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三菱ミラージュ生誕40周年!全6世代を振り返り&7代目新型予想
目次
三菱 ミラージュとは?2018年は生誕40周年
三菱 ミラージュ 2016年

ミラージュとは、1978年に初代モデルがデビュー、以降フルモデルチェンジを繰り返し、2000年に6代目の生産販売が終了した三菱を代表するコンパクトハッチバック・セダンです。
歴代のミラージュは、世界初の技術やオンリーワンの機構などをいくつも採用してます。市販車では世界最小排気量のV6エンジンの搭載、副変速機付きの実質8段MTなどが、その代表です。
2000年にミラージュの歴史は終わりましたが、その12年後にタイで生産販売されていたミラージュを輸入し、国内販売が再開されました。今年2018年でちょうど生誕40周年となり、三菱自動車がプレス向けに作成した特別な資料から、全世代のミラージュを紹介します。
【初代】1978~1983年:当時としては先進的なメカ
三菱 ミラージュ 初代

三菱 ミラージュの初代は、発売される前年の1977年に開催された東京モーターショーにて公開されました。同年12月には、三菱がスポンサーを努めていたアメリカンフットボールの大会名を「ミラージュボウル」とするなど、そのプロモーションは盛大に行われました。
当時世界でもっとも厳しい排ガス規制と言われた昭和53年排出ガス規制に適合する「4G1型エンジン(オリオンエンジン)」を搭載したことや、「スーパーシフト」と呼ばれる2速の副変速機を採用。2×4段の合計8速という、当時としてはかなり多段なトランスミッションなど、初代ミラージュは機構面でも注目を浴びました。
【2代目】1983~1992年:エリマキトカゲのCMが有名
三菱 ミラージュ 2代目

2代目三菱 ミラージュは、「元気なカジュアルビークル」を開発コンセプトに掲げられ、先進的だった初代のスタイリングをより滑らかにしたフォルムや、先代よりも快適性が向上した室内空間などを持ち、1983年に登場しました。多彩なカラーバリエーション、3/5ドアハッチバック・4ドアセダンといったボディタイプのバリエーションなど幅広い選択肢も特徴といえます。
1984年のマイナーチェンジの際に使われた、”エリマキトカゲ”が登場するユニークなCMがとくに話題を呼び、販売台数は急上昇。さらに同年12月にはターボモデルの廉価版を販売しました。翌年の1985年には、参加車両をミラージュのみとするワンメークレース「ミラージュカップ」が開催され、スポーツイメージが定着することになります。
【3代目】1987~1991年:多様なグレード構成
三菱 ミラージュ 3代目

3代目三菱 ミラージュは、従来モデルに使用されたプラットフォームから刷新され、当時5代目だった三菱 ギャランをコンパクトにしたようなデザインを採用して登場しました。
3代目の特徴は、グレード構成の多様さといえます。基本グレードとなる「SWIFT(スイフト)」、女性をターゲットにした「fabio(ファビオ)」、ターボ付きのスポーティモデル「CYBORG(サイボーグ)」、2シーターモデルである「XYVYX(ザイビクス)」の4種類を展開しました。
【4代目】1991~1995年:新時代のベーシックカーに
三菱 ミラージュ 4代目

4代目三菱 ミラージュは、環境面や安全面に配慮した「新時代のベーシックカー」として開発されました。先代までの角ばったイメージから、丸みを帯びたフォルムへの転換が図られたのがこのモデルです。
1.5L仕様には超低燃費エンジン「MVV(三菱バーチカルボルテックス)」を搭載、1992年には、当世代最大のシンボルとされる「量産世界最小のV6エンジン」を搭載した4ドアセダン「ミラージュ6」を発売しました。
【5代目】1995~2000年:24年続いた歴史に幕
三菱 ミラージュ 5代目

5代目三菱 ミラージュは、ハッチバック・クーペは従来通り丸みを帯びたデザイン、セダンはランサー(ランサーエボリューションⅣ)と同一のボディを採用しました。
新開発の1.5L DOHCエンジンは低中速域のトルクアップと低燃費化を実現し、「MVV」エンジンは空気中のガソリンの割合を減らした薄いガソリンでも燃料として使えるように制御する希薄限界制御を採用し、さらなる低燃費化を推進、そしてV6エンジンは1.6Lから1.8Lに排気量をアップし、多彩なエンジンラインナップとともに「新世代の小さな高級車」というキャッチフレーズを打ち出しました。
その後2000年に国内での販売を終了。2002年には国外での販売も終了されました。この時点では次期モデルが発表されず、ミラージュは24年続いた歴史に一旦幕を下ろしました。
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【6代目】2012年~:10年の月日を経て復活
三菱 ミラージュ 6代目(現行モデル)

6代目三菱 ミラージュは、先代の販売終了からおよそ10年の月日を経て復活しました。生産はタイの工場にて行われ、「低燃費」「低価格」なコンパクトカーとして主に国外を中心に販売されています。
先代のCセグメントから2段階ものダウンサイジングが行われたAセグメントのボディは軽量化&高剛性化され、1.0L 3気筒の「3A90型エンジン(MIVECエンジン)」とアイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー」により燃費はJC08モードで27.2km/Lを記録します。
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2020年に新型ミラージュが発売?フルモデルチェンジの噂も
三菱 新型ミラージュ レンダリングCG

現行型で6代目となるミラージュは、次のモデルチェンジを2020年に行うと予想されています。予想レンダリングCGのように、現在の三菱のデザインシンボルである「ダイナミックシールド」を採用する可能性があります。ランサーエボリューションシリーズを彷彿とさせるスポーティな雰囲気です。
コンパクトなファミリーカーとしてだけではなく、ラリーやジムカーナなどのモータースポーツにおいても評価の高い歴代ミラージュ。その次期型もきっと多くの人を魅了するモデルになることでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...