GT-Rの現行モデルは2022年モデルで終了に？豪・日産が「これが最後のモデル」と発表

オーストラリアではGT-R 2022年モデルが現行最後のGT-Rに

2021年9月14日に発表された日産 GT-Rの2022年モデル。

カーボンセラミックブレーキや専用エンブレムなど、専用装備を与えられた「T-spec」が特別仕様車として用意されますが、オーストラリアの日産がGT-Rはこの2022年モデルを以て現行モデルの販売を終了することを発表しました。

日産はオーストラリアの公式サイトにて、”This isn’t the end of the GT-R story in Australia, but it will mark the closure of this chapter for this generation vehicle.”（訳：オーストラリアにおけるGT-Rの物語が終わるわけではありませんが、この世代の車にとっては、この章が終了することになります。）と記載しています。

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オーストラリアの衝突安全性能をクリアできず？

オーストラリアにおいて、GT-R 2022年モデルを以て現行型の販売を終了とする理由は発表されていません。

考えられる理由としては、オーストラリアにおける自動車の安全性評価（ANCAP）をクリアすることが難しくなったということです。

ANCAPはヨーロッパで実施されている同様の試験（ユーロNCAP）に準じていて、ユーロNCAPでは2025年までに段階的に新たなスキームを導入することが予定されています。感染症の影響により導入が1年延期となってはいるものの、試験が厳格化されていくことは確定していて、2007年デビューで設計が古くなりつつある現行GT-Rには不利です。

このため、ユーロNCAPに準ずるANCAPを採用しているオーストラリアでは、現行モデルの販売を2022年モデルを以て終了することになったと思われます。

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日本での販売はどうなる？

日本での「T-Spec」発表時は、販売終了についてコメントされることはありませんでした。

人気モデルの販売終了はセールスにも大きな影響があるため、そのコメントがなかったことは、日本においては「T-Spec」を最後のモデルとする可能性が低いと推測できるものと思われます。

しかし、「T-Spec」の専用色として追加されたボディカラー「ミレニアムジェイド」は、過去のスカイライン GT-Rで最後に設定されたボディカラーとなっているため、現行GT-Rの最後を示しているのかもしれません。

次期GT-Rが登場するのか、それともGT-Rの名は現行モデルを以て消滅するのか、今後の日産の動きに注目です。

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