについて紹介していきましたが、いかがでしたか?
現在、日本で売られる日産のSUVは、小型SUVのジュークと、中型SUVのエクストレイルの販売台数は好調ですが、スカイラインクロスオーバーは販売台数を伸ばすことができませんでした。現在は生産終了となってしまいましたが、2015年の販売台数がわずか135台であり、ライバル車のレクサスRXは年間15,000台以上売れており、まさに雲泥の差です。
中型、大型SUVに乏しい日産においては、他社にない機能や性能をもったSUVが必要です。スカイラインクロスオーバーでは、本来インフィニティブランドで販売されるため、高級車カテゴリーでありながら、日本ではそこまで高級車という感覚はないため、商品力が小さいです。
現在のパスファインダーでは、レクサスRXに対抗できる出来の良さとは言えませんが、希少な7人乗りSUVという観点では、ユーザーの要望に応じられるところです。
実際に、レクサスRXやトヨタ・ハリアーも7人乗りモデルが出る模様なので、ここは7人乗り中型SUVで日産に先手を打てば販売台数にもつながるはずです。
スカイラインクロスオーバーに変わって、新型 パスファインダーが日本で発売されることに期待したいです!
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...