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【日産マーチ 徹底解説】値引き価格や燃費と初代から新型フルモデルチェンジまで
目次
日産 マーチとはどんな車?
日産 マーチ 2013年

日産マーチの発売日
日産 マーチは1982年に初代モデルがデビューし、現行モデルは2010年にデビューした4代目となります。
現行モデルは2013年にマイナーチェンジされました。
コンセプト
「フレンドリー・エコハッチバックwithスマートテクノロジー」をコンセプトのキーワードとして掲げています。
3代目マーチで好評だった丸みを帯びたデザインを受け継ぎながら、ホイールの踏ん張り感、運転視界のよさなどが追求されています。
3代目マーチはそれまでとは違った丸く愛らしいデザインが支持されたことで、コンパクトカーの中でも安定した売上を誇っていました。
現行モデルもそのデザインコンセプトをサイドウィンドウとヘッドランプに引き継いでいます。
特徴
・視点が高いことによる運転のしやすさ
・アイドリングストップ搭載でリッター23km/Lの低燃費
・泡をイメージした緩やかな曲線で構成されたインストゥルメントパネル
・視認性の高いスピードメーター
・Cd値0.32の優れた空力性能
・フロントワイパー連動、薄暮れ感知機能付オートライトシステム(12G、12G FOUR)
【日産 マーチ】エクステリアデザイン(外装)
日産 マーチ 2013年

日産 マーチ 2013年

日産 マーチの外装デザインは愛らしさを強調した丸みを帯びたデザインとなっています。
3代目マーチで好評だったデザインを受け継いでおり、フロントランプとサイドウィンドウに面影を残すものとなりました。
【日産 マーチ】インテリアデザイン(内装)
現行 日産 マーチ インパネ部(G・プラム)

現行 日産 マーチ シート(G・プラム)

内装も丸みを帯びたデザインとなっており、曲線を多用することで、包み込まれるような感覚を演出しています。
シートカラーが4種類から選べるようになっていて、トリコット生地のブラックとナチュラルグレー、スエード調のプラム、ボーダー柄から選べます。
【日産マーチ】ボディサイズ
全長 | 3,825mm |
全幅 | 1,665mm |
全高 | 1,515mm |
ホイールベース | 2,450mm |
車両重量 | 940kg |
乗車定員 | 5人 |
ボディサイズはライバル車と比べてもとてもコンパクトです。
5ナンバー枠ギリギリまで広げる車も多い中で、全幅は5ナンバー枠よりも30mmもコンパクトになっており立体駐車場にもらくらく入るでしょう。
【日産 マーチ】エンジンスペック・パワートレイン 排気量は?
日産 マーチ 3気筒HR12DEエンジン

エンジン種類 | 直列3気筒DOHC |
---|---|
排気量 | 1198cc |
最高出力 | 58[79]/6000 |
最大トルク | 106[10.8]/4400 |
トランスミッション | エクストロニックCVT(無段変速機) |
駆動方式 | FF/4WD |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm |
日産 マーチに搭載されるエンジンは、1.2L直列3気筒DOHCエンジンのHR12DEが搭載されています。
軽量かつ低燃費であり、3気筒でありながら4気筒と同等の静粛性を実現した環境性能を考えたエンジンとなっています。
また駆動方式は2WD(FF)とe-4WDの2種類が用意されています。
e-4WDとは日立製作所が開発した四輪駆動システムで、電子制御モーターにより必要なときだけ駆動し、低燃費を実現しています。
【日産 マーチ】カタログ燃費・実燃費
FF | 4WD | |
---|---|---|
JC08モード燃費 | 23.0 | 18.4 |
実燃費 | 15〜16 | 15〜16 |
[単位]km/L |
日産 マーチの実燃費は15~16km/Lとなっています。
ハイブリッドモデルやダウンサイジングターボモデルの設定がありませんので、ライバル車に比べて燃費性能は劣ってしまいます。
しかしFFでも4WDでも実燃費がほとんど変わりません。
【日産 マーチ】予防安全装備・先進技術
予防安全装備 | ・インテリジェントオートライトシステム ・LED式ハイマウントストップランプ |
先進技術 | ・最適配光マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ |
2010年デビューのマーチには、ライバル車にあるサポカ-(運転支援システム)の設定がなく、この点はライバル車に大きく劣ります。
同年に登場したトヨタ・ヴィッツには2015年にセーフティセンスCが設定されています。
他のライバル車にも同様のシステムが搭載されていますので、ここは大きなウィークポイントです。
【日産 マーチ】ボディカラー(全11色)
日産 マーチ サンライトオレンジ

日産 マーチ ナデシコピンク

日産 マーチ ボディカラー |
・ナデシコピンク ・ダークブルー ・スプリンググリーン ・サンライトオレンジ ・チタニウムカーキ ・ブリリアントホワイトパール ・ラディアントレッド ・ピュアブラック ・カブリブルー ・ブリリアントシルバー ・ナイトベールパープル (ニスモ専用) ・ブリリアントホワイトパール |
日産 マーチには全11色のボディカラーが用意されています。
マイナーチェンジ前はスプリンググリーンがイメージカラーとなっていましたが、今はその役割をナデシコピンクが担っています。
人気となっているのはブリリアントシルバーとダークブルーです。
【日産 マーチ】グレード構成と新車車両価格
グレード名 | 新車車両価格(税込) |
S 2WD | 1,151,280 |
X Vセレクション 2WD | 1,375,920 |
X FOUR Vセレクション4WD | 1,550,880 |
G 2WD | 1,557,360 |
G FOUR 4WD | 1,721,520 |
S プラムインテリア 2WD | 1,287,360 |
X Vセレクション パーソナライゼーション 2WD | 1,408,320 |
X FOUR Vセレクション パーソナライゼーション 4WD | 1,583,280 |
G パーソナライゼーション 2WD | 1,589,760 |
G FOUR パーソナライゼーション 4WD | 1,753,920 |
ニスモ 2WD | 1,603,800 |
ニスモ S 2WD | 1,842,480 |
ボレロ 2WD | 1,586,520 |
ボレロ 4WD | 1,761,480 |
1番人気のグレードはX Vセレクションとなっています。全体的にライバル車に比べて割安となっています。
【日産 マーチ】新車購入時の値引き額

日産 マーチは登場から7年が経過しており、同クラスのライバル車よりも大幅な値引きが期待できます。
平均で車両価格から15~20万円の値引き、オプションの値引きも合わせれば30万円の大台を狙うことも可能です。
商談の際に競合車をぶつければ、大幅な値引きが引き出せるかもしれません。
日産 マーチの試乗レビュー・評価
・実燃費とカタログ燃費との乖離が少ない
・軽いので以外にキビキビと走る
・エンジンが少し騒がしい
・足回りやシートが少し硬い
・内装の質感が少し低い
ライバル車と比べて車両総重量が軽いため、走りは軽快です。
燃費はカタログ値を見るとライバル車に劣ってしまいますが、実燃費を見るとカタログ値の70~80%と優秀な結果を残しています。
評価の低い点は内装です。プラスチッキーな質感となっているため、安っぽく見えてしまいます。
【日産 マーチ】中古車価格
日産 マーチの中古車価格はかなりお手頃といえます。
2013年からのマイナーチェンジ後のモデルでも3万キロ以下が本体価格50万円台で狙えます。
マイナーチェンジ前の2010年~2013年のモデルならもっとお手頃です。
最低価格は10万円台から、平均価格は30~40万円と同クラスのコンパクトカーよりもさらにお手頃となっています。
歴代の日産 マーチ
【初代】K10型
初代K10マーチ ターボ

初代マーチは1982年10月に登場しました。
当時の日産のボトムラインを担う車として、名称は大々的に公募で決められました。
1992年1月まで生産されたロングライフモデルで、歴代マーチで唯一ターボモデルがラインナップされています。
初代マーチはパイクカーと呼ばれた個性的な派生車種を生み出しました。
1987年にBe-1、1989年にパオ、1991年にフィガロと3車種登場し、どちらも大変な話題と人気となりました。
日産 マーチ スーパーターボ

初代マーチの派生車種として1989年に登場したマーチスーパーターボは、スーパーチャージャーとターボチャージャーを両方搭載したホットハッチとして、1988年に登場した競技専用車のマーチRをベースに一般向けに改良を施して発売されました。
量産車としてはランチア・デルタS4に次いで2番目、日本初のツインチャージャー搭載モデルとして最高出力110ps/6400rpm、最大トルク13.3Kgm/4800rpmを発生する930ccMA09ERTエンジンを搭載していました。
しかしエンジンの重量がかさみフロントヘビーになってしまったことと、複雑な機構のため修理費が高くつくことなどから商業的には成功を収められませんでした。
【2代目】マーチK11型
日産 マーチ K11型 1992年

1992年に登場した2代目マーチは、初代の角ばったデザインから一転して曲線を多用したデザインとなりました。
欧州市場での販売も考慮されたこのモデルは、欧州車と肩を並べる性能と合理的なパッケージングを得ることを目標として開発されました。
そのため従来の日本のコンパクトカーとは一線を画す存在となり、その後の日本のコンパクトカーに大きな影響を与えました。
10年という長いモデルライフに渡って堅調な売れ行きとなり、90年代後半に低迷した日産の経営を大きく支えたモデルでもありました。
【3代目】マーチK12型

2002年に3代目となるK12型が登場しました。
ルノー傘下に入った日産で、カルロス・ゴーンCEOが就任して初めて開発された車種となります。モデルライフ終盤に差し掛かってもコンスタントな売上を誇った人気モデルです。
又このモデルは、ルノーと共同開発した「日産・Bプラットフォーム」が初めて採用されたモデルとなります。
同じプラットフォームがキューブ、ティーダ、ジューク等にも採用されることとなります。
【4代目】マーチK13型
日産 マーチ 4代目 後期モデル

2010年7月に現行モデルとなる4代目マーチが登場しました。
日本向けモデルはタイ工場で生産され、追浜工場で出荷前検査が施されて販売されることとなります。
このモデルはマーチで初めてアイドリングストップシステムが搭載されたグレードが登場しました。これにより燃費の向上が果たされ、環境性能が向上しました。
日産 マーチ 4代目 テレビCM
【日産 マーチ】一味違うカスタムモデル
NISMO(ニスモ)バージョン
日産 マーチ NISMO

4代目マーチの後期モデルにはプレミアムスポーツバージョンとして、NISMO(ニスモ)バージョンが追加されました。
これはジューク、フェアレディZに続いて3車種目となる設定です。
マーチ ニスモではより幅広い層のクルマ好きユーザーにも提供できるよう、「ニスモ」および「ニスモ S」の2グレードが設定されました。
「ニスモ」はXグレードをベースに低燃費かつエコ志向ながらスポーティさを楽しめるモデルとして、「ニスモ S」はSグレードをベースに海外向けに設定されているHR15DE型エンジンにチューニングを施して出力・トルク共に大幅アップさせた専用仕様のエンジンを搭載し、車体剛性のアップも行ったパフォーマンス志向のモデルとなります。
日産 マーチ ボレロ
日産 マーチ ボレロ 現行型

2代目マーチから登場したオーテックによるカスタムモデルがボレロです。
インテリアとエクステリアが標準モデルからさらにクラシカルでエレガントなデザインとなっています。
エクステリア面ではグリルがメッシュ模様となり、アルミホイールも専用のデザインとなっています。
インテリア面ではシート地がボーダー柄の特別仕様となり、さらにインパネもマーブル模様の特別仕様となります。
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【2017年販売台数】日産 マーチの人気は?
年 | 販売台数 |
2017年 | 14,278 |
日産 マーチの2017年の総販売台数は14,278台となっています。
登場から7年が経過していること、日産の販売の主力がクラスの近いノートになっていることなどから、販売台数が伸び悩んでいます。
日産 マーチの新型へのモデルチェンジはいつ?
欧州市場では5代目に当たるマイクラが2016年にデビューしており、日本市場でもモデルチェンジが待たれています。
そんな気になる新型 マーチの情報は以下の記事から読むことができます。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...